現在京都では京都国立博物館で国宝展が開催されている。
2019年に文化庁が京都へ移転するのが決まっている中、
国も京都市も威信をかけているのか、
メディア総動員で異様に盛り上がっている。
10月3日~11月26日の会期中、4期に分けて公開されるが、
当然全国から観覧者がどどっと押し寄せている。
少しは気になるが、何せ人混みと行列は苦手なので、
早々に行かないと決めている。いつもの事で天邪鬼(笑)
代わりと云ったら何だが、
昨日二条城のライトアップは観覧してきた。
家から二条城北西のお堀は歩いても5分、
有名観光地としては一番の近距離?
実際は東大手門までは15分程歩かなければならないが…
実は14日の土曜日に東大手門までやって来ている。
夜6時の公開に合わせて来たものの、
東大手門からお堀の周りには長蛇の列!
おっと眩暈が?おそらくは入れるのは30分から一時間。
少しだけ迷ったが、その日は諦めて本日となった。
時間は30分ほどずらして…
東大手門は長い間修復作業で幌を被っていたが、
新築されたかのように綺麗に修復されていた。
今回の二条城ライトアップは、
京都市の大政奉還150周年プロジェクトの一環の一つで、
幕末維新に京都で活躍した先人たちの歩み、
京都のみならずゆかりの地の掘り起こしと共に、
地域の復興を目指しているらしい。
その大政奉還の舞台となった二条城は、
今回の大政奉還150周年プロジェクトの中でも、
最も重要な会場であることは間違いない。
二条城での主なライトアップは、
二の丸御殿内、二の丸庭園、唐門、東大手門等…
特に二の丸御殿内の夜間一般公開は初めての事。
正面の唐門は2013年に修復工事が実施され、
往時の輝きを取り戻している。
唐門の向こうに見えるのは二の丸御殿。
今正にプロジェクションマッピングがなされている。
日光東照宮を彷彿させる荘厳さ。
屋根の独特のカーブは唐破風(からはふ)と呼ばれ、
この唐破風を持つ門を唐門と呼ぶ。
唐破風下の精微な彫刻、
白い鶴と青い蝶、赤い花等、手の込んだ唐門。
聞くところによると、
菊御紋の飾金具の下には葵御紋が残されていると云う。
徳川家から皇族の建物に変わった事を示す証が隠されている。
二の丸御殿の車寄には三つ葉葵と、
江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の肖像が映し出される。
幕末をイメージした、
プロジェクションマッピングが行われていたが、
個人的にこの演出はあまり好きでは無い。
画面がガチャガチャし過ぎていて、
なんで普通のライトアップにしないのだろうと
いつも疑問に思っている。それ故に撮影が難しく、
素人で雰囲気良く撮られた画像をあまり見掛けない。
二の丸御殿に入ろうとすると、
近くから二胡の音色が響き渡る。
二胡奏者・尾辻優衣子さんのパフォーマンスが演じられていた。
一曲だけ聴いて車寄に戻る。
国宝二の丸御殿には3000面以上の障壁画が遺され
遠侍・式台・大広間・蘇鉄の間・黒書院・白書院が、
雁行型に連なっている。
その内部は絢爛豪華な障壁画や欄間、
今回特別に洛中洛外図屏風(複製)もライティングされていた。
勿論内部は撮影禁止なので、
お目当ての二の丸庭園を撮影していると、
外も撮影禁止との案内?そんなバカな!
すでに何枚かは撮影済みだったので、
せっかくなので、自己責任でアップ!
暗闇の中、短い時間で3000面以上の障壁画と欄間、
そして庭園の観覧はフルコースを二回食べた感じ(笑)
係員がこの先にもプロジェクションマッピングの
最後のエリアの案内をしていたが、とてもとても(笑)!
やはり高齢者にはこれ位の照明が、
ゆっくり観れて、
優しい気持ちで写真が撮れそう(笑)。
二条城には寛永期に建てられた隅櫓が、
本丸や二の丸の隅にあったらしい。
天明8年の大火の際に多くの櫓が焼失してしまい、
今はこの東南隅櫓と西南隅櫓だけが残っているそうだ。
因みに二条城ライトアップは10月22日(日)まで…