中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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春たけなわの鎌倉;大仏切通・常磐緑地・たちん台・円久寺・梶原周遊

2018年03月14日 07時40分30秒 | 鎌倉あれこれ

                              <たちん台のヤグラ>

      春たけなわの鎌倉;大仏切通・常磐緑地・たちん台・円久寺・梶原周遊
                    (独り散策)
               2018年3月12日(月) 
晴れ

<ルート地図>


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<梶原から火の見下へ>

▇梶原の梅
 うららかな春である.こうなると,もうお散歩しかない.
 午後から,ブラブラ歩きを始めるが,どこへ行くという当てもないので,とりあえずは梶原の梅でもみにいくか…ということで,バカデジカメと小銭を持っただけで,とにかく歩き出す.
 梶原の梅は相変わらず美しいが,こころなしかちょっと花が少なくなったかな…
 ”そろそろ梅の見頃もお終いに近いかな…”

<梶原の梅>

▇バス停火の見下
 梶原で梅を見ているときに,たまたま鎌倉行のバスがバス停に入ってくる.
 成り行きで,このバスに乗ってしまう.でも,このまま鎌倉駅に行っても,面白くも何ともない.
 ”どうしよう…”
 14時07分,バスがバス停火の見下に停車する.
 ”そうだ! 久々に大仏切通でも歩いてみようか…”
と咄嗟に思いつく.
 とりあえずバス停火の見下で下車してしまう.

<バス停火の見下で下車>

<大仏切通>

▇火の見下から大仏切通へ
 14時07分,バス停火の見下から歩き出す.
 バス停のすぐ脇の路地を道なりに歩いて,ほんの1分足らずで大仏切通入口に到着する.民家の勝手口すれ知れに通るような道が大仏坂への入口である.始めて通る人は,多分,私有地を歩くような錯覚の陥るかも知れない.
 入口近くの早咲きの桜(梅かな?)が美しい.思わずパチリ.

<大仏切通入口>

▇緑陰の大仏切通
 切り通しに入る.
 途端に辺りの景観が一変して深い森である.足許は随分と泥濘んでいる.泥濘み避けるように進むと,前方左手に階段道が見えるようになる.

<泥濘んだ道の先は緑陰の切通だ>

▇壮大なヤグラ
 道なりに進んですぐの所,左手の階段道を登る.
 登った先はちょっとした広場になっている.広場の先の断崖に,3層に並んだヤグラ群がある.櫓の中には何もないが,何とも鬼気迫る雰囲気に圧倒される.
 ”このヤグラ群,一体,どんなやんごとなきお方が作ったんだろう…”
 もちろん,ど素人の私には,何も分からない.ただ,このヤグラを掘った人達は,どんなことを話しながら仕事をしていたんだろうな,その人には奥さんが居たんだろうか,子供は…なんて,碌でもないことに想像をたくましくする.
 ”オレが,この穴を掘る労務者だったら,どんな愚痴をこぼしていただろう…”

<大仏坂のヤグラ>

▇切通の核心部
 ヤグラを見物してから,もとの道に戻る.
 その先はすぐに急な登り坂になる.ここが大分切通の核心部である.細い道の両側は切り立った断崖になっている.
 道路には巨石が転がっている.
 ある書籍には,これらの巨石は陣馬が駆け抜けられないように置いてあるという説明があるが,私はその説には懐疑的である.切通が作られてから後の長い年月の間に崩落したものだろうと私は勝手に推察している.
 坂道を登っていると,前方から女性の話し声が聞こえている.
 ”こんな閑静なところで人に会うのは嫌だな”
と思いながら,歩行速度をぐっと落とす.

<切通の核心部>

▇高徳院・火の見下の案内杭
 どんなにゆっくり歩いても,前方を行く人に追いついてしまう.しかたなく,2人に会釈して先に行かせて貰う・
 14時16分,切通道の丁度真ん中辺りに立っている案内杭の前を通過する.ここから近くの住宅地に入ることもできるが,今日はそのまま切通を歩いて高徳院(大仏)方面へ向かうことにする.

