福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯の生え方の問題

2018-03-19 | 口の中の問題

矯正相談でセカンドオピニオン的な目的もあって、以前来院された患者さんです。
9歳ですが、右下の6歳臼歯が出て来ないので、かかりつけ医から大学病院等に紹介しましょうというような説明もあったようです。
矯正治療については装置や時期について一般的な説明をしましたが、6歳臼歯が出て来ないというのが先の問題ですね、とお話ししました。
今回、X線も含めた診査をご希望で、再来されました。
パノラマX線といって、出ている歯だけではなく生え変わり前の永久歯の形成や方向も含め、全体的に分かる撮影をしました。





6歳臼歯については上はきちんと出ていますが、向かって右下の6歳臼歯はやっと出始め(黒矢印)、問題の左下6歳臼歯はもう少しで自然に出て来そうです(黄色矢印)。
X線的には出ているように見えますが、実際はもう少し歯茎の中です。
何らかの原因で6歳臼歯の根の形成が約3年ほど遅れていて、その分9歳になってやっと出て来そうということで、簡単に言えば、ただ待ったら出て来ますということです。
その後ろにあるはずの12歳臼歯が今のところ形成されていませんので、これも要チェックです。ちなみに上の12歳臼歯は歯の頭部分が形成されており、これは9歳では平均です。
下の12歳臼歯は今から形成されるのではと、予測されます。現時点では待って経過観察です。
6歳臼歯、12歳臼歯ともに形成が遅れるのは上で見る場合はありますが、下では珍しいですね。
ちなみに歯並び噛み合わせの治療ですが、まだ出ていない上の犬歯の方向が良くないので、それを考慮した治療時期や装置選択となります。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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