JBC2日目 | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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JBCも2日目です。

朝,なんとか起きてホテルから会場へ。

 

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家,吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 

 

まず1つめは,ロバート・シェルドン氏の『吹奏楽作品の作曲について』

もうこの講座の話だけでブログが2~3日分書けそうです。濃い1時間半でした。

 

作曲というのは,無からなにかを生み出すのではなくて,

これまで自分が聴いたり吸収してきたことを再構成する作業なのだ,と。

音楽は音の洪水ではない。美しいメロディを書いて,それをちゃんと展開させていくこと。

若い作曲家にするアドバイスでは,これがいちばん多いのだそうです。

単純なものが,人の心をつかむ。

日本の『さくらさくら』って,世界中の人が知っているのだそうです。

作曲は旅行に似ている,とも…。

 

 

アントニー・カイエ氏の『ユーフォニアムの表現の可能性を追い求めて』を少し聴いて,

習志野高校の『日常の練習の公開』へ。

 

基礎合奏から始まります。生徒が中心となってやります。

それからスウェアリンジェンの『ロマネスク』をやるのですが,指揮なし合奏です。

全員立って,合奏の中心を向いて吹くのです。だからクラリネットとか後ろ向き。

暗譜していないと出来ませんが,おもしろいな,と思いました。

 

ハーモニー,歌ってから合わせると,響きが増して合ってくる。

やっぱり『歌う』っていうことを,とても大切にされていました。

でも,歌ってみるとできることを,いつでもすぐにできるようにするにはどうしたらいいんだろう…

 

野球の応援に,とても力を入れてみえて,しかもそれが座奏の音にもプラスになっているのだと。

やはり狭い室内の響きに慣れてしまっては,豊かな響きはできないのかもしれませんね。

でも,それで音が荒れたりしないのは,自然な吹き方ができているからなのでしょうね。

 

 

お昼,ヤマハのブースに行って,テナーをひととおりに試奏させていただきました。

やっぱりヤマハ,いいです。欲しい。

YSL-820G,前のヤマハの感じがあって,コンパクトな音で,これも好きです。

(写真はヤマハのサイトから)

 

それからやっぱり,YSL-882OR。

スラーもきれいにつながるし,吹いていて楽しいです。

基本,やっぱりヤマハの音って好きなんですね。

欲しい欲しい。

ブースの人と少しお話してきました。

 

 

午後は織田浩司さんの『楽しいポップス』に少し顔を出して…

織田さんお久しぶりでした。ごあいさつして,

モデルバンドが母校名古屋芸術大学だったので,ごあいさつして,

少し講座を聴いてから,丸谷明夫先生の『吹奏楽とともに』へ。

受講者の方の,吹奏楽部運営などのお悩みに丸谷先生が答えていかれるという形式。

これもこれだけでブログ2日分くらいは書けそう…

 

・知っていることを教えよう,ではなくて,子どもたちと一緒に勉強するんだと思って

・まず自分が楽しんでいること

・楽譜に書いてあることをきちんとやって,その上で自然に出てくるものが個性

などなど,いろいろお話が聴けたのでした。

丸谷先生は話し方はとつとつとしてみえるのですが,なんだか聞く人を惹きつけるものがあるのです。

そして,たった数回お会いしただけのぼくのことを,ちゃんとおぼえてみえるのです。

 

 

そして,保科先生の『保科洋の音楽表現法』に。

一昨年も受講したのですが,これもまた,とても濃い内容。

モデルバンドは海上自衛隊東京音楽隊。

 

保科先生は,しばらく前に倒れられて今回参加が危ぶまれたのです。

車イスでの講義。ステージの指揮台に車イスを乗せて,客席に向けてはモニターが置かれました。

珠玉のお話が聴けたのでした。

保科先生の具体的で深い楽曲分析。

さらに,今年の課題曲『インテルメッツォ』も,一部だけでしたが聴けたのでした。

とても音楽的な自然なアゴーギクでした。

あの楽曲分析があっての,自然な演奏なのだな,と…。

大人気の講座でした。

 

 

イブニングコンサートは,まず浜松聖星高等学校吹奏楽部。

以前は浜松海の星という学校名でした。そして,今年から男女共学になったのです。

ノリノリのパワフルサウンドを聴かせてくれました。

そして,母校名古屋芸術大学ウィンドオーケストラ。

大学にはミュージカルコースもあるのです。それとコラボしたステージ。

大人の音を聴かせてくれました。最後をスーザのマーチでしめたのも良かった。

 

そしてまた,夜は飲みに出たのでした。

たくさん飲んでたくさん話ました。

 

 

3日目に続く。。