京都の週明けは36℃の猛暑日から…。
それ以上に湿度が高く少し歩いただけでも汗が滲み出る。
当然本日の寺院巡りはお休みで、
10日程前に伺った仁和寺御殿の庭園など諸々を…。

 



二王門(重文)から中門を望む。背後の山は大内山。

 

 

 

 

 

 





仁和寺は双ヶ岡の北に位置する御室の、
高雄へ向う周山街道筋に建ち、境内には国宝の「金堂」をはじめ、
重要文化財の「五重塔」「御影堂」「観音堂」や「仁和寺御殿」。
近年では「世界遺産」に登録され、外国人観光客が多く訪れている。

 





 

 

 

 

御殿の建屋に入り、
最初に目に飛び込んでくるのは白川砂と青もみじ。

 

 



 

 

 

 

宸殿の南側にあることから南庭と呼ばれている。
皇族や貴族とのゆかりが深かったため「仁和寺御殿」
といわれる御所風建築物が特長…。。

 

 

 

 

 

 

 



南庭には「左近の桜」、「右近の橘」が植えられ、
その前方に白砂と松や杉を配した、
京都御所の紫宸殿の南庭を彷彿させる構成となっている。

 

 

 

 






 

 

 

 

 

 

本来は「左近の梅」「右近の橘」であるが、
宇多天皇が桜を好んだことから「左近の桜」に改めたと云う。

 




 

 

 

全体を観ると兎も角広く、庭と云うより広場の様な…
勅使門、ニ王門が借景になり、
庭面の大部分を占める白砂に砂紋が東西に引かれ、
極めて簡素で清潔な庭と云えるのでは…。

 




 

 

 

ここから白書院、宸殿、黒書院と建物が続くのだが、
有り難い事に内部共々襖絵の撮影は全てOKと、
中々の太っ腹寺院の様…。

 

 

 

 

 

 


 

白書院の三つの部屋の襖には、
福永晴帆により力強い四季の松が描かれている。

 

 

 

 

 



 

 

 

 

福永晴帆(1883-1961)は明治16年山口県厚狭郡に生れ、
明治30年京都に出て森寛斎に師事した。
明治41年伊藤博文に随行し、朝鮮、北京、上海を巡遊、
43年には香港より欧州に渡り、英国ヴィクトリア美術学校に学ぶ。

 

 

 





 

 

 

 

宸殿南庭の西側の白書院は非公式対面所であり、
かつては宸殿として使われていたとみられている。





 

 

 

 

 

これから宸殿、北庭に続くが本日はここまで。
次回は池泉回遊式庭園と宸殿の襖絵…。

 

 

 


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