中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

「野球部あるある」やめませんか?謎の挨拶を無くそう!

野球部が使う謎の挨拶「シャース!」。

社会人になってそんな挨拶をすることがあるのでしょうか?

悪しき伝統、意味不明な「野球部あるある」はやめませんか?

 

〇「野球部あるある」ってありますよね。

g-times.jp

こちらはちょっとふざけた野球部あるあるですが、ちょっと笑っちゃいますね。

冬場の練習で頭から湯がでる

外野ノックで監督の言ってる事がほとんど聞こえない

満塁で自分の頭に合うサイズのヘルメットが無いまま打席に入るときの敗北感

今の能力のまま少年野球に戻れたらと妄想にふける高校時代

監督の車のナンバーの記憶率が異常に高い

夏場にやたらと頭上に虫が集まる

野球部経験者なら思わず笑ってしまう64の『野球部あるある』 より

一部ですが、確かにこれは「野球部あるある」ですね笑。

私は秋田県出身なので、頭から湯気出まくってました。

外野もやっていたことがあるので、監督さんの言っていることが分からないけど、とりあえず「はい!」って返事をしたことありますね笑。

やたらと頭上に小さい虫が集まっていて、帽子で払った記憶もあります。

おもしろいですね。

 

しかし、今回私が取り上げたいのは、こういったおもしろい思い出の「野球部あるある」ではなく、悪しき伝統と言ったらいいのでしょうか?

そういった類の「野球あるある」についてお話ししたいと思います。 

↑菊地さんのこちらの書籍おもしろかったですね笑。

 

〇謎の挨拶「シャース!」

これはいろいろな派生がありますが、野球部(他の運動部もけっこうそうですが…)独特の挨拶がありますよね。

「お願いします」が変化した「シャース!」「シャス!」「オシャー!」「オシャス!」「オネシャス!」…。

もはや何言っているのかさっぱり分からんこともあるのですが、「野球部あるある」ですよね。

他にも「ありがとうございます」が変化した「アザッス!」「アシタ!」「アシャー!」「アーッス!」…。

「こんにちは」が変化した「チワッス!」「チャース!」「チッス!」「チワッ!」…。

自分で文字にしてみると本当に意味不明なのですが、けっこうな確率で「野球部あるある」だと思いませんか?

 

しかもこの謎の挨拶、部員同士だけではなく、指導していただいている監督さんに対してや、先生、保護者の方、相手チーム、OBOG、などなどほぼ全ての人にこのような感じで挨拶しています。

試合のときもそうですね。

おそらく「大きな声で挨拶をしなさい」とだけ指導されてきた結果ではないかと思います。

 

お恥ずかしい話、私もこの「野球部あるある」に何の疑問ももたずに大学生まで野球をやっていました。

高校時代は上記の謎の挨拶よりももっとひどかったですね。

下級生は先輩や先生の姿が見えた瞬間に「ウッス!!」と叫ばなくてはいけないという決まりがありました。

今考えると「ウッス!」って何だよと思いますし、ところ構わず、電車の中でさえも大きな声で「ウッス!」と言わなくてはいけないというのは本当に理解できません。

先輩はそれに対して何も言わなくて良かったですし、それってもはや挨拶ではないのではないでしょうか? 

 

〇社会に出て通用する正しい挨拶をしよう!

こんなことブログで書くまでも無いと思うのですが、残念ながらいまだにそんな謎の挨拶を行っているチームが多いので、書かせていただきます。

「社会に出て通用する正しい挨拶」ができるように指導していきましょう。 

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私は「人間形成」を掲げて野球部の指導を行っているので、当然礼儀指導もしているのですが、基準にしているのは「社会に出て通用する」のかどうかです。

上記の記事で行った取り組みをまとめていますが、そんなに特別なことはしません。

むしろ特別なことをやろうとすればするほど日常と乖離しやすいです。

 

笑ってしまう例で言うと、ある指導者が常々、

「立ち止まり相手の目を見て、大きな声で挨拶をしろ!」 

と指導していました。

声が小さかったり、指導者の方をしっかりと見ていなかったりしたときは、

「声が小さいだろ!!」

と厳しく怒鳴るのです。

その結果、あるときその指導者の方を含めて数名の教員が下校指導をしていたのですが、その指導者の部活動の生徒がその指導者の前で立ち止まり、

「サヨナラッス!」

と大きな声で挨拶をして帰っていきました。

そう、その他の教員は無視されました笑。

でもその指導者の人はすごく満足そうだったんですね。

身近でこんな例ありませんか?

自分のチームはそうなっていませんか?

これはまさに「十中八九クソ野郎」が育ちそうですね。 

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〇ゴールは野球部の中には無い!

私が挨拶を指導するときに、求めるのは、声の大きさではなく、心がこもっているかどうかです。

近い距離で

「チワッス!」

と叫ばれるよりも、

「こんにちは〇〇先生。今日も練習よろしくお願いします。」

と笑顔で挨拶をされた方がよっぽど気持ちがいいです。

選手にもそういう話を常々しています。

また、私に挨拶すること、野球部で挨拶することがゴールでは無いとも言います。

クラスでクラスメイトに対してにこやかに「おはよう。」と言える人間になって欲しいし、家に帰ったらおうちの人に「ただいま。今日もお弁当ありがとう。」と言える人間になって欲しいです。

野球部の中にゴールは無いのです。

そう考えると「野球部あるある」の謎の挨拶は全くもって意味不明、無駄な行為です。

社会人になって営業先に初めて行ったときにもどうぞ「チワッ!」「オシャッ!」「アザス!」と言ってきてくださいね笑。 

そうならないように、野球界で社会に必要とされる人材を育ていきたいものですね。 

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