2017/02/13

パッケージツアーの選び方とパンフレットの見方

パッケージツアーパンフレット。特にビギナーさんにとっては情報が多すぎて、どこに目を付けてチェックしたらよいか分かりづらいかもしれません。
今回は、ビギナーさんにも分かりやすく、パッケージツアーの選び方チェックポイントを解説していきます。

激安なツアーには、つい目が行ってしまうかもしれません。安いツアーが悪いわけではありませんが、安いツアーにはやはり理由があるので、その理由を知った上で、納得すれば選ぶようにしましょう。でないと、こんなはずではなかった…ということになりかねません。

そもそも海外旅行自体が、そんなに安い買い物ではないので、「自分の希望にあったツアー」を選ぶことが一番大切だと思います。

希望を100%満たすことは難しいかもしれませんが、どこは妥協出来て、どこは譲れないかを意識すれば、納得のいくツアー選びが出来、失敗が少ないです。

・まずは行き先、日程、観光場所からしぼる

自分の行きたい国(地域)と、日程(日数、出発日)が決まったら、それを満たすツアーをピックアップしましょう。

自分が特に優先して観光したい場所などが含まれていないものは、この時点でパスしましょう。(含まれていなくても、自由行動中に訪れることが出来れば、残しておいていいかもしれません。)

ちなみに出発の時期ですが、飛行機・ホテル料金は、週末や、日本のハイシーズン、または現地のハイシーズンかそうでないかで大きく料金が違います。そのため、出発日が数日違うと、ツアー代金が数万円違うことも。

時期をずらせる余地のある方は、ずらすと空いていたり、安く済みます。ただし、紅葉やお花やお祭りが見たいのに、一番いい時期とずれているため、安い場合などは注意が必要です。(パンフレットの写真は、その期間中の一番いい時期のものです。)

北欧・欧米など高緯度地域の冬では、日照時間もとても短いです(クリスマスを見たい場合は別ですが)。安い理由を確かめてからにした方がいいです。

・飛行機について:直行便か乗り継ぎか?
タイトルに、直行便で行く!と書かれていたり、スケジュールに○○(都市名)乗り継ぎと書かれているのでチェックしてみましょう。一般的に直行便が一番人気も料金も高いです。

乗り継ぎなどで飛行機が一度地上におりると、やはり結構時間がとられます。空港の大きさや次の出発の予定時刻によりますが、1時間~数時間かかることが結構あります。

・利用航空会社は?

利用航空会社がいくつも書かれていれば、そのうちのどれになるかは直前(最終日程表が送付される頃=旅行会社によるが1週間前位~数日前位)にしか分かりません。

スケジュールの時刻に、はっきりした時刻がなく、例えば9:20~11:30着と書かれていたり、夜とか深夜着とだけ書かれていれば、そのうちのどの時刻になるかは、やはり直前にしかわかりません。主に利用航空会社や利用する便名が決まっていない場合、このような書き方になっています。

・飛行機とツアー料金

航空会社が選べるツアーなどで、航空会社によって結構料金が違うことがあります。これは航空会社のサービスや人気もあるかもしれませんが、出発・到着時刻をよく見ましょう。

たとえばアジアなどで、お昼について、午後から観光できるか、深夜について、その日はホテルで寝るだけかで時間の使い方が変わってきます。どちらも乗り継ぎがあり、出発時刻は変わらないのに、到着が遅ければ、乗り継ぎの接続が悪く、待ち時間が長いのかもしれません。

ヨーロッパなどでは、機中泊して翌朝着か、夜ついてホテルで寝られるかの差もあります。機中泊で宿泊代が浮くという考えか、ベッドで寝たいか、どちらにせよ、納得してから選ぶのが正解です。

日本を深夜または夜に経つツアーは、仕事後参加できるという考え方もあります。料金や希望との兼ね合いで何を取るかです。

飛行機の時刻表を知りたい場合、各航空会社のサイトで検索すると、数か月以上前からわかることも多いです(日本発以外は英語サイトの場合も。)

また、旅行途中の長距離移動に飛行機・バス・電車どれを使っているかで料金が違うこともあります。ざっとでいいので、行程を地図(距離)と照らし合わせてみましょう。

時間の節約と料金の兼ね合いで、自分の納得するツアーを選びましょう。

・ホテル
泊まりたいホテルがある場合は、○○指定とはっきり書かれているものか、リゾート地などでよくある、ホテルを選んで申し込めるツアーにしましょう。

ホテル指定でない場合は、スタンダードクラス、のようにクラスのみ書かれています。
このクラスは各旅行会社が基準を決めているのでご注意を。旅行会社により、同じホテルでも違うクラスに入っていたりします。

クラスだけ決まっている場合、ホテルの決定は、最終日程表で分かることになります。

安いツアーだと、街中までタクシーや電車で少し移動しないといけない場合も結構あります。そのようなホテルになった場合は、添乗員・ガイドさんやホテルのフロントで、最寄駅やバス停について詳しく聞いてみるといいと思います。(言葉の聞き取りが出来ないなら、紙に書いてもらう、地図に印をつけてもらうなど、工夫しましょう。)

街までの移動時間がもったいないと思う方は、ホテルが選べるプランにした方がよいかもしれません。

・食事

こちらも値段相応のことが多いです。
少なくとも衛生面は安心なので、特にビギナーさんは、国によっては全食事つきをおすすめします(パンフに書かれていますが、食事つきでも、飲み物代は通常現金で現地払いです。)

