今日は、主人のCT検査でした。結石の手術後の経過を見るためです。
まだ、欠片みたいなのは残っているけど、とりあえず今のところ問題無しとのことで、ホッとしました。
結構待ち時間が長くて、うんざり・・・だったけど、待合室のテレビでオリンピック・フィギュア男子の上位争いで盛り上がっていまして、退屈せずに過ごせました。
昨日は高齢者施設でパステルレッスンでした
和みアートの「希望の丘」を、さらに簡単にアレンジしたのですが、一人ひとりにお伝えするのが、なかなか難しかったですね。参加者8名でした。
雲のふんわり感を、皆さん、上手に出してくださったと思います。ご参加本当にありがとうございました!
~1月の読書日記~
「桜の森の満開の下・白痴他」 (坂口安吾/岩波文庫)
坂口安吾・・馴染みの無い文豪です予備知識としてうっすら「無頼派」という風に呼ばれていたうちの一人だってこと、そして、体がデカいということぐらいでした
「無頼派」って・・なんか乱暴者?なイメージあるけど、実際、坂口安吾はだいぶやんちゃしていたこともあったようだけど、文学界でいうと権力に媚びないとか、そういう独自路線のことを言うみたい。
体がデカいっていうのはね、中原中也がらみで知ったのです。坂口安吾の「酒のあとさき」の中に、バーで中原中也が殴り掛かってきた時の様子が書かれています。
「突然殴りかかってきたけれども、四尺七寸ぐらゐの小男で、私が大男だから怖れて近づかず、1米(メートル)ぐらゐ離れたところで盛んにフットワークよろしく左右のストレートをくりだし(~略~)私は大笑ひしたのは申すまでもない」
中原中也は、いったい何がしたかったのでしょうか(笑)
二人の身長差は30㎝近くあったかと思われます。
・・・さて、この作品集の中には、クセの強い女性達がよく出てくる。
中でも明らかな「大クセ女」は、「桜の森の満開の下」の女房です。
残虐な山賊が、街道でさらってきた超絶美人は、その山賊も引くぐらいの残虐な女だったのです!
桜が満開だったら、どうです?日本人の心みたいな・・・。きれいで美しくて・・・この桜の下で酒盛りでもしたいなぁって・・陽なイメージじゃないですか?
でも、この作品では、美しいものほどよ~く観ると怖いんだぞ・・という奇妙なセオリーが成り立つのです。
山賊も、桜に対し、これと正体のつかめない恐ろしさを感じながらも、略奪、暴力、悪行の限りを尽くしていたのですが・・この、さらってきた超絶美人を女房にしてからというもの、力でねじ伏せてきたこの男がふがいないほど、マウントポジションをとられている。
あたかも、人の気配の無い満開の桜に、正気を吸い取られいくように・・。
恐ろしく残虐な女に、主人公の男が逆らえないという構図は「夜長姫と耳男」という作品にも表れています。この作品は、山岸涼子さんの「日出処天子」の厩戸王子を彷彿とさせる・・・。
「戦争と一人の女」という作品は、ある種衝撃でした。
坂口安吾の時代は太平洋戦争がありましたから、戦争の体験もリアルに描かれているのです。ただ、悲惨な戦争を二度と起こしてはいけない教訓という感じではないのです。
「男を迷わす最後のものが乏しい」という一文に示されるように、家庭人として地に足のついた妻にはなりきれない女が、戦争・・空襲・・という究極の緊張の下で、不思議な存在感を放ちます。
「爆撃が始まると、慌てふためいて防空壕へ駆け込むけれども、震えながら恐怖を満足しており、その充足感に器質的な枯渇をみたしている。」
うーん、この女性も大クセかもしれませんね。
ちなみに「続・戦争と一人の女」では女性側の視点から描かれています。
他にも、独特な作品が色々と興味深かったのですが、一番ステキだったのは「アンゴウ」です。
これは、ミステリー仕立てで展開を楽しめますが(実際、安吾は探偵小説を読むのも大好きだったようです)最後の幕引きは、ちょっと爽やかな感動で・・・・これも、同じ作家なのか?と思わせるぐらい意外でした。
薬物中毒だったり、酒飲みだったり・・・かと思うと繊細すぎるほど繊細で・・。カレーを意味も無く100杯注文するという、ヘンテコ行動も起こしていたり。その人物像を読むだけでも、まさに文豪!
変人くらいじゃないと、なかなか後世に名を残せないのです。
・・ちょっと、聞いてくださいよ~
ショックなことが起きました
頭頂部に10円ハゲ?みたいなのができてしまいました
去年の夏から、ストレスが断続的に続いていたわけですが、2月の受験と、その後色々あってピークに達したわけです。
多分、そのストレスのせい・・・だよねお願い、一時的なものだと言って~
頭頂部より若干後方だから目立つし、ヘアバンドでも隠しきれないし位置なのです。もうやだ~。
思わず自分自身に「ハゲとるやないか」とツッコんでしまいました。フットボールアワー風に・・。
このショックな脱毛症・・今後の展開を乞うご期待(泣)
読んでくださってありがとうございます