Zen禅

心理学に基づく坐禅の研究-心の風景を眺め、流れていく気持ちの音を静かに聴く(英訳)

記憶の中間作用Midpoint effect of Memory

2017-03-28 | 坐禅

記憶の無い私は誰になるだろう

Who shall I be without memory?

私による他人のような存在になるだろうか

Would I be someone, who is as being me

もし私の夫が記憶を無くしたら

If my husband lost his memory

彼が再び私に恋しない限り

Unless he falls in love with me again

赤の他人になるだろう

He would be nobody to me


私は記憶力が良い方だ

I have comparably good memory

試験や資格などは大体一発で受かり

Some exams and qualification tests

-mostly passed at one shot

過去の経験や出来事なども

Experiences or happenings in past

映画のように再生できた

I could replay like a movie but

それは40才の半ばまでの事実だが….

-only it worked as facts until mid-forties….


45才を過ぎてから記憶力が落ち始めた

When I passed age of 45, the memory began to fall

そしてある日突然何の前触れもなく

One day suddenly without any of foretelling or bugging me

過去のある辛い記憶が何故か甦って

Some past painful memories were springing out from nowhere

心から離れず,ずっと心に浮かんだ

It did not leave my mind and it stayed in my mind

最悪にもその記憶は心の苦痛も伴った

At its worst the memory brought with mental pain

仕事で追われて忙しかった時は

When I was, busy and been chased by work

全く無かったことだったので

I didn’t have such reflected painful memories

心に余裕や隙ができたからかと思い

Thought that was because I have mental margin

-or else I had sort of gap in my mind

その原因を知るべく心理学を再び復習し始めた

So, I restarted reviewing psychology to know why is caused


記憶の仕組みについて知っていくと

As I know the mechanism of memory

Wikipedia、YouTube, Google、Yahooからの

ブラウザーが提供する情報は常識レベルで

Those browsers provided information was common sense level

読んで分かって理解できたとしても

Even though I could know and understood

記憶による心の苦痛は

-the mental pain caused by memory

解決や改善されないことが分かった

-could not solved or improved


現代は誰でも知りたい情報を

In this present generation

-the information which wished to know

インターネット検索から得られる

-people can get by Internet research

知識はコピー機のように

Knowledge became like a copy machine

好きなだけ複写して得ることができる

It can be obtained by copying as many as people want

この簡易性や常時性によって

These convenient and offering any time

人の書き方や人の意見からは

-from people’s way of writing or way of saying opinion

その人を特定できる個性を感じにくくなってきた

It made hardness to feel identification that can track personality


私は毎日読者のブログを読んでいるが

I have been reading my describers blog every day

書くスタイルは違っても

Even though their writing style are different but

言っている内容や情報源は

-the content and information sources they are using

全く同じ感じが多く、根本的に類似している

-are exactly same and fundamentally similar with each other

だが、たまにあるブロガーは

However, occasionally there are a few bloggers

過去の記憶を鮮明に描き出せる人がいる

-who can describe clearly about their memories in past

過去の記憶を現在の時点で

映画の画面のように映し直せる人もいる

Among them someone can reflect past memory

-like movie screens standing at present view point  

そのような再現性に優れた人の

Someone who has such excellent replay

過去への記憶記録は妙に面白い

Their recording of past memory is oddly interesting


彼らも過去の記憶を呼び起こす際に

As they evoked memories of the past

心の苦痛を伴っただろうか

Would they have accompanied by mental pain?

或いは自己開示の過程で

Or in the processing on self-discloser

苦痛が消えるだろうか….

-would the pain go away….


一時期ある記憶があまりにも苦痛に感じたので

I had a term when felt so hard on a memory

他に成す術が無く

There was nothing else to do

坐禅を行った

I have performed zazen

残された最後の方法だった

It was the last way left

叫び狂っていたその記憶が

The memory was shouting out crazily

思考を切ることにより

-by cutting chained thoughts

その内的声が静まり小さくなってきた

-the inner voice was come down and got lower

四方八方から聞こえてきた記憶の叫びが

The shouting in the memory I heard from all directions

少しずつ静まっていく感覚があった

I found the sensing was getting slow down


手を切った時の鋭い痛みが

As if the sharpen pain when cut my hand

瘡蓋になる頃は忘れているように

-as the scar becoming scab and as such forgotten the pain

坐禅の時間が経つにつれ

As time pass by doing zazen

叫びが静まっていったのである

-the shouting voice got into the tranquilly


記憶は人間が生きていく上で

In the human living ways

最も大切な機能である

-memory is the most precious function

生きていけるようにする働きが

The work to keep human alive

本来の記憶の役目である

-it is the original rule on memory

生きていけなくようにする負の働きは

The negative work which making unable to live

記憶の副作用かもしれない

-maybe it is a side effect of memory


坐禅は記憶の作用と副作用

The memory effect and side effect in zazen are

その真ん中のバランスを取らせる

-in the middle which can deal with taking balance

中間作用かも知れない

-it may be an effect at midpoint

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26 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (T)
2017-03-29 02:18:59
非常に興味深い記事です。ゆっくり味合わせて頂きます(取り急ぎの仕事を済ませてから・・・・)。
Unknown (X)
2017-03-29 08:42:59
https://www.youtube.com/watch?v=7w_ep-m4rxI
後書き (K)
2017-03-29 23:02:30
使用した図はGoogleから仮借しました。
酸性とアルカリ性の図は個人的に好きで、
読みながら考えていくのも好きです。
ちなみに中性は水です。

