そんな発表が著作権協会からなされて,物議?を醸しました。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家,吹奏楽指導者の福見吉朗です。
トロンボーン吹きで作編曲家,吹奏楽指導者の福見吉朗です。
この話題については,いろんな議論がなされているし,
いろんな話が飛び交っています。
中には信ぴょう性に『?』が付くようなものもあるみたいですが…
そもそも,著作権ってなんなんでしょう…
なんのためにあるの?
日本に最初に著作権の概念を取り入れた人,
それは福沢諭吉なのだそうです。1万円札の人ね。。
日本での最初の著作権に関する法律は,明治2年の出版条例。
この条例をつくるときに…
福沢諭吉は『コピーライト』を『版権』と訳したんですね。
さて,現在の日本の著作権法は昭和45年にできました。
そのいちばん最初,第一条には著作権法の目的が書いてあります。
この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。
だそうです。
著作者っていうのは,音楽でいったら作詞作曲した人。つくった人。
隣接する権利は,演奏する人,演じる人,レコードや放送に携わる人。
つまり,著作物(たとえば音楽など)を,伝える人たち。
そういう人たちを権利で守り,音楽などが公平に使われるようにして,
文化の発展に寄与する,役立つように,っていうわけですね。
さて,これを考えあわせたときに,音楽教室からお金を取る,
しかも,総売上の2.5%も取る,
これってやっぱり間違ってるんじゃないの? と思うわけですよ。
レッスンで先生が生徒に演奏して聞かせることに,お金を取るの?
それが,つくった人の権利を守ることなのでしょうか?
文化の発展に寄与するんでしょうか?
この調子でいくとそのうち…
リハーサルにも著作権使用料が必要になってきたりするのでは?
だって,レッスンにもかかるんだから…
音楽教室っていっても,
ヤマハとかカワイとかの大手からしか取らないらしいですが,
きっとそういうところだってラクなわけじゃない。
2.5%も取られたら,きっと大きな影響が出るでしょう。
レッスン代が上がるか講師料が下がるかになるのでは?
これって文化の発展に逆行すると思います。
そして,今,著作者って誰でしょう?
たとえば楽譜でいったら,著作権を持っているのは,
作家さんよりも出版社の場合が,きっと多くないですか?
作家さんから著作権ごと買い取って,出版社が管理する。
『管理してあげるから,著作権使用料からいくらかいただくね』
という感じ。
それは一面では,作家さんにとっても助かることだと思います。
いろんな手続きや管理の手間が省けますから。
でも,大手っていわれる出版社だと…
すごくたくさんの曲の著作権を持っているわけでしょ。
と,著作権収入が増えるということは…,
そういう大手出版社の懐がとっても潤うわけですよね。
うーん,,著作権って一体誰の権利を守っているんだろう…
大企業,ですかね…
そのための喰い物にされるのが,下々の個人たち…
っていう図式を感じなくもないのです。
ちゃんと調べたわけではないので,憶測の部分もありますが…
あと,シロウト考えついでにとっても疑問に思うのは…
著作権法って,国が決めた法律でしょ。
じゃ,どうして国は,著作権の管理をやらないの?
なんで民間にやらせるの?
ちゃんと文化庁なりがやるべきなんじゃないかと思うのです。
責任持って,ね。
さもなくば,ちゃんと指針を示すべきだと思うのです。
文化庁は京都に移転するとかしないとか言っているそうですが,
その前に,なにか足りなくないかい,と思うのです。
文化財の管理ばかりじゃなくて,やることあるでしょ。。
いちばん根っこの目的を,立ち位置を,忘れないでほしい,
そんな気がするのです。
もちろん,ぼくらも,ね。