沖縄との出会い⑤

朝はジャネー洞に行くことになっていた。

その日は沖縄のみなさんと磊人さんと僕とで行く予定にしていた。

朝起きた時に磊人さんから

「今日の朝はまだ横になりたいからゆづるくんいってきてもらってもいいかな。」

磊人さんを知っている人は分かるはずだが

言いそうにない珍しい発言だった。後から聞くとその時は、そのように言わされていたとのことだった。

内心は「まじですか」っと思いながら

沖縄のみなさんと一緒に向かった。

ジャネー洞に入った時に、シャスタのプルートケープを思い出した。奥まで進んで行ったが、なんとなく目的地はここではない気がしていた。

昨晩、みんなで話をしていた時に

ジャネー洞を登って行くと小さな洞窟がある話を聞いていた。小さくて狭いのでゆづるくんは入れないかもしれないよとのこと。

昨年からの僕の中で立ち入り禁止や無理かもしれないと言われたところに真実があるというマイルールがあった。

僕のマイルールに引っかかった。

その小さな洞窟にいってみたい。

奥の方へ10分ぐらい歩いて行った。

こっちで合っている気がする、そんな感覚で向かっていると小さな洞窟を発見した。

写真を撮り忘れていたが

その洞窟から温かい空気が出ていた。

その洞窟をみた瞬間から

みんなの中に色々なストーリーが

起き始めた。

「ここは入ったらまずい気がする。」

「いやいや、とても歓迎されているよ」

僕自身も洞窟での苦い経験があり入ることを躊躇した。しかし、心の奥の方はめちゃくちゃこの中に入ってみたいよーー！

一度、お辞儀をして中に入ってみた。

少し狭かったが入ることができた。

（やっぱり入れた。マイルール通り）

みんな入ることができたが奥の方に

入ることはまずいと思い、一度外に出た。

外に出ると太陽の光が洞窟を照らし始めた。よく見ると一本の光が洞窟の奥を指している。

なんとも言えない光景だった。これは奥まで行かなくてはならない気がしてきた。

奥まで入るとなんとも神妙な世界が広がった。光が奥を指していて、その奥の光へ手を合わせて目を閉じた。

暫くすると、洞窟の中にいるみんなの中に共通する心の中のしこりがあることがわかった。その時は、変性意識になっていたので覚えていないところもあるが、僕を囲んで手をつないで解放するエネルギーワークを行った。

ワークが終わった瞬間に

ちゃんとできたと心の中が安堵感で包まれた。

その時に、昨晩の居酒屋で

言われた一言を思い出した。