<高徳院・火の見下の案内板>

▇峠からの眺望
 14時20分,大仏切通の一番高いところに到着する.
 ここでちょっとした見晴が開ける.眼下に大仏付近の住宅地,その向こうの逗子の海岸が薄らと見えている.
 ここからは立派に整備された階段道を下る.

<大仏切通の最高地点>

<裏大仏ハイキングコースを楽しむ>

▇裏大仏ハイキングコースへ
 階段道を下って,14時21分,裏大仏ハイキングコースに突き当たる.このまままっすぐ下れば,高徳院(大仏)はすぐそこである.
 ここで,どちらへ行こうかと少々迷うが,左折して裏大仏ハイキングコースを歩くことにする.
 左折すると,今度は登り階段である.

<裏大仏ハイキングコースへ>

▇心地よい散策路
 登り階段が終わると,ちょっとした岩場がある.この岩場を過ぎると尾根沿いののどかな散策路になる.ここは雰囲気を楽しみながらノンビリと歩くことにする.
 さすがに人気コースだけあって,ときどきハイカーとすれ違う.その中に結構外国人g多いことに気がつく.

<心地よい散策路>

▇カフェテラス「樹(いつき)」
 14時38分,ハイキングコースのほぼ中間地点にあるカフェテラス「樹(いっき)」に到着する.
 ちょっとだけお店を覗いてみる…が,今日は独り散策なので立ち寄っても仕方がなかろうということで通過する(棒との地図では「空中喫茶アトレ」と表記).

<カフェテラス樹>

▇佐助稲荷・長谷大谷戸分岐
 小さなアップダウンを繰り返しながら,のどかな散策路を歩き続ける.
 14時52分,佐助稲荷方面への分岐をに到着する.
 ”さて,どっちへ行こうか…?”
ここでもどっちへ行こうかと迷う.
 ”久々にたちん台へ降りてみようか…”
と不意に思いつく.
 そうと決まったら,この分岐は曲がらずにまっすぐだ.

<佐助稲荷分岐>

<常磐緑地>

▇常磐緑地へ
 14時54分,台峰緑地への分岐に到着する.
 目の前の急階段の登り坂が裏大仏ハイキングコースである.
 この急階段登り口手前で左折してトラバース道に入る.この道が台峰緑地の尾根道に通じている.

<常磐緑地方面へ>

▇少々荒れた山道
 枝道に入ってすぐの所に.「旧研究所グランド経由峯山.梶原口」の案内板が立っている.この案内板は最近設置されたものである.
 裏大仏ハイキングコースから外れた途端に,かなりの悪路になる.道幅は狭く,木の根を階段代わりにして,急な落差を降りなければならないところも何カ所かある.
 今はまだ春になったばかりなので,蚊やアブが出ていないので歩きやすいが,夏場は蜘蛛の巣だらけで蚊をよけながら歩くことになる.
 ここから先暫くの間は誰にも会わずに歩くことになる.

<旧研究所グランドの案内板>

▇たちん台分岐
 証書歩きにくいトラバース道を歩き続ける.
 15時丁度,たちん台分岐に到着する.
 このまま直進すれば,野村総研跡地を経由して梶原口に出られる.このブログでも以前何回か関連記事を掲載済みである.
 今日は,ここで左折して,たちん台へ下ることにする.

