My Sugar 2 | Blue in Blue fu-minのブログ〈☆嵐&大宮小説☆〉

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嵐、特に大野さんに溺れています。
「空へ、望む未来へ」は5人に演じて欲しいなと思って作った絆がテーマのストーリーです。
他に、BL、妄想、ファンタジー、色々あります(大宮メイン♡)
よろしかったらお寄りください☆

 

 

あははー!

相変わらずのカメですカメカメカメ

良かったら読んで~カメカメカメ

 

 

 

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『Sugar 』の謎を抱えたまま、

 

10月、アルバムが発売されて、11月、ライブが始まった。

 

年末に向けてのみっちりなスケジュールにも、もう突入してる。

 

今日が何日で、明日が何曜日かもわからなくなる。

 

確かなことは、今年ももうすぐ終わりだということだけだ。

 

 

 

お! ということは…

 

 

 

 

 

「リーダー、誕生日おめでとう!また来週ねー、バイバーイ」

 

 

相葉ちゃんありがと。

 

 

「リーダー、おめでとう。あ、それから、あした振り付け見直しするから、早めにリハ室来て」

 

 

松潤…。さんきゅ…。

 

 

「智くーん、こないだ欲しいって言ってた掃除機、誕プレに買ったからね。ついでにみんなの分も買っといた。あとでマネに渡しとくね」

 

 

翔くん、いつもどうもね。

 

 

 

そう、今日はおれの誕生日。

 

めちゃくちゃ忙しい時期だけど、今夜だけは空けてもらってる。

日頃頑張ってんだからさ、年に一度の今日だけは特別ってことで。

 

 

「大野さん、またあとでね」

 

 

おお、にの!

 

 

あ、あとでな…

 

今日はまた一段と…デレデレ

 

 

 

 

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「欲しいモノ決まった?」

 

半月くらい前、にのに聞かれて、

 

「別に、これといって無ぇなぁ」

 

マジで思いつかなくてそう答えたら、

 

「絶対そう言うと思った。じゃぁさ…」

 

 

にのが悪戯っぽい目ぇして、おれの顔を覗きこんだ。

 

「あなたが必ず喜ぶ『イイモノ』あげるから、お返しにオレにもなんかちょうだいよ」

「えっ? 『イイモノ』?」

 

『イイモノ』って単語にそそられて、ソコちょっと違くね?ってことに気付かないおれ。

 

「ふふ、大野さんが絶対喜ぶモノだよ?」

 

なんだよぉぉーー??

 

物欲は無くても、あっちの欲はまだまだ真っ盛りの大野智、37歳なりたて。

 

そのおれが喜ぶモノつったらさ…デレデレデレデレ

 

妄想しつつ、あほヅラ晒してたら、

 

「で、なにくれる?」

 

だと。

 

??なんで、おれが??

 

おかしくね??

 

「えー、『イイモノ』欲しくないの?」

「いや、そりゃ欲しいけど…」

「なら、ちょうだい。ね?」

 

 

出た。

必殺上目遣い。

あ、Upturned eyes”か + 小首傾けたポーズ付き = 最強の組み合わせドキドキ

 

……ちょっと納得いかないけど、ま、いっか。

イイモノ』くれるって言うし。

 
 
ふへへ…デレデレデレデレデレデレ

 

 

 

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というワケで、今夜、にのが『イイモノ』持っておれんちに来る。

 

おれも、プレゼント必死こいて考えた。 

 

にのも欲とかあんまないくせして、ちっとやそっとのモノじゃ喜ばねぇだろうから、

えええ~! っていうようなやつ。

 

なんで自分の誕生日にプレゼント?って思ったけど、これ渡した時のにのの顔想像してたら、いつの間にかそっちのがグンと楽しみになってきて、久々、指折り数えて誕生日を待った。

 

うん、多分、小学生以来。

 

 

 

 

 

 

 

そして今夜、5人仕事が8時に解散になって、

 

…あとでね

 

すれ違いざまコッソリ囁かれて、それだけで、もぉ、全身がウズウズ。

 

アイツの声やら吐息やらには媚薬的なものが入ってんじゃねーかって思う。

じゃなきゃ、ほんのワンフレーズでこんなに全身が震えるワケがない。

 

…もしかして、術か?忍者忍者 アヤツ、いつの間に…忍者忍者

 

なーんて、ふふ、浮かれてんな。おれ。

 

だってしょーがない。

誕生日だし、二人で逢えるし…。

 

 

…それにしても『イイモノ』って…ドキドキはてなマークドキドキ

 

 

 

 

 

 

 

1時間後、いつものくたびれたパーカー姿でにのがやってきた。

 

「こんばんは。四十路おじさん」

「まだ三十路だわ」

「ふふ、37つったらもう立派なアラフォーだよ?」

 

前を歩く華奢な背中はいつもの減らず口。

それにしても、テーブルにゴトンと置いたコンビニ袋以外なんも持ってねぇけど?

 

「なぁ、なんくれんの?」

 

ウシロから手ぇ伸ばして引き寄せて、フードの中、風呂上がりの匂い立つようなうなじに鼻先くっつけたら、

 

「あとのお楽しみドキドキ

 


なんて、スルリと逃げて、代わりに冷たいビール缶、顔面に押し付けられた。

 

 

 

おあずけか…?

 

 

 

 

 

コンビニのちょっとしたつまみを適当な皿に移して適当にテーブルに置いて、ソファーを背に適当に並んで座る。

 

 

「誕生日、おめでとうございます」

「ありがと」

 

くっ付けてない方のおれの右手とにのの左手で、コツンと缶ビールで乾杯。

 

「あー! うめぇ!」

「うまいね」

 

隣で白い喉を反らせて、にのがふーっと甘い息こぼす。

 

んふ、そっちのが美味そうだけどな。

 

 

「でもいいんですか? オレなんかと二人、こんな地味なお誕生日会で」

 

 

と、にのが指で摘まんだ枝豆を、ヘラヘラおれの締まりのない口ン中に一粒放り込む。

 

「だいぶぜーたくだぜ? アカデミー賞俳優でトップアイドルの二宮和也を独り占めできんだから」

「ふふ、相変わらず無欲な人だね」

 

 

同じサヤに納まってたもう一個をモグモグしながら、呆れたように笑う。

 

 

うん、やっぱなんもいらねぇな。

 

冷えたビールと、ちょっとしたつまみ。

 

んで、隣で笑ってる、ホカホカ風呂上がりのにの。

 

 

 

 

最高じゃん。

 

 

 

…早くくれよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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長くなったので分割しました。

しつこくてごめんあせる