昨日の雨とは打って変わって、五月晴れのような気持ちのいい朝。明るい日差しの差し込むベッドで朝からCDを聞く平和なひと時。
やがて、ルイ君がママと一緒にひらがな文字盤を持って部屋に来て、「い、っ、て、き、ま、す」と鉛筆でさして、チュッとビスをして学校に出かけた。
それから私は洗濯機をかけ、コーヒーを沸かし、「ひよっこ」を見ながら朝食。それから、キッチンを片づけ、パンをセットし、換気扇のフィルターの交換もすませた。
なんだか体が軽く、家事をすることが楽しい。多分、睡眠時間が7時間とれたことと、気持ちのいいお天気、それに毎週木曜日は外出の予定がなく、家で自由にできる日だからだと思う。ルイ君を送って帰ってきた娘が洗濯物を干し、私は部屋をざっと掃除する。
昨日は次女が送ってくれたトマトの缶詰とスパゲッティが着いた。次女は近くに住んでいて、最低でも週に３回は食事に来ているので、時々差し入れをしてくれるが、これほどたくさんの差し入れは初めて。ルイ君がスパゲッティが大好きなので、助かるわ。ありがとう。
それを仕舞おうとして、引き出しを開けたら、ホットケーキの粉があったので、特製サラダとホットケーキとコーヒーで、レストラン風ランチを作ることにした。長女は「今日はよく働くのねえ」と申し訳なさそう。でも、いい母親役をできるのがなんだか嬉しくて、これも長い間仕事をしていて、家事だけできる身分の有難さを感じているからかな。2人で美味しい昼食を頂いた。
午後、パンが焼き上がった。これはバターや卵や砂糖を入れた甘くてフワフワしたパン。
帰宅したルイ君のおやつはホットケーキと焼き立てパン。ルイ君はたくさん食べた。
私がようやく机に座ってパソコンに向かっていると、ベランダに丸椅子をだして、勉強をはじめたママとルイ君。
ルイ君が日本に来てから１年３ヶ月。パリではフランス語の暮らしだったので、日本の生活に合わせ、これまでは日本語を優先してきた。しかし、もしかして、ルイ君はフランス語を覚えているのでは、と感じた娘は最近フランス語での会話を再開した。日本語のできないパパ、そしてフランス語を愛しているパパのためにもルイ君はフランス語を（たとえ書けなくても）理解すべきと私も思っている。
これまで、ルイ君はアルファべの大文字は順に並べることができた。しかし、フランス語の本を読むとなると、小文字が殆どである。大文字と小文字の一致をどう教えるか、また新しい悩みがでてきた。
下の嵌め絵は大文字の下に小文字が書いてある。これを使ってなんとかできないかと思案中。
ベランダからは久しぶりに娘がフランス語でルイ君に話しかける声が聞こえてくる。平和で穏やかなひと時。勉強時間といっても、僅か10分なんだけど。（笑）
しかし、その後TVを見ていると、国会議員が秘書に罵声を浴びせ、暴力をふるったとか、籠池氏が100万円（それも、表と裏に1万円札を張り、間は白紙らしい）持って、安倍総理夫人の経営する居酒屋に返しに行ったとかいうおかしなニュースばかり。総理大臣の妻がなんで居酒屋を経営するのか、それも不思議。こんないいお天気の日に、みんな病んでいるんだな、と気の毒になる。
しばらくするとすがすがしい14歳の藤井4段の28連勝の話題になり、加藤九段ことひふみんが出てきて、藤井四段を温かい目で分析したり、引退した自分の今後の明るい予定を語ったりして、巧まずして座を沸かせ、ホッとした。ひふみん、って最近TVによく出るけれど、将棋では天才なのに、御本人は子供のように無邪気で、でも、話の筋はちゃんと通っていて、いつも周りにいる人たちが気持ちのいい笑みを誘われる・・・そういう個性は本当に貴重だと思った。
さて、こんな平和な日を送っている私にも大きな心配事がある。それは、私の妹が昨年6月からガンの治療をしており、更に今年の3月に娘のお婿さんの弟がまたガンになってしまったのである。弟は独身なので、お婿さんがパリとノルマンディを行ったり来たりしながら病院関係の世話をしているが、不摂生な生活をしていて、病院に行くのを嫌がっていたので、かなり進んでいるらしい。ルイ君をとても可愛がってくれているやさしいトントン（叔父さん）なので、とっても悲しい。
私も家系的にはガンの家系なので、時々自分の体が心配になってくる。私よりも2歳若い妹も、明るく振る舞ってはいるけれど、どんなに不安な思いをしているかと思うと可哀想でならない。そして、私も元気なうちに、家族にも出来ることをしてあげたいと思う。
今日は平和で幸せな一日だった。一昨日は3女が来て泊まり、昨日、今日と次女が夕食を食べに来た。家族のために食事を作り、ママがルイ君の世話ができるように家事の協力ができる、こんな毎日が長く続きますように。
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