表紙のイラストとあらすじを読んでみてKindleにて購入。
作者の作品は以前読んだ事があり読みやすかった印象があります。
その作品は異世界転移ものだったのですが今回は転生ものでした。
最近の女性向けファンタージーライトノベルは転生系が多いなーってホント思います。
まあ、私の中での異世界転移もの最高作品はひかわきょうこ先生の「彼方から」ですけどね!
以下、感想&ネタバレです。
あらすじ(公式より引用)
深窓の図太い令嬢として生まれ変わったからには、期間限定の偽りの婚約も見事婚約破棄に持ち込んでみせます!?
転生したことに気づいて、深窓の図太い令嬢として目覚めた侯爵令嬢の私、セレンスティア。頼りになる侍女と、ツンデレシスコンな兄に支えられて、タラシな許婚の浮気現場を押さえ晴れて自由の身となったのに、次は社交界一の美形アルベルトから縁談を持ちかけられてしまった! 期間限定の偽りの婚約と言われ、ほっとしたのも束の間アルベルトがやたらと私に絡んでくるのはどういうこと!? 熱っぽい瞳で見つめキスをして「俺はこの婚約を本当にしても構わない」だなんて、最初と話が違って困ります!?
イラストもですが話のテンポも良く短時間でさっくり読む事ができました。
転生前のヒロインは深窓の令嬢、とある過去の出来事のせいで屋敷に籠りがちなっていました。屋敷からでないという事もあり彼女の婚約者が浮気をしていてそれを感づいていても泣き寝入りをする始末。転生前の記憶を取り戻したきっかけも婚約者の浮気相手である令嬢に階段から突き落とされたからという事が理由でした。
記憶を取り戻した後の彼女の行動の速さが物語のおもしろさと合わさっていて面白かったです。婚約者に対してのざまぁな展開は結構あっさりしていました。
忘れ物が多い婚約者に侍女ネットワークを駆使して手に入れた浮気相手の家で忘れた持ち物を証拠品のように差し出すシーンは良かったです。
彼に諭すヒロインは転生前のキャラの一面が出ているような感じになりました。
まぁ、後半未練タラタラで登場してきたりもしますがw
でもこの婚約者の彼ってなかなか憎めないキャラというかなんと言うか私はそこまで嫌いになれませんでした。(イマドキのチャラ男って感じですかね)
それよりも偽りの婚約者相手を申し出てきたアルベルト王子との関係の盛り上がりが面白かったです。王子のじれじれしている態度もそうですが、ヒロインのお兄様のツンデレだけどシスコンな所もすごく好感もてました!
ヒロインが屋敷に引き蘢ったきっかけはご想像のとおりアルベルト王子だったのですがw
話のテンポやキャラ、話の読みやすさからでいうと★★★★って感じです。