株の窓口THE相場勘 ~FOMCの注目ポイント~

昨晩の米国市場は引き続き好調。特に相場を押し上げる大きな材料があったわけではありませんが、大型株主導でNYダウは上昇する一方、ハイテク株は利益確定に押される展開となりました。

来週がクリスマス休暇前の最後の週ということで、上下院の税制改革のすり合わせが早ければ本日にも決着が付き、その後上院の税制改革反対派がどのように反応するかが、税制改革年内成立への最後の関門となりそうです。

アラバマ州の補欠選挙については、マーケットは楽観的な見方の方が多く、この件に対する懸念は今のところないようで、むしろ来年初めにはトランプ大統領がインフラ政策を発表すると見られており、そちらに対する期待も膨らんでいる状況のようです。

今晩はFOMC終了後、政策金利の発表が行われます。様子見する姿勢も出ているようではありますが予想通りの利上げを発表すると思います。ですがインフレ圧力が高まっているのも事実であり、同時に発表される連銀高官の経済見通しや利上げ予想、イエレン議長の最後の会見でインフレ圧力の高まりが示されることになれば、来年以降の利上げペースに影響するものになるので、こちらを材料視する動きが出る可能性もあると思いますので、今晩の発表と米国のマーケットの動きには注目です。