福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

症例を選ぶ 出っ歯編

2018-01-16 | 歯並び、矯正の話

小学校後半の患者さん。永久歯前歯が生え変わったのち、犬歯、小臼歯などが生えて来る時期です。











上の前歯の出っ張り感が気になるとのこと。口も若干」ポカーンと開いています。
鼻閉がそこまでありませんが、習慣的口呼吸もあります。

いくつかのチェックポイントから判断するに、マウスピース装置のプレオルソタイプ I で、かなり治癒するだろうと診断しました。

まずは、開始1か月後に使用状態をチェック。定着して使用状態も良好だったので、今度は2か月あけてチェック。











使用は就寝時が中心で、プラス1時間くらい。
開始後3か月で、明らかに改善してきました。保護者の方も本人も改善を実感しているようで、それが励みになっているようです。
開発者の大塚先生曰く、患者さんが自分自身で治すという意識で。まさに患者さん側が、そういう意識になっているなと思いました。
出っ歯傾向の改善と、プレオルソ自体の口唇力の強化効果で、口の閉じも良好になっています。
出っ歯系の場合、永久歯生え変わり後半が効果的な時期ですので、あと1年以上は使ってもらう予定ですが、プレオルソのみでかなり良好な結果が得られる感触です。
歯科医側としては、適応時期と適する症例を選ぶという診断力が重要になります。もちろん、すべての出っ歯がプレオルソで治癒するわけではありませんので。






ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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