正しく戦況を見極めよ!模試の分析方法【初級編】 | 東大に文理両方で合格した男が綴る、受験の戦略

東大に文理両方で合格した男が綴る、受験の戦略

1期生合格率100%!東大に「完全」特化したオンラインの「敬天塾」。【今なら個別の入塾説明会で無料カウンセリング実施中】東大二次試験の数学が4倍に伸びる生徒も続出!世界史満点講師からも教われます。

戦況を正しく見極めよ!

高3、高卒生向けの河合塾の記述模試が返却されてますね

皆さん、成績はいかがでしたでしょうか?

 

拙ブログで、メイン記事として書いている、戦略で受験を攻略しようシリーズですが、今日は特別編として、模試の分析をやります!

戦っている時に、指揮官として最も大切なのは「戦況を見極める」ことですが、受験においても同様です。

特に模試の成績は、戦況を見極めるための大切な資料です。

 

模試の分析の仕方は習わない。

しかし、模試の成績表の見方を教えてもらった事はありますか?

「模試の成績を見て、一喜一憂するな!ちゃんと復習しろ!」という指導は、よくされていると思います。

これって、恐らく志望大学の判定とか偏差値の部分を見て、一喜一憂しているのだと思いますが、それは模試を時間をかけて分析する方法を知らないからです。

E判定やD判定だったら落ち込む。

A判定やB判定だったら喜ぶ。

っていうだけだと、あまりにも単純です。

あれだけ数字が並んでいる資料ですから、かなりたくさんの情報が読み取れます。

 

という事で、模試の見方でこれくらいは知っておいてほしいということをまとめました。

今日は初級編で、明日は中級編です。どうぞ参考にして下さい。

 

模試判定の魔術に惑わされるな!

はっきり言いましょう。

知らない人にとって、模試判定は魔術と言ってもよいと思います。
正直な所、ほとんどの人が、この合格判定に踊らされているように思います。

惑わされているうちは、冷静な判断が出来ません。

 

C判定なら、喜ぶ?落ち込む?

A判定やB判定なら喜び、D判定やE判定なら残念に思う方が多いと思いますが、

C判定だったらどちらでしょう?

 
色々な考え方があるとは思いますが、

私は生徒がC判定を取ってきたら、褒める事が多いです。
安心して良いわけではありませんが、それなりに良い成績ではないでしょうか?

C判定では不安になる方も多いんですけどね。

 

不安になる心理

ちょっと脱線して、不安になる心理について書きますと、

C判定で不安になる方は、A判定を取っても恐らく不安でしょう。

お母さんや女の子に多いんですが、不安クセがあります。

勉強してない不安。

たくさん勉強するようになっても、成績が良くなるか不安。

良い成績をとっても、合格するか不安。

何なら、合格通知が届いても、「本当に合格したのかな?」とか「自分の子が本当に受かったのかしら」と不安になり兼ねません。

 

不安になる心理は大変よく分かりますが、不安に襲われると冷静な判断を失うことが多いです。

昔やった単元が出来なくなってないか、覚えた単語を忘れてないか、不安になってつい復習してしまう。

結果、前に進む勉強をせず後ろばかり振り返ってしまいます。

不安になりやすい方は、「自分絶対に不安になるんだ」と自覚するところから始めましょう。
 

模試では、E判定だらけで普通

では、話を戻して、C判定で喜べる理由です。
 
これはカンタン!

受験生が欲張りだからです。

受験生は、自分の実力よりもちょっと上、もしくはかなり上を志望する事がほとんどです。

偏差値60の子だったら、65くらいの大学を志望校にすることはあっても、偏差値55の所を志望する事は珍しいです。

せっかく頑張るんだから、良い大学に行きたいという心理が働きますから、当然です。

 
また、一般的な指導方針としても、目標を高めに設定しなさいって言われます。学校や予備校としては、合格実績を出したいから、当たり前なんですけどね。
こうして、皆が上の方を目指していきます。


だから、そもそも戦う前から、第一志望はE判定と決まっているような生徒がほとんどです。

C判定を取ったというのは、勝負になるところまで持ち込めた!ということですから、概ね順調なことが多いです。

 

