本日は祇園祭宵山。
毎年の事だがこの時期ホントに蒸し暑い!
特に今年は!!と云っても祇園祭とは縁の無い人間なので、
本日もクーラーの効いた部屋でこの原稿を纏めている。

以前この時期何をしていたかと云うと、
釣りにハマっていた時は朽木村にアマゴ、岩魚などの渓流釣り、
家内が同行の時は日本海若狭の大島、音海などで夜釣り、
そして子供と一緒の時は車で5時間以内のキャンプ場で過ごすなど…
なるだけ京都から遠ざかる事を心掛けていた様な気がする。
今はアウトドアも魚釣りも殆どしなくなったが、
それでも祇園祭の街中は基本避けて過ごしている(笑)。

この時期、祇園祭の話でなく申し訳ないが、
一ヶ月ほど前に高台寺を伺った際のよもやま話…。

 

30年ほど前の数年、広告代理店の様な仕事をしていた。
広告企画、デザイン制作、イベント企画、編集等々、
ある意味で何でも屋みたいな事を生業していた。
そんな時、円山公園、八坂神社、二寧坂・産寧坂、
清水寺には一般の人達よりもよく訪れた。
高台寺前の「ねねの道」?最近この辺りのガイドで
よく目にする名前。
調べてみると、元の高台寺道を電線地中化工事の後、
御影石を敷き詰めた石畳の道に整備した事で、
京都らしい「ねねの道」と命名されたらしい。

 

 

 

 

 




高台寺の参道の階段を上がると、
一番最初に目に飛び込んでくるのが巨大な観音像。

 

 

 

 

 

 

 

 



あまり記憶に無かったが、
霊山観音は第二次世界大戦の戦没者および犠牲者を追悼するため、
1955年帝産グループ創設者、石川博資によって建立されたらしい。
何と高さ24m、重さは約500t、鉄骨コンクリート造。









そしてその向かえに、

真新しい施設の礼拝聴聞室「利生堂」が…

 









ホールの壁面、天井には
高台寺所有の“涅槃図”が貼り巡らされていた。
安心して下さい!もちろんデジタル複製画ですので無料(笑)。

 

 

 

 

 

 







 

 

 

ハスの花をイメージし沙羅双樹を象徴する8本の柱が天井を支え、
涅槃図は寺に伝わる南北朝期の作品の複製なので、撮影もOK!

 



 

 

 

 

 

 

正面に横たわる釈迦を嘆き悲しむ弟子や動物たちが取り囲む。
天井には飛天が舞い、釈迦の母摩耶夫人も下界の様子を見守る…。

 




 

 

 

 

 

 

 

外に出て少し歩くと二寧坂が見渡せる。

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

少し向きを変えると八坂の塔と遠くに京都タワー。
何とも贅沢な眺望…。

 

 

 



 

 

 

 

八坂の塔、京都タワー繋がりで大雲院の祇園閣。

 



大倉財閥の大倉喜八郎が建てた銅板葺き変わった建物。
これは大倉が金閣、銀閣に次ぐ銅閣として広めたく、
外観デザインは何と祇園祭の鉾を模したもので、
設計は平安神宮を担当した、やはり少し変わり者の伊東忠太。

 

 

 

 

 

 


 

1997年に国の登録有形文化財に登録されたと聞くが、
実はそれ以前、何でも屋をやっていた当時、
ある企画で祇園閣の内部の写真と映像を撮らせて頂いた。
意外と内部は狭く、カメラマン一人が通れるくらい。
螺旋状の階段の壁面には敦煌の壁画が鮮やかに描かれ、
撮影は半日は要したような…。
その企画の責任者だった私の手元には、
その動画のマスターテープと写真のポジが永らくあったが、
度重なる引っ越しで、いつの間にか無くなっていた。
今では写真撮影は一切禁止で、もちろん動画も…。
残して置いたら少しは自慢できたかも(笑)。

 


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