昨日は・・・・
母の日だと言うのに
父の夢を見た
ふと
振り向くと
父が倒れている
母に救急車を呼ぶように言うが
母は動けない
倒れている父も起き上がろうとする
私は父に駆け寄りそっと膝に抱えた
スマホを片手に番号を押し
その目は
ずっと父を見つめてた
父の目から
うっすら
涙が浮かんでいた
「お父さん、ありがとう。 ありがとう。」
と・・・口は動いているが
声にならない
幾度も言うが声が出ない・・・
はっ！ と気づけば
それは
夢だった
母の日なのに父の夢を見た
父の大好きだった ビーグル犬
私は、そのビーグル犬の魅力を知ったのは
父が我が家に、ビーグル犬をプレゼントしてくれたからだ
こんなにも人懐こく
やんちゃで
従順な犬だとは知らなかった
父は、心筋梗塞で突然亡くなってしまった
（皆は突然だと思ったようだが、私にはもうその時期が近いと感じていた）
だけど
長年、糖尿病を患い
最後の5年間は透析も受けていた
だから
覚悟はできていた
亡くなる1カ月前に
我が家に来た時
もう、我が家に来ることはないだろうと思った
亡くなる1週間ぐらい前に
電話で喧嘩をした
私の二女のことを心配してのことだった
「お前は、母親なのに、
二女の将来をどうしようと思ってるのか
ちゃんと考えてるのか」
というような内容だった。
そして
亡くなる数日前も電話している
熱もあり、体力も落ちたので
約束していたお祭りに来れないという
「迎えに行くから、車の中で見たらどう？」
と提案したけど
「来年行くよ」
と・・・答えた
父も私も
その時・・・来年はないと感じていた
お見舞いに行きたかった
今までのお礼を言いたかった
もう、その時期だとわかっていた
私と父は
その会話で
お別れをしたのだ
お互い
言葉に詰まって
もう
会うことはないのだな と・・・電話を切った
（当時、二女が荒れていて、私は単独で家を空けることが出来なかった）
だから
私はず～っとず～っと
父にお礼が言いたかった
「ありがとう」 と
夢の中で
父に会え
言えたので、少し心が軽くなった
父が亡くなって
もうすぐ8年
母の日に見た夢は
母になった私に
父からのプレゼントだったのだろうか
もう一つ 伝えたかったな
言葉で・・・
「猫も家族になったよ」 って
動物好きな父は
きっと喜んでくれたに違いない
母の日は
ずっと心に引っかかっていた
苦しい気持ちが
父によって 解かれた・・・
父からのプレゼントがあった日だった