<たちん台分岐>

▇ちょっとした広場
 いきなり急な下り坂になる.短いが…
 その先はかなり荒れた下り坂の山道が連続する.法面が崩れているところが多いので,山道に馴れていない人は,多分,怖さが先立ってしまうかも知れない.平素,舗装道路しか歩いていない人は,この道に入らないほうが良いなと思う.
 歩きにくい下り坂を暫く歩いて,15時07分,小さな広場に出る.ここはもともと畑だったところ.何時の間にか畑は放置され,もとの自然に戻りつづけているようである.
 ”この日だまりで,のんびり昼食と昼寝…なんて,気持ちいいだろうな…”

<もと畑の空き地;日だまりが心地よい>

<北条氏常磐亭跡>

▇「タチンダイ」の案内杭
 日だまりの空き地の杉崎にあるジグザグの急坂を下って,15時10分,「タチンダイ」の案内杭が立っているところで小径に突き当たる.ここを右折する.
 この辺り一帯は北条氏常磐亭跡と呼ばれているところである.
 案内杭に従って,小径を進む.

<「タチンダイ」の案内杭>

▇たちん台(北条政村別邸跡)全景
 小径の先に野原が広がっている.野原に入ると小径は踏み跡道になり自然消滅する.
 野原を崖に突き当たるまで奥に入って振り返ると,たちん台の全景が見渡せる.ここ七代執権北条政村別邸跡である.
 「館(たて)の台」が鈍って「たちん台」になったとか(『かまくら子ども風土記』p.274).

<たちん台全景>

▇たちん台のヤグラ
 広場の突き当たりに立派なヤグラが立ち並んでいる(冒頭の写真).
 ”これらのヤグラも作られた当初は随分と立派だったんだろうな…”
と遠い昔のことを連想する.
 ”北条政村がここに別邸を建立したときには,もうこのヤグラがあったんだろうか…一体,誰を祀ったヤグラなんだろう…”
 私は,またもやどうでもいいことを気にし出す.

<たちん台のヤグラ群>

<円久寺と八雲神社を経由して淸水塚口へ>

▇コンビニで一休み
 たちん台を見てから,往路を引き返す.
 15時22分,市役所通りに突き当たる.右折して市役所通りを常磐方面へ向かう.
 15時27分,たまたま目に入ったコンビニに立ち寄る.
 少々のどが渇いたので,冷たいものを補給しながらちょっと一休み.

<コンビニで一休み>

▇円久寺
 15時41分,円久寺に到着する.日蓮宗の寺.山号は常磐山(じょうようざん).
 この辺り一帯の地名を殿入というが,近くに北条義政,北条政村の屋敷があったからこんな地名になったらしい(『かまくら子ども風土記』p.273).

<円久寺本堂>

▇八雲神社
 15時42分,八雲神社に到着する.
 参道の階段を登るのに少々躊躇するが,折角なので,階段道を登って詣でる.
 参拝を終えて,階段の上から下を見下ろす.丁度そのとき,鎌倉中央公園行のバスが目の前を通過している.
 ”しまった…! もうちょっと早く降りれば,あのバスに間に合ったのに…”

<八雲神社>

▇鎌倉中央公園清水塚口
 15時58分,梶原口に到着する.
 ここから,大平山・梶原住宅地内の道を適当に歩いて,今日の終点,バス停鎌倉中央公園入口(清水塚口)を目指す.
 途中,結構な登り坂である.
 16時10分,本日の終点,バス停鎌倉中央公園入口(淸水塚口)に到着する.
 本日のお散歩は,合計11,964歩のちょっとした歩きであった.

<鎌倉中央公園清水塚口>

<ラップタイム>

14:07  バス停火の見下から歩き出し
14:16  高徳院・火の見下案内杭(住宅地入口)
14:20  大仏切通の峠
14:21  裏大仏ハイキングコース
14:32  カフェテラス樹
14:52  佐助稲荷分岐
14:54  台峰緑地分岐
15:00  たちん台分岐
15:10  「タチンダイ」の案内杭
15:16  たちん台ヤグラ群
15:22  市役所通り
15:27  セブンイレブンで小休止
15:41  円久寺
15:42  八雲神社
16:10  鎌倉中央公園清水塚口
                               (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2f3a7fc076535c35402e28eb5066fdc1
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f9fccfd0496aace78e39861404520fe2

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