たぶんスティーブ・ジョブズもそう思われてます…~人前で話すのが苦手な人が恐れていること~ | 言葉化1000本ノック~「話し方」ほどビジネスと人生を左右するスキルはない!~

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セミナーやレッスンで接する

「人前で話すのが苦手な人」

というのは

だいたい2種類に分かれます。

 

一つは

「人前で話した時に苦い経験をした」

という人。

 

苦い経験、辛い経験が

人前で話そうとすると

フラッシュバックで襲ってきて

結果的に人前で話すのが

苦手になってしまった

というタイプ。

 

もう一つは

「こんな話をしたら笑われるんじゃないか?バカにされるんじゃないか?」

といった感じに

最初に“予防線”を引いちゃう人。

 

特にこれと言って

苦い経験や辛い経験はないんだけど

「自分の話なんて聞いてもらえないんじゃないか?」

という恐れを抱いて

「自分は話すのが苦手だから…」

という思い込みをしてしまったタイプ。

 

セミナーやレッスンを通じて

私が接してきた印象からすると

 

後者のタイプ

 

の人の方が多いように感じます。

 

つまり、

特にスピーチで失敗とかしていないんだけど

「失敗したらどうしよう」という

不安の方が先に立ってしまって

話せなくなっちゃうんですね。

 

これを解消するにはどうしたら良いかというと

これはもう“練習”をして

「話すこと」に慣れていかないと

いけないんですが

それ以前の問題として

自分の心の中にある“恐れ”みたいなものを

克服していかなきゃいけないんですね。

 

まぁ、話し慣れると

自然に克服されてはいくんですけど

最初はどうしても“恐れ”が先に立ってしまう。

これはもうどうしようもないことなんです。

 

そこで、「発想の転換」みたいなものが

必要になるんです。

 

これも私の経験なんですが、

何かを話すときには

 

関心を持って聞いている人が1/3

関心を持っていない人が1/3

批判的に聞いている人が1/3

 

という比率で存在しています。

 

話し手次第で

関心を持っている人と

持っていない人の比率は

変わっていきます。

 

上手だと

「関心持っている人」の比率が増えますし

あんまり上手じゃないと

「関心のない人」の比率が増えます。

 

ということは、

「批判的に聞いている人」の比率は

あまり変わらないんですね。

 

つまりどんな上手に話しても

どんなにいい話をしても

一定数の人は

「批判的に聞いている」

ということなんです。

 

私は、仕事柄(?)「話すのが上手い人」

の方にカテゴライズされるのですが

それでも一定数の人は

批判的に聞いています。

 

ただそれ仕方がないことなんで

基本的にそういう人たちのことは

気にしないようにしています。

 

だって1/3の人は

関心を持って聞いてくれているし

もう1/3の人は

関心はないまでも

決して批判的ではないワケです。

 

しかも「関心がない人」に関しては

きちんと話せば

自分の思いや考えを交えて話せば

「関心を持って聞いてくれる人」

に変わってくれるのですから

そこを目指して話した方が

気分も楽になるんですね。

 

わざわざ「批判的な人」を気にして

そこに引っ張られて

“恐れ”を抱く必要なんてないんです。

 

私だって批判的に思われています。

引き合いに出すのもおこがましいですが

スティーブ・ジョブズだって

孫正義だって

その話を聞く人の中には

批判的な人はいます。

 

でも彼らはそれを恐れて

話すこと、自分の思いや考えを語ることを

やめるでしょうか?

 

批判的に聞いている人は一定数います。

ですがその逆に

関心を持って聞いている人も

同じように一定数います。

 

そして関心を持って聞いている人は

あなたの話し方がどんなに上手じゃなくとも

むしろそうであればあるほど

一生懸命に聞いてくれます。

 

そんな人たちのために話しましょう。

 

そうすれば、話すときに抱えてしまう

得体の知れない不安は

完全に消えることはないまでも

ずいぶんと小さくなっていくのです。