私の仕事は介護タクシー兼用のタクシードライバーです。このところ秋晴れが続いています。15日の土曜日に紅葉見物ツアーのお客様をご案内しました。郡山駅の新幹線改札口でお迎え用のパネルをかざしてお出迎えします。
今回は京都からいらしゃったとオバアちゃまと孫娘さんのお二人です。
「紅葉なら京都が本場じゃないですか?」
「京都はお寺さんのお庭の紅葉なんです。大自然の紅葉見たくてこのツアーに申込んだんですよ」
安達太良山のふもとを経由して裏磐梯に向かう3時間コースです。まだ紅葉には1週間ほど早めでしたが楽しんでいただけたようです。
「わあ、ススキやわ!」
「ススキが珍しいんですか?」
「京都ではススキを買ってるんですよ」
「えっ、ススキを売ってるんですか?」
生花をされているというオバアちゃまが「京都ではススキを花屋さんから買ってくるんですよ」とのこと。
数年前に桜見物のお客様を案内した時に、桜よりも土手に群生しているつくしんぼに感動されたことがあります。
せっせっとツクシを摘むお客様に「つくしんぼをどうするんですか」と聞くと
「食べるんですよ」
「食べる?」
「おひたしでも天ぷらでもうまいしキンピラでもいけますよ」
桧原湖のペンション村では「わあ、茶色のセブンイレブンだ!」とお孫さん。
「このあたりは国立公園の中なのでコンビニや郵便局の建物の色も茶系の色に統一されてるんですよ」
「運転手さん、京都も町屋ふうのセブンイレブンがあるんですよ」
所変われば品変わる、日本はひろいんだな、とこんなお話を聞くのが新鮮で楽しいものです。