ロイヤルコンセルトヘボウトロンボーンセクションによるマスタークラスとコンサート | フクロウのひとりごと

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ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団トロンボーンセクションによるマスタークラスとコンサート,

聴きに行ってきました。

 

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家,吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 

 

 

 

コンサートとオーケストラスタディ

 

何曲かトリオを聴かせてくれて,オーケストラスタディのレッスンを見せてくれるという内容。

演奏してくれたのは,ペルゴレージのソナタ,ブルックナーの2つのエクアーレ,

そして最後に,オランダのジャズトロンボーン奏者I.Reijingoudが書いた,

『The River Knows It All』(川はなんでも知っている)という曲。

 

彼らはBachとThrojaを持ち替えで吹いています。

たとえば1曲目のペルゴレージはBachで,2曲目のブルックナーはThrojaで吹いてくれて,

2つの楽器,アメリカ管とドイツ管のサウンドの違いがほんとうによくわかりました。

オケスタのレッスンでも,見本を何度も聴かせてくれて,

その中でも2つの楽器を持ち替えて聴かせてくれました。

特に,Throjaで聴かせてくれたブルックナーの4番は絶品で,まさにオルガン!

ほんとうにコラールのようで,ブルックナーのイメージが少し変わった気がします。

ブルックナーってオルガニストなんですものね。

 

 

オケスタは…

 

ドボルザークの新世界,シベリウスのフィンランディア,チャイコフスキー交響曲4番を

名古屋芸大のセクションで。

ブラームスの交響曲2番と交響曲4番をアマチュアのセクションで。

そしてブルックナーの4番交響曲を名古屋音大のチームで。

 

何度も何度も見本を聴かせてくれたことが大きかったのではないかと思いました。

彼らはBachを吹いてもとてもウォームな音で,ホールに残る残響の美しさが印象的でした。

ピアノもフォルテもほんとうにストレスがなく,レガートは美しく,

トロンボーンセクションだけなのに音楽的な流れがとても感じられましたね。

彼らひとりひとりの中に音楽があるのですね。

その部分が,受講生とのいちばん大きな違いなのではないかな,と思いました。

 

 

 

打ち上げにも

 

終わって打ち上げにも参加させていただきました(^^)

せっかくなので,彼らとちょっとお話したのですが…

 

 

どっちの楽器を使うのかどうやって決めてるの?

 

BachとThroja,どんなふうに持ち替えているのだろう,と訊いてみると,

曲目(ドイツものはThroja),指揮者の意向,あとは,気分だそうです(^^;

アルトはThrojaだと言っていましたね。

バートはbachもThrojaも5GSで吹いていると言っていました。

「ぼくもBachは5GSで吹いていたよ。最近YAMAHAに変えたけれどね」と言っておきました。

YAMAHAをどう思うかと訊きたかったのだけれど,訊きそびれたな…(^^;

 

 

Trioのならびはなぜそうしているの?

 

それから,彼ら,Trioのときは2nd,1st,3rdの順にならぶのです。

誰かが、なぜそうしているの?と訊いたら,

兄弟(ニコとマーティン)を隣にするとケンカになるから,だそう(^^;

いや,冗談でしょうけども…,1番を聴けるように,ということのようです。

兄弟は,離れていてももうどんなふうに演奏するのかわかるから,とも言ってました。

長い付き合いだとそうなりますよね。なんとなくわかります(^^;

 

にしても,ぼくの英語力ではあんまり難しいことは訊けないです(^^;

もちろん通訳の方もみえたので訊いてもらうこともできるんですが,これも練習だ,と思って,ね(^^;

でも,彼らにしてみても,英語は母国語ではないのですものね。

 

 

21日は東京,そして…

 

彼らは20日はオケに合流して東京でブラームスの1番。

そして21日は東京のDolceでマスタークラスがあるのですね。オススメします!!

それから,12月1日にはマーティン・スキッパースがもういちど名古屋に来てくれて,

公開マスタークラスとグループ基礎セッション、そしてミニコンサートがあります。

名古屋トロンボーン協会の主催です!!

こちらもぜひオススメです!!

詳しくは,名古屋トロンボーン協会のホームページを。

 

マーティン・スキッパースといえば,YouTubeでこんな動画を見つけました(^^;