人生にトラブルは つきものですが、いざ起こると驚いて、その先のことをすぐに判断できなくなってしまうものです。
例えば、電車が人身事故などを理由に、運転見合わせとなってしまった場合、「仕事に遅れてしまう。」とか「試験なのに、授業に間に合わない。」と考えたり、これをきっかけに、「上司に怒られてしまう。」とか「単位を落としたかもしれない。」と、感情が どんどん悪い方向へと進んでしまうことでしょう。
負の感情を抱きやすくなってしまうのです!
すると、人は、この感情をどこにぶつけるかというと、事故を起こした“鉄道会社”へと向けるのです。
よくいますよね。
駅員と もめている人だったり、ホームで大声で騒いでいる人というのが。
しかし、よく考えてみてください。
悪いのは、鉄道会社だけですか?
あなたが、もう少しだけ早く家を出ていたら、防げたことではないでしょうか?
人は、自分の非を認めたがらないので、それを他人のせいにすることが しばしばあります。
どこかで自分にも悪いところがあったと気づいているにもかかわらず、他人のせいにして自分を「正当化」してしまうのです。
でも、このことを知った今のあなたは、もう違います。
実際に、このような場面に遭遇したときに、このことを思い出して、自分のことを見つめ直すことができれば、他人に当たったりせず、自分の非を認めることができるはずです。
「もう少し朝早く起きて、余裕を持って行動できていればな。」と。
また、自分の非を認めたあなたは、次の行動へとすぐに移せるようになります。
振り替え輸送や他の行き方について調べることで、もしかしたら目的地に時間ギリギリに着くことだってあるかもしれないですし、復旧するまで待つようでしたら、それまで本屋やカフェなどで ゆったりとした時間を過ごせます。
もし、鉄道会社のせい、他人のせいにして いらだっていたり、他人と もめていれば、駅員だけでなく、周りの人も嫌な思いをしますし、その本人だってストレスは溜まる一方です。
しかも、振り替え輸送を使おうと、駅の窓口に並ぼうとしても、すでに多くの人が並んでいるため、結局かなりの時間を費やしてしまうことになるのです。
たった1つのトラブルですが、捉え方によって、こんなにも差が出てしまうのです!
ぜひ、これからは(これからも?)、他人のせいにすることなく、素直に自分の非を認められるように、そういう力を身に着けられるようになっていただけると良いかなと思います。
そこで、参考となる本を1冊だけ紹介させていただきます。
それは、『メンタルで負けない自分になる本 ~ピンチをチャンスに変える心理学~』という「渋谷昌三」さんが書かれた本です。
メンタルで負けない自分になる本 ~ピンチをチャンスに変える心理学~ (だいわ文庫)
渋谷さんは、心理学のスペシャリストであり、ビジネスや人間関係に生かせる心理学についての著書もたくさん出しています。
しかも、どの本も分かりやすく、読みやすいです。
そして、僕が尊敬している心理学者の一人でもあります。
(この情報は、どうでもよかったですかね笑)
この本では、「IQ(知能指数)」ではなく、「AQ(逆境指数)」というものについて書かれています。
AQの数値が高ければ、逆境に強く、メンタルも強いということになりますが、AQの数値が低ければ、それだけ逆境に弱いということ、つまり、メンタルが弱く、大げさに言えば、精神年齢が低いということになります。
そうならないためにも、AQを もっと高めていくためにも、この1冊だけでいいですから試しに読んでいただいて、もし興味を持ったのでしたら、渋谷さんの他の本も手に取って読んでほしいなと思います。
<まとめ>
- トラブルは いつ起こるか分からない
- 原因を他人のせいにしてしまいがち
- 自分にも、もちろん原因はある
- 自分の非を即座に認めることで、すぐに次の行動へと移せるようになる
- IQ(知能指数)だけでなく、AQ(逆境指数)も高めていくことが大切!
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