トランプ大統領が次のツイッターを載せた。
Military solutions are now fully in place, locked and loaded, should North Korea act unwisely. Hopefully Kim Jong Un will find another path!
「もし、北朝鮮が愚かな行動に出ても、アメリカは、軍事的解決を図る体制が完全に準備され、行動を取る体制が出来上がっている。金正恩が別の方向をとることを望む」
と言う意味で、金正恩を強くけん制している。
筆者の大きな関心は、このようなトランプ大統領の脅し作戦に、日本国民がどうとらえているか、と言うことである。
つまり、日本の国民がどれだけ、トランプ大統領が北朝鮮から日本を守ると言う態度をどれだけ、信用し、どれだけ頼りにしているか、と言うことに筆者は大きな関心がある。
日米安全保障条約をアメリカ軍の最高指揮官であるトランプ大統領がどれだけ、重要視し、条約を実施するかでもある。
日米安保条約第5条では、日米両国が、「日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃」に対し、「共通の危険に対処するよう行動する」としており、日本の施政の下にある領域内にある米軍に対する攻撃を含め、我が国の施政の下にある領域に対する武力攻撃が発生した場合には、両国が共同して日本防衛に当たる旨規定している。
だが、どの時点でどのようにトランプ軍最高責任者が、命令を下し、アメリカ軍が行動を取るのであろうか。
自分の軍部のスタッフ、特にトラン大統領の首席補佐官は、軍部の出身で、軍事的分析、軍事政策、軍事政策の決定は、専門家であろう。しかし、最終的には、大統領が、一人で決断を下す運命にあることは、ご承知のとおりである。アメリカの大統領は、この意味では、孤独である。いろいろな関係者、専門家の意見を聞いた後、執務室に一人残り、最終決断を下さなければならない。
この時、トランプ大統領の頭に浮かんでくるものは何であろうか。
北朝鮮から飛んでくるミサイルが日本海を超え、中国地方の山脈を超え、四国を超え、グアムに向かって、まっしぐらに進んでくる。核弾頭をつけているかどうかは、分からない。
そして、グアムは、火の海になる。
トランプ大統領の頭の中に、こんな情景が浮かぶのであろうか?
そして、決断は?
「先制攻撃だ!」と言う選択肢もあ?。
既に、この作戦は、統合参謀本部で研究され、細かく作戦も立てられていて、国防長官に報告されているだろうと想像される。国防長官ともトランプ大統領は、何度も会談しているだろう。
だが、トランプ大統領に関して、筆者が気になるのは、中国、ロシアなどの諸外国がどう反応し、どう出てくるか、を的確に読めるかどうかである。先制攻撃なら、国連でも波乱が予測されるであろう。
そして、北朝鮮国民に大きな犠牲者を出すことになりかねないのではないだろうか。
いくらトランプ大統領でも、この先制攻撃策はとれないだろうと筆者は思う。
佐藤則男
ニューヨーク
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