自社のWEBサイトで情報発信をし、高校生を積極的に採用している企業を取り上げるシリーズ。昭和32年創業、長野県岡谷市の有限会社ニシキ精機のサイトをご紹介します。
岡谷市といえば製糸業が思い浮かびますが、戦後、精密機械関連の工場が増え、諏訪市や下諏訪町とともに「東洋のスイス」と呼ばれる工業地域となり現在に至っています。
「手に職」の仕事
ニシキ精機の主な事業は、切削加工技術をいかしたNC旋盤による精密部品の製造・加工など。従業員数18名の中小企業ですが、2017年春には2名の高卒新入社員を採用しました。最新の機器やシステムの更新、工場の建て替えなどとともに「今後更に会社を発展させていくため」若い力を求めています。
旋盤というのは、金属などを削って製品を作り出すための機械。NCは「数値制御」という意味で、NC旋盤はコンピューターで何をどの程度動かすか、などの値をコントロールをしながら製品加工をする機械、ということになります。ニシキ精機ではスタートから生産管理までの製造工程を全て担当できるため、ものづくりの楽しさを感じながら、確かな加工技術を身に付けられるということです。
未経験・普通科卒業OK!
2年連続で普通科高校卒の高卒新卒を採用。工業系の知識は全くない状態からのスタートでしたが、着々と任される仕事を増やしやりがいを感じているとのこと。ものづくりは初めて、という状態から始めた先輩社員が多いのは、未経験者にとって心強いのではないでしょうか。
若者育て積極企業!
自社サイトの採用ページの採用担当者からのメッセージは明快です。
親が、先生が、友達が「良い会社」だと言うからといって、それが自分にとっての「良い会社」とは限らない。なるべく多くの社会人の先輩に話を聞いてみることで、自分がどんな会社で働きたいかを考えられ「自分に合った良い会社」の形が見えてくる。
自分で情報収集をし、経験をしてみて欲しいという言葉通り、地域の高校生のインターンシップや会社見学を積極的に受け入れています。ニシキ精機の企業ブログで詳しく紹介されていますので、少し内容を見てみましょう。
平成30年春採用会社見学
7/1の求人公開後、高校生の会社見学が行われました。会社の概要説明から工場、品質管理、事務所などを各職場の担当者が説明。以前には社長が全体を説明していましたが、実際に働いているメンバーが話す方が雰囲気や働くイメージが伝わるであろう、と方法を変えたそうです。
特徴的なのは、あえて新卒で入社したばかりの社員と話す場を設けていることです。質問も受け、良いことばかりでなく、厳しい話しも隠さず話すことにしているとか。企業と学生のミスマッチをなくしたい、という姿勢が明確で「高校生に自分に合った会社探しをしてほしい」という思いが伝わってきます。
インターンシップも充実
インターンシップ受入れの際には普通科、工業科の生徒それぞれにカリキュラムを変えたり、地域の高校生のための企業研究会に参加するなど、キャリア教育・若者就労支援に積極的なニシキ精機。ご興味のある方はサイトをチェックしてみてください。