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2017年11月29日水曜日

僕がつまらないと思った物が「駄作」というわけでもない

前回の「鉄火場のシン」を低く評価した記事、
思ったよりも地味に反響があって、DMをもらったりもしたので、
せっかくなのでちょっと追記をしたいかと。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/11/blog-post_27.html


まず一つ、
僕は「自分が面白いと思わない作品 = 世間での駄作」とは全く思ってない、
って点をちょっと言っときたい。

この手の創作物はもちろん、
世間のあらゆるもの、
ゲームだってスポーツだってそれこそ麻雀番組だって、
「万人が面白いと思う」という物は存在しないという事実があって、かならず「ターゲット層」ってヤツがある。

麻雀漫画だって
「無駄ヅモなき改革」「咲~Saki」みたいに麻雀の雰囲気だけを伝えるビギナー向けの物もあれば、
徹底的にディテールにこだわった物もあり。
作品の方向性が違う以上は「どれが一番」ってのはないわけだし、
万人の魂を激しく揺さぶるような物もないわけで。

色々なジャンルを見渡して、
僕が評価しない名作もあれば、僕が評価しない駄作も多い。

麻雀プロってヤツを見ても、
僕には全く理解できないけど世間で評価されてる打ち手もいれば、
僕からすればもうちょっと世間で評価されるべきと思う打ち手だっているわけで。

麻雀漫画について言えば、
「鉄火場のシン」は10巻も連載が続いた。
前の記事でも書いた通り、全くの不人気だったら多分こんな続かないだろう。
僕の目にはまったくもって面白さが解らないがw

ちなみに僕の目から見て「面白いのに全く続かなかった作品」も無論ある。
例えば今は「鉄鳴きの麒麟児」を連載している塚脇永久先生がかって近代麻雀で書いていた「卓上のコビト」
あのあと連載が続いてたらどれ位ネタが続いていたかは正直不明だが、僕の中でかんなり面白かった。

卓の中で限定的なイタズラができるコビトを使った打ち手の戦い、
コビトたちの能力もよく考えられている物が多くて、
各自の能力がうまい具合に生かされた戦いは単純に面白かったし、
何より作り手側の麻雀愛とか知識が伝わってきた。
、、、が単行本化も結局はされず。「面白いのになあ・・・」というのが率直な感想だった。

「万人向け」
「万人がある程度は面白いと思う物」はあるが、
それは逆に言えば「万人にとってそこそこ面白い程度」という物ともいえる。
誰かの心に残る作品ってのは、上述のターゲットを明確にする為の一種の「偏り」がある点が多い、と個人的には思う。

「もっと〇〇層にも響く物を」とか
「もっと多くの人が楽しめる物を」とかの意見は、
麻雀プロごときの立場でもよく貰う。

これは間違ってないが、正しくもない。
そういったネット上の「もっともなご意見」を聞いた大抵の作り手は、
「正しい。眠くなるほど正しい。でも私が作りたいものはそうじゃない」
と思ってるだろう。


ただ世間一般を見ると「爆発的なヒット作」ってこの矛盾した二面性を抱えてる物が多いと思う。
例えばゲームなら
気軽にライトなファンが楽しむことができる。でも一方で多くのやりこみ要素がある。
漫画なら
飛ばし読みしても面白いし。でもじっくり読むと違う世界が見えてさらに面白い。
って感じですかね。
まあそれを実現するのは難しいんでしょうが。

色々と話の方向性が分散してきたので、ここらへんで締めます^^;

最後にもっかい改めて
このブログはあくまで僕の私見です!書きたい事しか書きません!
万人受けとか全くもって考えてません!
これ読んでどう感想を持たれようが僕は責任持てません!
でもできれば楽しく気軽に読んでくれればうれしいですね!
あしからず