o
〜♪
目覚ましが鳴る
横には 微かな温もりと 残り香
今日は 自分 家 だから
普段 通りの時間に 鳴った
いつもは 僕が遅れないように
翔くんが 目覚ましをかけて くれてて
いつの間にか 帰っている…
の はずだった
ふと 顔を上げると
翔くんが 腰にタオル巻いて
頭を ガシガシ拭きながら
こっちに 向かって来て
テーブルの上にある 煙草に手をかけて
ライターを カチッとさせて
煙を 吐き出しながら
『起きた? おはよう 』
って 笑ってる 翔くんが いた
まだ 居た…
「なんで?」
『何が?』
「どうして まだ 居るの?」
『帰らなかったから』
「帰らなかったからって、、帰らなきゃ」
『いいの、今日は 休んだ!
智くんは いいよ、仕事 急に休めないだろ? 』
「だって…い 家は?家は どうすんの?」
『出張、急な 出張 …』
「だって、、」
『行ってきな 仕事、俺 待ってるから』
駄目だと 思いながら
喜んでる 自分がいて
「僕も 休む 」
と 言ったら
苦笑いしながら
『しょうがないなー、、』
と 優しく キスを した
甘くて 苦い キスだった…
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