つみたてNISA対象ファンド比較『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』『同(3地域均等型)』

2018年7月13日金曜日

全世界株式

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『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』と『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』の特徴を比較・評価・解説

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※ 記事を更新しました(2019年1月26日)。

つみたてNISA対象商品である『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』と『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』の特徴と運用実績を比較してみました。

つみたてNISAについては金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。


全世界株式の特徴

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』は、日本を除く世界の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は日本を除く先進国(22ヵ国)と新興国(24ヵ国)の大型株と中型株で構成されています。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 組入上位国・地域と組入上位銘柄
2018年12月末月報より

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)構成比
2018年12月末月報より

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』は日本を含む先進国(23ヵ国)と新興国(24ヵ国)の株式市場に連動する投資成果をめざします。

「TOPIX(東証株価指数)」※1、「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)※2、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)※3を均等に組み合わせた合成指数がベンチマークです。

※1は東証一部上場の全銘柄を対象にした指数、※2と※3は大型株と中型株を対象にした指数です。3つ合せると47ヵ国をカバーしています。

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) 組入上位10ヵ国・地域と組入上位10銘柄
2018年12月末月報より

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)基本投資割合
基本投資割合

上記の投資信託は外貨建資産の為替ヘッジを原則として行いません。両者とも信託期間は無期限です。


全世界株式の費用

投資信託を保有中の運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。どちらも年率(税抜)です。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
0.142%

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
0.142%

両者とも購入時手数料や解約時の信託財産留保額はありません。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』はまだ決算前ですが、マザーファンドを共有する『eMAXIS 全世界株式インデックス』の第8期の運用報告書から諸経費を加えた実質コスト(年率)を推計すると0.234%程度です。

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』もまだ決算前ですが、マザーファンドを共有する『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』、『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の第1期の運用報告書から諸経費を加えた実質コスト(年率)を推計すると0.255%程度です。

諸経費がかさみがちな新興国株式の比率が高い分、『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』のほうが実質コストが若干割高かもしれません。


全世界株式の運用実績

後発の『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』設定来(2018年4月3日~2019年1月25日)の基準価額の推移は下記の通りです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)とeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の基準価額の推移
基準価額の推移
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年1月25日現在)。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)とeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の騰落率
2019年1月25日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

設定から日が浅く、比較できる期間がまだ短いことに留意してください。


全世界株式のリターン・リスク特性と年間リターン

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)とeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)準拠ポートフォリオのリターンとリスク
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません
野村アセットマネジメント「投信アシスト」より

2003年3月31日~2018年12月28日の過去の指数データでは、「全世界株式(除く日本)」に準拠したポートフォリオのほうがリターン(投資収益率)もリスク(投資収益率のぶれ)も若干大きめでした。

「全世界株式(3地域均等型)」準拠は新興国株式の比率が3分の1(33.33…%)と高めですが、国内株式も同じ比率で含まれているので、「全世界株式(除く日本)」準拠よりもリスクが幾分抑えられたようです。

下の図表は、各ポートフォリオの年間リターンを示しています。

○は年間リターンの平均値
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません
野村アセットマネジメント「投信アシスト」より

2003年3月31日から2018年12月28日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。

売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去のデータは将来の運用成績を保証するものではありません。

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こぼれ話


2019年1月25日現在、『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』と『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』の販売会社は岩井コスモ証券(インターネット専用)、SMBC日興証券(ダイレクトコース専用)、SBI証券、岡三オンライン証券、カブドットコム証券、フィデリティ証券、松井証券マネックス証券楽天証券です。




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