今回も下書きを4つくらい書いてその中から
採択されたのを記事にしました。
ブログを始めた頃は
思いついたら即書き
書き直すこともしないで
そのまま投稿したのですが
Tからのコメントに影響されるようになってからは、視点を多面的におきながら書くようになりました。
Zさんのコメントも気が引き締まるので
理解するのに難儀しますが
少なかれ影響されています。

誰かに影響される....このことは私にとって『心が安らぐ』ものです。
塾の塾長として、一人の先生として、
ー常に誰かに良い影響を及ぼすー
そのことを15年間やってきたので
影響及ぼしてもらっているーこのことが
楽ですごく頂いている感があります。

なのに借りた感や負債感が少ないのは
本当の心の底から通じていると感じているからでしょうかね。
TやZさんの難易度の高い漢字は
漢字検定取っておけば良かったと思わせるですが、何とグーグルってショットカットもあって、何でもあり世界の恩恵も受けています。

何故にこの後書きを書くのかというと
本来書いた記事とは全く違うものになったので、ブログを書くというのは

ー縁起ーなのかな
ー無常ーなのかなと思ったからです。

無常は変化する意味で引用しました。

何しろ、人にコメントから教育され
影響されるのは、刺激的でいいですね。

毎回、私のブログには
自己顕示欲の無い人がコメントを下さるので、安心しています。

自己顕示欲の人がコメントを残したら
削除するかどうかで、葛藤するでしょうね。
Unknown (T)
2017-03-30 07:32:40
S長老(上座派テーラワーダ)式解釈に依れば、
釈迦は瞑想(坐禅)で、古い記憶データを作動しているOS(=Operation System)が、
解脱によって(苦観のない)新しいタイプのOS(意識回路)に入れ替わったのだ、と言っている。
簡単に言えば「モノの見方が(良い方に)一変した」という処であろうか??

今回のレン載記事に引っ掛けると、
無意識として蓄えられた情報の中から新意識としての回路を形成する時に、有害な無意識情報を切り捨てる新しいネットワークを構成出来る、と言う事なのかも知れない。

確かに脳科学的にも、
使われないニューロン(=信号の繋がり)はやせ細り消滅して、新たなニューロンの回路が形成され続けているという事が分かっているから、S長老の「新OS」説はそれなりの真理はありそうだ。

レンさん好みのゼロポイント論も同じ意味なのかもしれない。
幸せに成る為の魔法の言葉で自分の脳を洗脳するというのも同じ類なのかもしれない(=感謝のネタを探しまくる心のテクニック)。

T的に言えば、生来の小心者故に情報の悲観要素が先ず最初に脳裏をよぎるが、
今までの経験値から、素早く自分を切り替える事(発想の転換)が出来る様になったという事が、それに該当するかもしれない・・・自分が勝利を引き寄せる為には何をすべきなのか、どう考えるべきなのか素早く判断できる・・という事だ。

基本的には少欲知足内(=自分で出来る範囲内)で判断して、あとは天命を待つ的に、飄々(ひょうひょう)として自由人すると言う心境かもしれない(=自由人オリンピック予選通過者)。

どうやら坐禅とは悲観論者が楽観的知見を得るのにはなはだ有効な手段だ・・・という事のように見える。
坐禅は幸福のテクニック (T)
2017-03-30 09:11:58
ハーバード大学の16年間の(米国人の)追跡研究に依れば、

自己評価で幸福感が高かった学生は低かった学生に比べ、生涯収入が年収換算で平均2万5000$も多かったそうである。
自分が幸福であると思うだけで、健康だけでなく年収も変わると結論付けている。

・・・とまあ統計の小細工っぽい神話を持ち出しているが、いずれにしても、
この世は肥溜めだと苦悩たらたらだと、
みずからの健康を損ない経済的にもひっ迫する事にもなりそうだ。

