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バックパッキングで必須のアイテム、ウォーターフィルターについて考えてみた

アウトドア
ヴェイパー マイクロフィルター

マルチデイバックパッキングを始めたこと

このブログの一番最初の日記でも書きましたが、2015年にウエストコーストトレイルに8日間のバックパッキングに行って、すっかりマルチデイバックパッキングの魅力に取り付かれています。というか以前からやってみたかったのだけど要領がわからなかったというのが大きいと思う。それが一度長期間のバックパッキングを経験した事で慣れたのと、そのために何を用意して何をすれば良いのかなどがわかって思っていたよりハードルが高くない事に気づいたというのが大きいかな。百聞は一見にしかず。まさに行動あるのみ。経験すればわかる事ってたくさんあります。そしてそれは以前に頭の中で思っていたよりも単純だったり簡単だったりする事が多いものです。とりあえずやってみる。

ウォーターフィルターの必要性

そのバックパッキングで何日も大自然の中、それも文明からはるか離れた地域を歩くときの必需品のひとつがウォーターフィルター(水のフィルターですね(笑))。水がないと生きていけませんからね。適当なところから汲んできて煮沸消毒するというのも一案ですが、バックパッキングではなるべく軽量化を図ることも重要なので余計な燃料をたくさん持ち歩くのはムダです。さらに、飲み水としてボトルやウォーターバッグなどにいれるためには煮沸消毒した後にまた冷まさないといけない。沸かしたのに冷ます。時間がかかるだけでなく、これは思いっきり燃料の無駄です。
というわけでウォーターフィルターを携行する事になります。

バックパッキング用のウォーターフィルターを選ぶ

そのウォーターフィルター、最近はいろいろな形態のものが発売されています。筆者が今持っているのは、MSR製のマイクロフィルターと今回新しく買ったヴェイパーのマイクロフィルター。

MSR マイクロフィルター本体

MSR マイクロフィルター本体

MSRマイクロフィルター用吸水ホース

MSRマイクロフィルター用吸水ホース

以前はMSRだけでそれでも普通に使っていたし、フィルターと言えばポンプ式が当たり前だったので全く違和感はなかった。でも、今年の1週間のバックパッキングでフィルターを持っていく事になり、お店を見ていて偶然見つけたヴェイパーを試しに買ってみたわけです。

ヴェイパー マイクロフィルター

ヴェイパー マイクロフィルター

去年ウエストコーストトレイルを歩いた時は、初めての長期間のバックパッキングで要領を得ていなかったのもあって必要充分すぎる持ち物を詰めた結果、バックパックは25kgあまりの重量になりました。それはそれで別に苦ではなかったけど、やはり軽いに越した事はないし使わなかったものは非常用のものを除いて無駄な重りになるだけなので今年は余計なものを極力排除して軽量化重視。寝袋も現在最軽量で、もっともコンパクトになるものを購入。そうやってバックパックに詰めるものを重さをテーマにひとつずつ見直していくとウォーターフィルターの重さが目に付いたんです。

実際に、MSRのウォーターフィルターは持った感じもずっしりとした重量感があります。重量は袋も入れると500gあまり。そこで山岳用品を売っている地元のストアMEC(Mountain Equipment Coop)のフィルターセクションを見ていたら、このヴェイパーのマイクロフィルターが目に留まりました。ただのウォーターバッグにフィルターがついただけの簡素なもの。当然、見るからに軽そう。持ってみると驚愕の軽さ!!
そして値段も上記ポンプ式のどのフィルターよりも遥かに安い。という事で何の抵抗もなく買い物カゴヘ。

ヴェイパー マイクロフィルター:フィルタ付きのキャップを外したところ。

ヴェイパー マイクロフィルター:フィルタ付きのキャップを外したところ。

ちなみにこのヴェイパーマイクロフィルター、重量は80g。手持ちのMSRの1/6以下!!
コンパクトだし、使い方も簡単。バッグから、フィルター付きのスクリューキャップを外して水を入れてまたキャップを取り付け、バッグをぎゅっと絞ると水がチューっとでてきます。
凄くシンプルでしかも早い。これはまさにバックパッキング向きでしょう。

 

実際にヴェイパー マイクロフィルターを使ってみて

今年のマルチデイバックパッキング、ヘスクィアット半島をぐるっと回る50kmのトレイル(Hesquiat Peninsula Trail)というまだまだあまり知られていないマイナーなエリアに行ってきました。自分たちが歩いている週は他に誰もバックパッキングをしている人がいないというまさに大自然の中。何箇所か、道中に灯台や先住民の村などがあって住んでいる人は数人いることはいますが、基本的にトレイル上は他に人がいないのでちょっとした優越感でした。この話はまたそのうちじっくり書きます。今回はウォーターフィルター。
実をいうと、このトレイルを歩いているときには、ほとんど使う事がなかったんです。というのもところどころ立ち寄った上記の人たちのところで水をもらえたのと、水場として地図に載っている所がどこも本当にちょろちょろで汲むのが大変だったのと、そうやって水をもらえるあてがあったので使う機会がほとんどなかったからです。唯一最後に泊まったところで訪れた家の水を貰うときに雨水なので念のためにフィルターしたというだけで、今回は実質フィルタなしでも行けました。だからといって次回行くとしてももちろんフィルタはもって行きますよ。生命線だから。

でもその翌月に、バンクーバーから簡単にバックパッキングにいけるガリバルディレイク(Garibaldi Lake)に一泊で行った時は活躍しました。一泊で荷物に余裕があったのでMSRとヴェイパー両方持っていきました。比較した結果、軽さはもちろん使い勝手も良くて最後にはヴェイパーばかり使っていました。
テクノロジーの進化と共に時代は変わっていきますね。あれほど気に入っていたMSR、これからは確実に出番が減るでしょう。

 

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