この記事は、戦略で受験を攻略しようシリーズの続きで、前回記事は戦略の二本柱の１つ、「順次戦略」を知ろう！ です

成功イメージを持ち、目標を設定し、計画を立てて、その通りに実行するという「順次戦略」が大切だという話を前回しましたが、今回は全く違う戦略をご紹介しましょう。

それが、累積戦略です。

順次戦略のキーワードが目標、計画、見える化、数字、イメージ、わかりやすさ

だったのに対して、

累積戦略のキーワードは、真逆です。
見えない、毎日、常に、習慣、ゴールがないといったところでしょう。

あえて数値化もしないし、目標設定もしない。ゴールもないし、とにかくやり続けるという戦略です。

これも具体的な勉強法に例えてみましょう。

順次戦略は、前回ご説明した通りに、テストの目標点を設定し、毎日のスケジュールを作成して、決められた通りに実行していくという戦略です。

これに対して、累積戦略というのは、学校の往復の電車の中でひたすら単語帳を読むとか、数学の授業の予習復習を必ずすると決めておくとかっていう戦略です。

単語帳を覚えるとか、授業の予習復習というのは、とにかくひたすら、毎日実行して、ジワジワ効果を感じる事が大切で、ゴールのない作業です。

１か月間予習復習を行ったら終わり、みたいなゴールはなく、とにかく毎日続けるという事になります。

しかもこれは、なるべく誰にも言わない方が良いのです。誰にも言わないのに、自分だけは毎日続けている事がある、というのが自信を蓄えます。

スポーツで言うと、「コソ練」みたいなものでしょうか。これだけ練習しているんだから、大丈夫だという自信につながります。

これを続けていると、ある時までは何も効果がないように感じるかもしれませんが、ある時ウワッと効果が現れます。

コップに水を注いでいると、いっぱいになった瞬間にあふれ出ますが、これと同じように急に効果が表れます。

実際の戦争ではどうするかと言うと、敵の国の補給船を、目の前を通る度にひたすら沈没させるのがわかり易いでしょう。

あと何隻沈没させれば終わりっていうデータがなくても、とにかく目の前を通る補給船を潰していけば、いつか１隻もなくなって、相手が困ります。

（これを東南アジアで実際にアメリカにやられたのが、日本です）

以上、順次戦略と累積戦略の両方を紹介しましたが、ビジネスでも、勉強でも、大抵は順次戦略か累積戦略のどちらかに分類されると思います。

そして、どちらが大事という事はなく、両方をバランス良く取り入れるのが大切です。

順次戦略しかやらないとか、累積戦略しかやらないというのではなく、どちらも並行して行っていくのです。

さて、この順次戦略と累積戦略の考え方を応用して、次回以降は実際に勉強への応用方法を具体的にご説明していこうと思います。

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