私がシュワちゃんのファンになったのは、まだ学生の頃でした。
彼の代表作の一つでもある【コナン・ザ・グレート】(と言うより、彼が有名になるキッカケになった、実質的な初主演作品と言っても良いんじゃないかと)を観て大ファンになり、彼が出演する作品はそれ以降全部観てます
彼の一番の出世作【ターミネーター】は、それまでのSFアクション映画に激震を与えたと言っても過言じゃないと思います。
それほど、あの映画のシュワちゃんは衝撃的でした。
主演はどちらかと言うと当時は、マイケル・ビーンとリンダ・ハミルトンだったと思いますが、殺人ターミネーター役だったシュワちゃんの方が絶賛されて、今ではクレジットのトップは彼の名前になってます(笑)。
しくぁーし!!
私が今回紹介したいのはシュワちゃんの作品ではないタミシリーズ。
【ターミネーター4】
です。
主演はクリスチャン・ベール。
【アメリカン・サイコ】や【バットマンシリーズ】でも有名な、演技派俳優。
で、もう一人の主役がサム・ワーシントン。
彼はもう知らない人がいるなら教えて欲しいくらい有名な、【アバター】の主人公。
※私的な感覚で申し訳ないんですけど、SF好きで『アバター』を観ない・知らない人って、頑固者か偏屈か変わりモンだと思ってます(笑)。
このT4は、T1の時からずーっと一貫してた「救世主」のジョン・コナーが、審判の日後にレジスタンスの一員となって、スカイネットと戦っている姿を描いた作品。
んで、T1でサラ・コナーを助けに来た戦士・カイル・リースもまた、同じ世界にまだ少年の姿でいるワケで。
1からずーっと観続けてきたファンにとっては、感慨深い作品でもあるんですよ
感想や評価は人それぞれなんでしょうが(笑)。
冒頭は「現代(現在)」から始まります。
死刑囚のマーカス・ライトが、刑執行の直前にスカイネットの研究者と取り引きを交わします。
何の取り引きか。
それがこの映画の肝になって来ます。
マーカスに刑の執行がなされて、そこから画面は一気に審判の日以降へとワープ。
機械に踏み潰される髑髏の中で、レジスタンスがサイボーグと戦闘中。
次々と倒されるレジスタンス。一人生き残り、果敢にT-600ターミネーターを破壊しまくるジョン・コナー。
しかし、レジスタンス側は圧倒的に劣勢。
奇抜で危険な発想と攻撃を持ち合わせている彼は、幹部から敬遠されている状態です。
そんな殺伐とした中、遠く離れた場所で突然目を覚ますマーカス。
彼は刑が執行された後、自分の身に何が起きたかもわからず、何故自分がここにいるのかすら理解出来ない状態。
周り一面見た事もない光景で、真っ裸のマーカスはそこにあった死体から洋服を拝借し、あてもなくフラフラと歩き回るのですが、そこが未来の世界だと言う事も知らず、人間の死体を処理しているサイボーグに声をかけてしまいます。
「人間」と探知され、サイボーグの標的になるマーカス。
彼を窮地から救ったのは、カイル・リースと言う少年兵。
そしてこのカイルとの出会いが、マーカスのその後の選択を大きく揺るがす結果になります。
このT4は、1から熟観してる方でないと、時間軸が理解出来ないかな〜って映画です。
1は未来からサラ・コナーを抹殺するためターミネーターが送られて来て、2はジョンを抹殺するためターミネーターが送られて来て。
3はジョンとその妻となるケイトを抹殺するためターミネーターが送られて来て。
しかしこの4は、今までターミネーターが送られて来たその「未来」が舞台なので、未来からは送られて来ません。
逆に、 「過去」から送られて来るんですよ(笑)。
それがマーカス。
しかし、スカイネットはいつも「送る」事によって失態を重ねて来ましたが、やはりまた「送る」事によって失態をやらかす事になるんですね。
それは、映画のラストで全てがわかります。
是非そこを観て「なるほど〜」と唸っていただきたい
この【ターミネーター】のシリーズで、ジョンを務めた俳優は二人共転落人生を歩んでます。
クリスチャン・ベールは、もう俳優として大成してるので、まさか他の二人のようになる事はないのでしょうが、それがなかった分・・・・・て言い方は正しくないけど、カイル役を務めたアントン・イェルチンは若くして急逝しました。
彼の訃報を知った時は、本当にビックリして・・・・・
【スター・トレック】のメンバーでもあった彼。
その3が公開前だっただけに、彼の急逝はスタトレメンバーにとってもハリウッドにとっても、打撃的出来事だったと思います。
そうそう、この映画にはターミネーターの象徴でもあるシュワちゃんは、登場しません。
合成で、若い時の顔が使われるのみ。
で、すぐに皮膚が溶かされて、いつものように金属の骨組みになっちゃうので、シュワちゃんである必要性があったのかなかったのか・・・・・(笑)。
でもやっぱり、合成であっても彼が出るのと出ないのとでは、映画としてのモチベが全然違うんでしょうねwwwwwwwww
【ターミネーター】の映画としての魅力は、わたしは2までだと思ってます。
3はハッキリ言わせてもらって、駄作も良いトコ。シリーズの傑作は2です。
しかし、一つのドラマとして観て欲しいのは、この【ターミネーター4】。
主演の演技が素晴らしいのと、奥の深さと可能性を見せてくれる感じ、それと戦いだけじゃなく人間としての在り方や生き様が心に残ります。
タミシリーズの往年のファンからは文句言われそうですけど、私のオススメの一本はコレ
私的評価は、3です。
暇潰しに、シリーズ1、2、4をイッキ観してはいかが?