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水光注射、どこが違うのでしょう?
これを理解いただくために、まずこの水光注射のメカニズムについてご説明します。
①注入圧・吸引圧と組織圧の関係
表題は仰々しいですが、簡略に説明いたします。
水光注射のマシーンは、ポンプにより皮膚を吸引し吸い付きます。
そして注射器を押してヒアルロン酸を注入します。
組織圧:肌のハリ、弾力性。陽(+)圧。
吸引圧:ポンプが皮膚を吸う圧力。陰(ー)圧。
注入圧:マシンが注射器を押す圧力。陽(+)圧。
水光注射とは、この組織圧より注入圧が勝る時、
組織圧<注入圧
この時に、ヒアルロン酸が皮膚に注入されます。
組織圧が高すぎると、十分にヒアルロン酸が注入できず、漏れます。
吸引圧を上げると、組織圧が下がるため漏れは軽減します。
つまり、組織圧<吸引圧+注入圧となるように、ポンプのパワーを調節するのです。
また、組織圧に負けて針が抜けないためにも吸引圧を上げています。
ここでポイントは、
1.注入圧を上げることはできない。
水光注射のマシーンは、一定の注入圧で均一に真皮へヒアルロン酸を注入できるのがメリットです。
人間であれば親指の感覚で注入圧をコントロールできます。
しかし、人の手では注入量を極微量にコントロールは不可能で、またわずかな手のブレで皮下にまで針が到達し、真皮へ注入すべきヒアルロン酸がムダに消費され、疼痛、出血も必発です。
今時、人力の水光注射などナンセンスですし、
水光注射とは「マシーンを使用するヒアルロン酸注入療法」であるというコンセンサスを得た治療法なのです。
手で注入するのは、少なくとも日本では、「ヒアルロン酸メソセラピー」と言ったとこでしょうか。
ちなみに、注入量を増やすと注入圧は増えますが、1ショットのボリュームも増えるので、余計に漏れます。
逆に注入量を減らすと漏れは軽減しますが、注入回数・施術時間が増えてしまいます。
「短時間であっさりと終わってしまった…」というのは、水光注射の一回注入量を増やしてダダ漏れにして、施術時間を短縮している可能性があります。
水光注射が元々、漏れる前提で開発された治療なため、漏れることが当然なのを逆手に取った、悪徳クリニックの可能性もあるので注意しましょう。
当院では200〜300ショット(オプションにより量が異なります)を、2〜3パスで調節しながらしっかりと注入するため、施術直後より肌ツヤの良さが実感できます。もちろん、漏らしません。
(少しは漏れますが…(^^;
2.吸引圧を上げると、皮膚の赤み・出血が増える。
吸引はいわば「キスマーク」をつけるようなもの。さらに2パス目以降では、1パス目の針穴からの出血も吸引してしまいます。
キスマークレベルの赤みは2〜3時間で治りますが、出血点が深いと1週間程度残ることもあり、微調整が重要なポイントです。
ちなみにこの赤みや出血点は、水光注射を継続するにつれて出にくくなる傾向があります。これは水光注射による肌作りが進み、しっかりとした健康な肌となってきたことがわかる、「肌質改善のバロメーター」となるので、毎回よく観察しましょう。
3.組織圧は部位により全く異なり、2パス目以降からどんどん上がる。
頬のハリと比べて、口周りや目元、コメカミの組織圧は低い傾向があります。また、ヒアルロン酸が入ると組織圧は上がるため、2パス目から漏れやすくなります。
お客様それぞれに肌質は異なるため、注入しつつこまめに設定を変えていく必要があり、この辺りが看護師に自動的に打たせているクリニックと、当院のようにドクターが常に肌の反応を見ながら設定を調節しているクリニックとの、大きな差です。
ちなみに、肌にヒアルロン酸を注入する行為は医師にのみ認められた行為です。
歯科医や看護師が行うと【医師法違反】で摘発の対象となります。
そもそも医師自ら施術をしないようなクリニックは、水光注射へのこだわりも無い、営利目的のみのクリニックです。同じことはフォトフェイシャルやレーザートーニングにも言えることです。
もしクリニック選びに迷われたら、クリニックへ電話で聞いてみましょう。
「水光注射・フォトフェイシャル・レーザートーニングはドクターが施術していますか?」と。
ちなみにホームページには、都合の悪い事は一切記載していませんので。(都合の良いことばかりです…)
そろそろ、これらクリニックも医師法違反で摘発されることでしょう。
これはまだまだ基本の部分です。しかしこの基本を理解せずに水光注射を行うと、必ず良い結果は出ません。
高額な施術を適当にされては、何よりお客様は不幸です。
さらに水光注射のイメージダウンにもつながります。
こんな素晴らしい施術にネガティブなイメージ・トラウマを植え付けられてしまう事に、私は我慢がなりません。
色々な施術の片手間に水光注射もやっています〜的な、ファミレス(デパート?コンビニ?)クリニックでの水光注射は避けることをおすすめします。
少々ヒートアップしてしまいました。
まだまだ続きますが、ひとまず次回に。→→