絵本読み聞かせ横浜祭

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ユングが言う「永遠の少年」とは?:絵本読み聞かせ横浜祭3/3

2017年09月18日 22時38分27秒 | 日記

③「永遠の少年」の病理

永遠の少年の特徴だけ見てみれば、
「何が悪いの?いつまでも若々しくって
ほほえましいんじゃない(笑)?」
と思われるかもしれません。

しかし、身近な人、例えば自分の夫が
“永遠の少年”だったらどうでしょうか?

いつまでも大人になれず、
現実を直視できず、
夢物語ばかり語るような…。

奥さんとしては、
ほほえましく思う一方で、
将来のことを考えると

なにかと不安になってしまうのではないでしょうか?
 
これが、ユングが提唱した
「永遠の少年」の病理です。
若々さを失わないということは、
良い面がある一方で、
現実社会への適応性が低くなるという
デメリットもあるわけで…。

永遠の少年のイメージに
強い影響を受けている人は、
現実逃避による環境不適応を起こしやすいという
一面を持っているんですね。

大人になりたくない、
すなわち「成熟拒否」の表れ
ともとらえられるようです。

この病理は結構深刻で、
例えば老化恐怖による「全般性不安障害」や
性的関係への嫌悪、成熟拒否からくる摂食障害…と、
様々な病的症状として表面化してくる可能性があります。

なにかと理不尽なことがつきものの現実社会ですが、
年相応に適応しつつ、なおかつ理想も追及できるような…

そんな「精神の成熟」を自然に実現することが難しい
そんな世の中になってきているのかもしれません。

☆ただし、日本人の見た目が幼く見えるのは、
幼形成熟(ようけいせいじゅく)、幼体成熟、ネオテニーneoteny)の問題かもしれません。

<絵本、読み聞かせ、横浜>



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