こんばんは。

 

 「風薫る5月」というより「風湿る5月」と言った感じがするゴールデンウィーク後の陽気。春が短く梅雨~夏にかけての期間が長くなった(と言うより梅雨と夏がボーダレス化しているような気なする)ここ数年のこの時期の天気。やはり地球温暖化が影響しているのでしょうか。

 

 そして、日本海上空には寒冷渦が存在しているとか。15日夜遅く(21時)の天気図で見ると確かにその形跡が・・・。

 

 まずは赤外画像から。赤外画像は高い高度にあって温度の低い雲を、より白く表現すると言う性質があります。

 

 北緯40度、東経130~14度付近に渦っぽい雲域が・・・。

 

 次に500hPa渦度・高度図を見ると、同じ位置に袋状の低気圧(L)が表現されています。

 

 

 

 寒冷渦は、寒冷低気圧とか切離低気圧とも言い、中緯度地域で偏西風の蛇行が激しくなると、蛇行が低緯度側へ張り出した部分(気圧の谷)が切り離されて独立した渦を生成する事からそのような名称となっています。偏西風が寒気を伴った低気圧を産み落としたとも言えるでしょうか。

   

  なお気象予報士の試験では問われる内容で、上記3つの名称を使い分けて解答しないと不正解或いは減点となるとモノの本に書いてあったような気がしますが実際の所はどうなんでしょうね。(小生が受験した回に寒冷低気圧に関して問われた記憶がないので・・・。忘れているだけかもしれませんが。)

  

 「寒冷」って事で500hPaでのこの付近の気温を見ると

 

 

 日本列島がどこにあるか分かりにくいのですが、赤枠付近が寒冷渦がある箇所になり-24℃。この時期としては気温が低い=強い寒気を伴っています。

 

  上にも書いた通り、流れに乗り遅れた寒冷低気圧は動きが遅く、その南東方向では、反時計回り(低気圧の風の流れ)により流入する暖湿流の影響で大気が不安定な状態となり、雷、突風、降雹などが発生しうると言われています。16日に北海道方面に進む予想となっていましたが、果たしてどんな状況だったのでしょうか。

 

 

 


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