週末から雨続きのブリュッセル。昨日は予報に反して一時晴れ間も出ましたが、今日はしとしと降りが止まない一日。

そんな今日の午後は、昨秋初めて顔合わせをしているもう一人のブログ友達 jasmineさん との3回目のランデヴー。前回会った際に誘われていた、ピカソ彫刻展に行ってきたのでした。

会場の BOZAR はクラシックのコンサートで定期的に訪れますが、アート部門のほうは久々。入口ゲートはエスニック調に模様替え。
 
 
ピカソといえば様々な作風の作品が時代別に分類されたりしますが、その多くが油絵や素描、版画のイメージが一般的なイメージではないでしょうか。それらよりも数は少ないものの、彫刻や陶器なども制作していて、今回はその内の彫刻をフィーチャーしての
企画展となっています。
 
元々ピカソは絵画の勉強はしていたものの、彫刻の修行はしたことがなかったらしく、最初の彫刻作品は1902年、20歳を過ぎてからで、今回の展示で一番古いのがこちらのブロンズ像「The Jester(道化師)」で1905年の作。
 
 
その後、パリで当時流行っていたアフリカ彫刻に影響を受けた時代が来ます(1907〜1909年)。そこで展示されていた「Mukuyi Mask」というガボンのプヌ族マスク(作者不詳)。どことなく顔立ちがアジアの仏像にも似ているなぁと思っていたら、Jasmineさんのほうでも日本っぽいと感じたようで。後から調べたら、白塗りの部分も含め、日本の能面との類似性も指摘されていました。
 
 
そして、木彫りのピカソ作の「Figure」(1907)。
 
 
その後、キュビズムの時代(1909〜1919年)が来ますが、彫刻作品として、ピカソが好んだモチーフがグラス。静物画のほうでも「パイプ、グラスとトランプ」「グラスとパイプ」などの展示がありましたが、
 
「Pipe, Glass and Playing Card」1918
 
「Glass and Pipe」1918
 
彫刻になると、このように。ブリキにブロンズといったメタルにペイントを施した作品。アブサンスプーンがそのまま使われたりもして、ちょっと何を題材にしたのかのヒントになりますが、もう一つのほうは…

左「Glass of Absinthe」アブサングラス, 1914,   右「Glass」1914
 
    
金属板と針金などで制作されたこちらの「Violin」ヴァイオリン, 1915 なども、言われたらなんとなくそういう風にも見えてくるというか…
 
 
長くなりそうなんで、続編は明日に回そうと思います。