(追記あり)【鳥ニュース】東京大田区のオオタカの死骸から鳥インフルエンザ検出

2018年1月11日鳥の病気,鳥ニュース

東京都の大田区で発見されたオオタカから鳥インフルエンザ陽性反応

2018年1月10日に環境省より、東京都大田区で発見されたオオタカの死骸を検査した結果、鳥インフルエンザの陽性であったと発表がありました。今後、確定検査が行われ、高病原性鳥インフルエンザかどうかの判定が行われます。今までの経緯と、今後の影響についてまとめたいと思います。

 

※(2018年1月13日追記)

同時期の2018年1月10日に香川県さぬき市の養鶏場のニワトリから高病原性の鳥インフルエンザが検出されました。そちらについてもインコ生活でまとめています↓

【鳥ニュース】香川の養鶏場から高病原性鳥インフルエンザ発生!鶏の殺処分が実施

※2018年1月18日追記

2018年1月17日に、国の研究機関による確定検査の結果、大田区のオオタカの死骸から高病原性の鳥インフルエンザ陽性であることが判明しました。

 

■1/5発見のオオタカの死骸から鳥インフルエンザ検出

東京都の大田区で猛禽類のオオタカの死骸が発見されました。簡易検査を行ったところ、結果は陰性でしたが、1月10日に国立環境研究所にて遺伝子検査を行ったところ、鳥インフルエンザの陽性反応が検出されました。

高病原性鳥インフルエンザウイルス保有の疑いのある野鳥死骸の発見について(大田区ホームページ)

環境省からの東京都大田区のオオタカの鳥インフルエンザについて調査発表

 

■今後の調査・検査の流れ

これから、国の研究機関である、農業・食品産業技術総合研究機構の動物衛生研究部門によって、確定検査が実施されます。確定検査によって、

  • どういった種類の鳥インフルエンザだったか
  • 高病原性鳥インフルエンザか

といった情報が判明します。検査には1週間程度かかるとのことです。

 

■(2018年1月18日追記)高病原性鳥インフルエンザと判定!

国の研究機関によって確定検査が行われていましたが、1月17日に、高病原性鳥インフルエンザウイルスが陽性であったと発表がありました。種類は「H5N6亜型」でした。そのため、オオタカは高病原性鳥インフルエンザに感染していたことが判明しました。

それを受け、環境省の緊急調査チームが東京大田区の発見場所に派遣され、鳥類の生息状況や死亡野鳥の調査を行います。調査結果は、1月19日に発表予定です。

 

 

■周辺地域・環境への影響

鳥インフルエンザの野鳥が発見されたことで、オオタカの死骸が発見された地点の周辺10㎞圏内が、「野鳥監視重点区域」に指定され、野鳥の監視が強化されています。

さらに周辺への影響として、お隣の神奈川県・川崎市の動物園「夢見ヶ崎動物公園」では、高病原性鳥インフルエンザ防疫対策として、鳥類の展示ゾーンへの立ち入りは制限などが行われています。横浜にある4つの動物園でも鳥類のふれあいや立ち入り制限が行われています。

  1. ズーラシア
  2. 野毛山動物園
  3. 金沢動物園
  4. 万騎が原ちびっこ動物園

 

■香川県では家禽で高病原性鳥インフルエンザ発生

同日に、四国の香川県でも、養鶏場にいるニワトリに鳥インフルエンザの疑いがあるというニュースが流れました。こちらは簡易検査で陽性でした。

※2018年1月18日追記

確定検査が行われた結果、高病原性鳥インフルエンザが検出されました。感染拡大を防ぐため、殺処分が実施されました。

【鳥ニュース】香川の養鶏場から高病原性鳥インフルエンザ発生!鶏の殺処分が実施

 

■鳥インフルエンザを注意するために

高病原性鳥インフルエンザでなければ、鳥インフルエンザは、鳥から人への感染はほとんど報告事例がありません(日本では発症事例なし)。海外の感染事例では、鳥の排泄物や死体などに濃厚な接触があった人が感染しています。

そのため、野鳥や野鳥の死骸を発見しても、絶対に触ってはいけません。自治体に連絡をするようにしましょう。また、排泄物は知らず知らずのうちに、靴で踏んでしまい、付着している可能性があります。念のため、消毒マットなどを用意すると、予防できます。

愛鳥家の方は、お家の愛鳥を守るために、より一層の注意が必要です。鳥と触れ合う前に、外出時の衣類の着替え消毒の徹底を心がけましょう。

鳥インフルエンザを防ぐために手洗い・消毒の徹底

 

まとめ・終わりに

環境省は2018年1月10日に、東京都の大田区で発見されたオオタカの死骸から鳥インフルエンザが検出されたことを発表しました。今年は昨年に比べ、鳥インフルエンザの感染情報は島根県や岩手県などの一部の地域でしか報告されていませんでした。今回、人口密集地である東京都で発見されたことで、関東近郊にお住まいの方は、注意が必要です。

ただ、基本的に鳥との濃厚接触がなければ、人への鳥インフルエンザの感染は発生しません。そのため、野鳥にはできるだけ近づかないようにしましょう。ただし、鳥を飼われている方は、より一層注意深く、消毒の徹底を行い、家族の鳥を守りましょう

2017年東京の足立区で発生した鳥インフルエンザについてもまとめています→東京の足立区で鳥インフルエンザが発生!検査の経過や対応状況について

 

※(2018年1月13日追記)

同時期の2018年1月10日に香川県さぬき市の養鶏場のニワトリから高病原性の鳥インフルエンザが検出されました。そちらについてもインコ生活でまとめています↓

【鳥ニュース】香川の養鶏場から高病原性鳥インフルエンザ発生!鶏の殺処分が実施