食事にこだわりたい方は、料金が高めのツアーを選ぶか、食事なしのコースや自由行動のあるツアーにして、自分で食べに行くのがいいと思います。

・自由行動が多いものにするかどうか

たまにあるのが、自由行動(OP:○○)となっていて、オプショナルツアーを申込めるようになっているツアーです。

その日は自由行動を楽しむために空いているのか、それとも、旅行代金を見かけ上安くするために自由行動にして、オプショナルを申込んでもらうのか、Cocoruuにはどちらともいえません。

でも、もしあなたがすべてオプショナルに申し込むつもりなら、結局初めから全部含まれたツアーの方がお得かも知れませんので比べてみてください。ちなみにオプショナルは、申し込む人が少ないと中止になる場合もあります。

自由行動の日はゆっくり行動して体を休める、自分で公共交通機関で安く観光したい、見たいお店がある、ちょっと個性的な現地ツアーに参加したい(ラフティングや気球など)などなど、自分でアレンジできそうなら、自由行動日を生かせそうですね。

・お土産屋の立ち寄り

最近ではパンフに明示されるようになったので、行程をよく見ましょう。一般的に安いツアーほど立ち寄り回数が多く、時間をとられてしまいます。

まあお店の紹介料があるので、ツアーを安くできているわけで、いやなら立ち寄り回数の少ないツアーを選ぶか、完全フリー型のものにするしかないです。

ガラス工房やバティック工房など、制作過程が見られて楽しいものも中にはあります。お土産の料金はちょっと高めのものが多いです。納得できれば購入するといいと思います。

途中で抜けられそうな雰囲気なら、最初だけつきあって、近くの雑貨屋さんなど見るくらいはいいんじゃないでしょうか?

・ゆとりのあるパッケージツアーは少なめ

ツアーは基本的に忙しいものが多いです。朝も早いし、美術館や遺跡なども、あまりゆっくり見られないことが多いです。旅行行程すべてにゆとりが欲しい場合は、ゆったり度ランクが高いもの、もしくはゆったりをうたっているツアーシリーズに申し込みましょう(料金は高めのことが多いですが。)

・特定の場所を少しでも長く観光したいときは

そうではなく、特定の場所をじっくり訪れたい場合は、ツアー内容をチェックします。まずその場所は「車窓観光」ではなく、「入場観光」になっていますか?

たっぷり○時間観光、などと書かれていれば、ある程度は時間をとってくれると思います。

次に、そこを訪れる日の日程を他のツアーと比較したり、地図で都市名を見てみます。
どう考えても、訪問したい箇所以外に、他のツアーに比べ、多くの観光地が入っていれば、たぶんゆっくり観光できないでしょう。

また、その観光の前後に、何百キロも離れた町までの移動がある場合と、その町に滞在して観光できるかでも、時間の余裕は全く違います。

自由行動中にまわれるところなら、あえてフリーの多いツアーを選ぶという手もあります。

・日数があまりとれないけど、できるだけじっくり見られるツアーを選ぶには?

これはもう、何かを捨てるしかありません。つまり、厳選するんです。

たとえば同じ10日で、北イタリアを周遊するか、イタリア全部を周遊するか。
5日でカンボジアを訪れるか、カンボジアとベトナムを訪れるか。

両方のツアーを比べてください。たぶん共通地域は、後者の方がゆっくり見られるようになっているか、関連する周辺エリアを色々観光できるようになっていると思います。

それほどじっくり見られなくていいから、両方みたいのか、内容をみると後者にひかれそうか。希望をはっきりさせましょう。

・最少催行人数とは

書かれている人数集まらないとツアーが中止になります。中止決定の連絡(旅行会社や繁忙期かにより違いますが30日位前)を受けてから他のツアーを探そうとしても、すでに満席である場合も。

連絡が来る前でも、現在何名申し込んでいるか、問い合わせには応じてくれますので、目安にすると良いと思います(その後キャンセルが出るかもしれませんが)。

多すぎず(25名催行のツアーは、最大40名強になるようです)、ちょうど催行になる人数だと一番ラッキーですね。

絶対行きたい場合は、様子を見て、既に催行決定になっているものに申し込むか、同行者と一緒に2名催行のツアーに申し込むなどするしかないです。

・添乗員同行と現地ガイドのみとの差

一番大きな違いは、現地ガイドのみの案内ツアーは、(航空券・乗り継ぎ案内の注意書きなどはもらえますが)、現地まで自力で行かないといけないということです(帰国も同じ)。

特にトラブルがない場合はスムーズに行きますが、ビギナーさんは添乗員同行が安心かもしれません。フリーツアーでも、直行便で、現地ツアーデスク対応などがあるような親切なツアーならいいかもしれないですね。

添乗員同行のツアーでは、現地ガイドさんがつくのが普通ですが(添乗員さんはガイドではないので)、安いツアーだとつかないこともあるようです。現地ガイドもつくかどうかは、パンフには載っていないので、知りたい場合は確認しましょう。

・追加で加算される料金

ツアー料金を比較するときに、燃油サーチャージ(目安金額が載っていることが多いです。)が含まれているか、追加されるのかも見ておきましょう。
ちなみに、空港使用料、空港税などはどのツアーにも含まれていませんので、別に徴収となります。

・JATAボンド保証会員とは?

旅行会社がJATAボンド保証制度(旅行会社が営業停止などになったとき、ツアー申込者が受けた損害を、限度額の範囲で弁済してくれる制度。)の会員かどうかも、念のためチェックしておきましょう。だいだい大手旅行会社は加入していますけれど。

希望に合ったツアーが見つかって、楽しい旅ができますように!

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