2017年 7月21日(金)朝8時半、
リボンカットならぬ、
ブレッドカットセレモニー(リボンとハサミではなく、長いバゲットパンを手でちぎる)で、
ハーレムの繁華街 125丁目レノックス・アベニューの角、一等地に、
(つい先日amazonが買収したことでも話題の) ”ヘルシーフード・オーガニック大型スーパー"
ホールフーズがOPENしました!
今日は写真いっぱいで、いいところ、気になるところを一挙まとめてご報告します。
ジェントリフィケーションという深刻な問題もありますが、
店内に入ると、新しさもあり、やはりワクワク感が止まらない。。。
なぜなら、、、、
#1
いたるところに「HARLEM」 「harlem」 の文字が踊る、ある種特別なホールフーズなんです。
入り口も、
コーヒースタンドも、
パンも、
壁も、
レジの後ろも、、、。
マンハッタンの中の下町、ハーレムには、
「ハーレム愛」が無意識に住民にあり、
「よそ者が持ってきたスーパーを一目見てやろう」、、
ぐらいの気もちで来ていた冷やかし客も、
これでなんだかワクワクする、
”自分の街の店”、みたいな気にうまくさせられます。私もまんまとワクワク組に。。。笑
#2
そして、入り口からもうやたら飛び込んでくるのが 「LOCAL」の札。
よそ者ではありませんよー、地元 (Local) の商品ですよー、というアピールが出まくっています。
イーストハーレム、ダニーのマカロン。
Danny Macaroons (East Harlem)
ホット・ブレッド・キッチン
Hot Bread Kitchen (from East Harkem)
ハーレムのホールフーズでは、特別に
「ローカル・ベンダー・パートナー・プログラム」を
ハーレムコミュニティと長いこと時間をかけて相談し、
地元ハーレムから20社の商品を置いているんです。
勿論、ハーレムを代表する、ソウルフードの女王「シルビアズ」のものも。。。。
勿論、ハーレムを代表する、ソウルフードの女王「シルビアズ」のものも。。。。
これをみると、また”ハーレム愛” が騒いで来て、
「よし、地元商品を買おう」と、
いい人が多いハーレムでは、助け合い気分が高ぶるわけです。
#3
ローカルチャリティプログラム。
ハーレムのホールフーズは、週に3回、新鮮な食べ物をフードバンク(食べ物に困っている人たちにご飯を無料で提供している場所)に届けたり、
一日の売り上げの 5 % を、
お料理教室や、ヘルシーな食事の教育や、フィットネス、と言う形で、
地元ハーレムへ還元するそうです。
口らか入れる食べ物が健康な体を作るのにどれだけ大切か、
また運動不足による肥満や病気、それが親と同じものを食べる子供達にもどれだけ深刻か、
そんなことを毎日の生活で知る機会が増えるといいな、、と私も思います。
が、、、、、
#4
質を選ぶか、金額を選ぶか、、、
とりあえず、地元ハーレムに根付いている安売りスーパーとの価格の開きに、
いったい何人が、長期的に収入と相談しながらついていけるか、、、、
たとえば、、、、
ネギ。
ウチの近所の安売りスーパーでは79セントで売っている、オーガニックだと倍以上。。
他にも、
グルテンフリー(Gluten Free)や、遺伝子組み換え無し(Non GMO)の表示も目に付きますが、
ソウルフード(奴隷時代の家庭料理なので煮物、揚げ物中心)に慣れている人たちが、
何回勉強会に通って、料理教室に通って、
少し高い食材を買ってでも食生活を変えていくか、、、は今のところ疑問。。
「俺は好きなものを食べて早死にするぞ」と言っているような年配の日本人に、
醤油や味噌は一切使わずに料理しなさい、というくらいの困難さかな。
あ、もちろん、ソウルフードの定番、カラードグリーンも、
よそのホールフーズよりはいい位置を占めてどーんと売ってます。
皆が大好きな スイカ コーナーは、地下降りてすぐの目立つ場所で売り場拡大!