ただし悲観論者的気質である日本人は良い仕事をするとか言う日本人分析論もあるから、
要は悲観記憶と楽観記憶のバランスを取る「記憶の中間作用」形式が優れているという方が妥当であろうか(=レンさん意見に一票!!)。 「The坐禅」コマーシャルで・・し・・た・・!!
年収相関 (K)
2017-03-30 12:10:37
そうですね。
個人的な観察統計からでも類似なデーター持ち出せます。
同じ大学を卒業しても
当時、悲観的な考え方をしていた同級生は
年収が低く、夫の収入に依存するような結果になっていましたね。
幸福感とかのスケールも
些細なことが多く
人間関係も大体上手くいっていなかった友達は素朴な暮らしになっていましたね。
悲観と楽観のバランスを取ることは
非常に難しく
教わってできるものでないから
彼ら自身で努力して体得しない限り
悲観か楽観どっちかに偏るでしょうね。

私が思うにTも
ご自身のクリニックを運営できた基盤には
楽観に基づく自分への肯定があったと思います。
私が塾をやってた時も他に閉校した人達は
少子化だから、経済が悪化したからとか
厳しい現状について言い訳してましたね。
まあ~私はそのような理由は口にしたことが無かったでしたが、悲観的な状況をただ飲み込んだ、それだけ、でした。
考え方と年収は、確かに相関関係があります。
「人生って楽しい」の御利益、補足 (T)
2017-03-30 12:11:11
出典、JBPress鎌田實(医師・作家、諏訪中央病院名誉院長69歳)

カナダ、ブリティッシュコロンビア大学研究ーーお金を貯めるより自由な時間を持つ方が幸福感を得られる。

英国医師会ジャーナルーー「人生って楽しい」と思えれば心臓血管系死亡率が下がる。

厚生労働省研究ーー「人生を楽しんでいない男」は脳卒中死亡率1.7倍、心筋梗塞死亡率1.9倍。

ペンシルバニア大学研究ーーストレスの受け止め方次第で心臓病を回避できる。(=なるようにしかならないと楽観的に思うのが良い訳だ)。

フィンランド11年追跡調査ーー悲観論者は狭心症・心筋梗塞などからの冠動脈疾患死亡率が2.2倍に増加する(=悲観せずに楽観的にものごとをとらえる事が大事である)。

理化学研究所データーー楽しい記憶は鬱病を減らす。

ちょうちん広告再掲載(坐禅目標);
坐禅はとってもイイよ!!
あなたの人生を幸せ感で満たしてくれるからね!!
ノート (K)
2017-03-30 12:33:56
広告管理者へ
今日は、道元禅師の教えに従って
坐禅を1セッション行いました。
(個人的な1セッションの長さ40分)
気が付くと雑念に塗れていましたが、
進歩があって
雑念に追われなくなっていました。
呼吸も大分深くなって
腹筋を意識した集中的な訓練もできたかなと自己評価しています。
Tのバックアップ如く、今日の坐禅で
成人病の予防ができたでしょうね。
(楽観的な自己評価に基づく)
Unknown (T)
2017-03-31 02:59:21
今回のKさんの文章を咀嚼(そしゃく)して見渡すと、
トラウマのフラッシュバックの対処法について語っているが如くのニュアンスが有る(と思った・・・)。

人がショッキングな事件(出来事)に巻き込まれて、記憶が無くなると言う話は度々聞いたことが在る。
それはそのショッキングな出来事に脳が耐えられないので、記憶を飛ばせて思い出させないようにする脳の仕組みのようだ。

しかし何かをきっかけにしてそのトラウマがフッとフラッシュバックする・・・。

その時、キリスト曰くの「捜せ、さらば見出さん」「求めよ、さらば与えられん」で、ネット検索をすると、
『トラウマは克服・解消できる!忘れたい嫌な記憶を消す唯一の方法』
http://ikiruimi.jp/life/trauma-kokufuku/
とかや、他にも色々な解説記事があるようだ。

基本的な考え方は、
どんな悲惨な出来事にも「光と闇の両面」が(必ず)ある(…例;スルー体験記アウシュビッツでの老婆)ので、

だまし絵にある二面性の絵の如くに、
「醜い老婆」(=闇の面)を見るか
「若い女性」(=光の面)を見るかは自分の意識で自由に選択出来るものなのだ・・・という姿勢であるようだ。

「光の面」とはトラウマ的経験を通して、
自分はOOを学べたとか、OOになった(=自分が強くなった、優しくなった、~~のスキルを得た)とか、周りが優しくしてくれた等々かなりの「光の面」を探し出す事が出来る事を指す(=「光の地図」を作る)。

「記憶を消す」事は出来ないが「記憶を加工する」事は出来るわけだ。これも脳の網様体賦活系の機能の有効活用(=自己洗脳)だろう。

この事情は引用したウェブサイトに上手に説明されている。
座禅のゼロポイントも含めれば、唯一の方法とかでなく他の方法論も有りという事だが・・・
ありがとうございます。 (K)
2017-03-31 03:38:50
添付されたリンク先に行って今読んでいるところです。
かなりPositiveオタク系ですね、役に立つサイトです。
http://blog.goo.ne.jp/mumei_juku
上記の人のサイトも
かなりGive系のイイ人みたいです。

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