BLです





















タクシーに乗り込んでも


俺達は また 同じ体制になり


顔は隠れたまま…


二人とも マスクしちゃってるから


俺は ほぼほぼ 顔隠しちゃってるんで


男か女なんかも わかんないだろう姿で


なんだかもう …カップル、みたぃよ…


「ねぇ、俺んち 行くの?」


『あぁ、送るんだからな』


「寄ってかないの?」


『玄関まで 見届ける…』


「そんな子供じゃないけど、ふふっ」


『心配なだけだ、送らせろ』


「偉そうだなぁ。」





そんな会話の後 少しの沈黙で


そっと あなたを 見てみたら


雨粒の つたう窓を見つめ


曇ったそこを キュッキュと


無造作に 拭き取った








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