むしろ一喜一憂しよう!
 C判定で喜んでいては甘い!というご意見があるのも、もっとも。

良くわかります。

しかし喜ぶのと、満足するのは違います。

 

よく生徒に話すのですが、減点主義は不幸になります。

完璧じゃないとダメ。

100%理解しないといけない。

理想と比べて、足りないところばかり気になる。

100点を基準にして、自分のダメな所を見つけては、ダメ出しする方がいます。

しかし、これでは自信を失いますし、体もこわばり萎縮して、何をしても楽しくありません。

勉強が嫌いになる理由は、ここが大きいのではないかと睨んでいます。

 

ということで、加点主義を導入しましょう。

前回より良くなった。

今日は、これを学べた。

点数が増えた、偏差値が上がった。

ということに喜べるようになると、徐々に楽しさが感じられます。

 

減点主義はダメ、加点主義が理想だということではありません。

両方バランス良く取り入れることが大事です。

模試の成績表を見ても、反省するところは反省して、喜ぶところは喜ぶ。

一喜一憂しただけで終わるのは良くありませんが、一喜一憂すらしないのも考えものです。

 

模試で実力は測れない!?
ご存じの通り・・・というか、皆さん体感したことがある通り、試験で実力がしっかり発揮出来るとは限りません。

一生懸命勉強しても、ちょっとした計算ミスで予想より出来なかった…なんてことはよくある事ですよね。試験で実力が思い通りに発揮できる確率なんて、限りなくゼロに近いかもしれません。
だから、そもそも模試の成績は参考程度にしかなりません。


僕が東大受験をしていた時の、駿台マーク模試で計算してみたのですが、C判定とD判定なんて、たったの33点です。これでも大きい方。
(C判定の最低点とD判定の最低点が33点差ということです)

 

33点なんて、ちょっとしたきっかけで、ひっくり返ります。

だって、一問6点とか8点とかいう問題がゴロゴロあるのがマーク模試ですから、4~5問に過ぎません。

だから、模試の成績を基準に判断しすぎるのも危ないということ。
危ない事を理解しながらも、そこから読み取れる情報を全て読み取っていくのが冷静な分析の仕方だと思います。

 

模試の分析には時間がかかる
ちなみに、僕が一枚の成績表を細かく分析しようとすると、結構時間がかかります。恐らく、数十分ほど必要でしょう。見る必要がある時は、それくらい丁寧に見ます。
模試を受けるのに、時間もお金もかけているんですから、ちゃんと情報を読み取る方が良いに決まっています。

 

ということで、初級編は以上。

判定だけ見て落ち込む、ていうのは止めましょう。

明日は中級編として、模試判定のカラクリについて解説します。

 

《ブログランキングのクリックをお願いします》

←このアイコンのクリックをお願いします!!

 

東大生ブログランキング ←このアイコンのクリックした後、もう一度クリックお願いします!

 

◆平井基之の公式HP◆

活動内容、告知、考えていることなどがまとまっています。こちらのページからご覧ください。

 

◆平井基之へのアクセス◆
HPのお問い合わせページからどうぞお願いします。こちらのページです。

 

◆平井の東大合格塾 生徒募集ページ◆

日本一東大入試対策を徹底して行う塾です。こちらのページから、詳細をご覧ください。

 

◆告知、メディア出演など◆

現在発売中のもの、配信中の動画などはこちらのページに一括して載せてあります。

 

◆ブログシリーズ一覧◆
このブログの主なシリーズ一覧がこちらのページにまとめてあります。
 
◆お受けしている仕事の内容◆
受験生の指導、セミナー講師、お笑い数学イベントの開催、本やコラムの執筆など。
詳しくはこちらのページからどうぞ。
 
◆日本お笑い数学協会◆
数学をもっと面白く魅力的に伝え続ける、我々の活動内容はこちらのページから。
 
◆歴史に学ぶ人生講座◆
日本一、面白くてタメになる歴史の偉人講座を出張で行います!お問い合わせは㈱キャリアコンサルティング スピーカーズバンクから