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作: ジャン・ラシーヌ
翻訳: 岩切正一郎
演出: 栗山民也
出演: 大竹しのぶ、平岳大、門脇麦、谷田歩、斉藤まりえ、藤井咲有里、キムラ緑子、今井清隆
観劇日: 2017年4月19日(水) 18:30
上演時間: 2時間10分(休憩なし)
劇場: シアターコクーン
チケット代: S席 10,800円(A列) [パンフレット代:1,500円]


【感想 (あくまでも個人的なものです)】

大竹しのぶさんの鬼気迫る演技が、凄まじかったです。

先日、観劇した『エレクトラ』に続き、またもやギリシャ悲劇の話です。
今回も念のため、あらすじ等を予習していきました。

夫である王(テゼ:今井清隆さん)が死んだと思い、継子(イッポリット:平岳大さん)に愛を告げるフェードル(大竹しのぶさん)。
でも、イッポリットは敵の娘(アリシー:門脇麦さん)を愛しています。
そんな中、死んだと思っていたテゼが帰ってきます。
息子を愛してしまったと気づかれたくないフェードルは、逆に、息子から愛を告げられたとテゼに嘘をつきます。
信用したテゼは、息子を追放し……。

それにしても、ギリシャ悲劇は、ドロドロした話が多いです。

この狂気に満ちたフェードルを、大竹しのぶさんが全身全霊で演じるのですから、その凄さといったら……言葉もありません。

それに、テゼを演じた今井清隆さんが素晴らしかった
腹に響くバリトンボイスで、怒り、嘆き、悲しむ王にピッタリでした。

他にも平岳大さん、キムラ緑子さん、谷田歩さんらが、随所でビシッと場をしめていました。
門脇麦さんも熱演でしたが、これらそうそうたるメンバーの中では、若干、浮き気味の印象を受けました(上手いとか下手とかいう訳ではなく)。

古典劇では、発声のしかたも重要な要素なんだと改めて感じました。

※A列なので「最前列かな?」と思っていましたが、一部、舞台が張り出していたため、前方は変則的な座席配置になっていました。
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※昨年から、私の観劇記録は「レビューぴあ」にも投稿しています。よければ、合わせてご覧ください。
https://r.pia.jp/review/pia/list/reviewr/20832/insert_date/1