第15回「おんな城主 対 おんな大名」ざっくり大河直虎あらすじ

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村人に徳政令を出さないことを納得してもらった一方今川の命には思いっきり逆らってしまった直虎。ついに駿府に申し開きにくるように今川の寿桂尼から命が下ります、今回のタイトル「おんな城主 対 おんな大名」のおんな大名とはこの寿桂尼（現当主:氏真の祖母）を指しています。（女ながらも今川家の存続に力を尽くすその姿はまさに直虎と重なるものがある女性です）

直虎の幼馴染直親（亀之丞）の殺害を始めとし今まで駿府からの呼び出しがきっかけで井伊家男子は続々と命を落としています、直虎がこの呼び出しに応じないようにする方法はただ一つ、虎松（直親としのの子供）の後見を小野政次（鶴丸）に任せればいいのです、しかし直虎は危険を冒しても政次に頼ろうとはしません。

直虎が駿府に出発する前夜、政次がひとり暗闇の中無言で自分の顔を叩くシーンが数秒間挟まります（たった2,3秒のセリフのないシーンなのに政次の後悔、やるせなさがジンジン伝わってくるポイントとなる場面です）
ちなみにこの時の政次の心境を象徴するものとして描かれているのが

衣装

公式サイトによると“片身代わり”という左右の柄が違う着物を着用して政次の二面性を表現しているそうです。（直虎は衣装や背景も素晴らしいのでこういう細かい点に注目するのも面白いかもしれません）
参考サイト

そして道中直虎は周囲の者が予感したように何者かに命を狙われます、ぎりぎりのところで救われた直虎は一緒についてきた政次に向かってこう言います「命あってのものだね、虎松の後継人はお前にまかせる」頑固な直虎のこの言葉に政次は驚きますがすぐに今川の寿桂尼に報告に行きます。

寿桂尼は報せを受け政次と安堵しますがそこへ、しれっと男の変装をした直虎が登場。「命を狙う者から逃れるために小野に後継人を譲ると言う方便を使いました」と寿桂尼に向かい報告しあくまでも命令を守り駿府に来るために仕方なく付いた嘘だという事を強調します。徳政令を出さないわけではなく出せないのだという直虎の説明や瀬戸村の百姓らによる直虎支持の署名により寿桂尼の心が動きます。似たような立場という直虎にシンパシーを感じたのかもしれません、ついには寿桂尼は直虎の主張を認めてしまいます。

【感想】
あんなに頑なに拒否していた直虎が後継人を政次に任せると言ったときは「あれ」っと思いましたが作戦だったんですね。なんだか南渓和尚が直虎に似てどんどん方便が上手くなっていくような気がします。

※出てくるセリフは要約もあります。あしからず