ニンジンほどの細さの大根。。。。
アフリカンアメリカンの人たちにはマイナーですが、自分用に、一応発見&場所確認OK (笑)。
#5
新鮮な野菜がカラフルに沢山並ぶ地下。
こんなにこのエリアに白人がいたんだ、、、、と思うくらい、30代前後の白人が
どこからともなく集まっています。
さて、
最後は、私のお気に入り3点をご紹介しますね。
1)
ゴスペルの母、大好きなヴァイ・ヒギンセンさんのMama's One ソース
このハーレムホールフーズOPENのために作られたローカルベンダーの目玉です。
なんと、スパイシーはもう半日で売り切れで、現在は「Fire(激辛)」のみ。
心配でうろうろしていたヴァイさんを見つけて、本人にソースを持ってもらいました、笑。
これは皆さんのハーレム土産に最適ですね。
Mama's One ソース販促委員やってます、笑。
(売り上げの一部は、ヴァイさんがやってるコミュニティの子供達の教育支援にあてられます)
2)
「日本コーナー」とは一切書いていませんが(笑)、日本コーナー発見!
日系スーパーが無いハーレムで、これだけ和食モノがそろうだけで、もう感激。
15年ハーレムにいて初の、えもいわれぬ喜びです、、
そばもオーガニック(Non GMO)。
昆布とか、かつお節とか、わかめとか、、、信じられない(嬉し涙)
白味噌もありますよー。
そしてーー、
梅干まで、嬉しい★
(何でもEDENブランドなんだ、、、でも2000円って高っ。。)
近所ではでっかい肉の塊しか手に入らず、日系スーパーか、ダウンタウンのチャイナタウンまで買いに行っていた「薄切り肉 」発見!! 凄い嬉しい。
あと、餅(Mochi)コーナーもありました。
3)
勿論、オープン前から、あったらいいな、と楽しみにしていた
「ホールフーズハーレムのエコバック」。
期待通り、作ってくれてました。
はい、早速お買い上げ。
レジを済ますと、、、
外はすっかり真っ暗。
興奮しすぎました。
興奮しすぎました。
今週末は大賑わいのことと思います。
それがいつまで続くか。
オーガニックが定着するのか?
はたまた、
店のほうが住民に合わせて、品揃えを変えたり、料金を変えたりしていくのか?
1ヵ月後、、、3ヵ月後、、、そしてそのうちこの広いスペースがボーリング場などになっていないことを願います。
ホールフーズオープンが発表されてから数年、、、
すでに不動産の購入価格は、20~30%上昇済み、
そして賃貸価格は、年に10~20%上昇しているそうです。
店が変わるか、
住民が変わるのか、、、
まだまだ目が離せませんね。
★長文を最後までお読み頂き有難うございました。
普通は、1週間分くらいに小分けにして「毎日更新!」みたいにするんでしょうけど、
そういうこわざは使わないので、また2ヶ月くらい更新が途絶えたら、あいすみませんm(_ _)m
<関連過去ログ>
※ 7/21(金)ついにハーレムにホールフーズがオープンします!(2017年 5月)
※いよいよハーレムにもホールフーズ! (2016年8月)
※世界的に有名なゴスペルの母、ヴァイ・ヒギンセンさんのゴスペルコンサート(2017年 5月)
※ハーレムのスイカ売り (2006年 9月)
※さよなら、ソウルフードの女王シルビア・ウッズさん (2012年 7月)
●NYハーレム案内人 松尾公子 Kimiko Matsuo
NYハーレムの黒人コミュニティにどっぷり浸かって15年の音楽プロモーター、ディレクター、NYコーディネイター、黒人教会ゴスペルクワイヤーメンバー、Harlem Japanese Gospel Choir代表 (2010年マクドナルドゴスペルフェスト史上日本人初出場で初優勝、2014年アメリカの黒人コミュニティより、日本人女性初「ウーマン・オブ・エクセレンス&マン・オブ・ビジョン」受賞など、”日本人初”を次々切り開くパイオニア)。
★参加したばかりの新参者ですが、よかったらワンクリックお願いします ↓