朝から読み耽ってしまいました。

やはり
面白い!!

男たちの会話を通してでらありますが、
そこに描き出される女性像は、
紛れもなく
当時を生き抜く〝キャリアウーマン〟にして
〝お母さん〟の紫式部の見る女性たちです。




ああ、
いつの時代も
同じだなー
思ったりいたします。





通い婚ですから
そこに〝恋〟の演出の工夫も
入ります。





いやいや
なかなか女道を極めるは難く、
すべてを兼ね備えた女性は
いるものではございません。



さて、
雨夜の品定め、
女三階級がございます。

恋を支える情緒
いうものがございます。

和歌から香合わせ
絵をさらさら描いて
琴や琵琶を
見事に奏する。

調度品の趣味も
季節を映して纏う衣装も
これ
すなわち
女の嗜みです。





女性の嗜みは数知れず
知識はもとより
立ち居振る舞い、
所作の一つ一つまで
上流であればあるほど
優れたものを求められます。
(だから残念も際立つんですが、
  そこは後の帖で。)




その辺りから
強引に〝トップアスリート〟に
引っ張らせていただきます。




先日、
トップアスリートのサポートをなさる方のお話を伺う機会が
ございました。






東京オリンピック・パラリンピックが
近づいております。
そうした機会が
あちこちで増えているそうです。


トレーナーをなさっている
その方は
〝剃刀〟
ろいう言葉をお使いになりました。





アスリートが
自らの行動に現れる迷いを
削ぎ落とす様を
例えたものです。



休む!
決める。

やりとおす!
決める。


その都度
迷いは生まれ
立ち止まろうとするのは
人の常ですが、
その際に
トップアスリートは
自らを律する力が
突き抜けておいでだそうです。





その〝剃刀〟という言葉を
伺いながら
羽生選手を思いました。


この
怪我から始まったシーズン、
何度
その剃刀は振るわれたのだろう。

そんなことを
思いました。






その
剃刀に繋がる
根本は〝勝つ〟ことへのイメージだそうです。


トップアスリートであればあるほど
〝勝つ〟ためのイメージは
具体的かつ明瞭。


何を
どのようにできること。

そのために
何を
どのようにしていくか。


そのイメージあって
〝剃刀〟は振るわれる。


そう伺って
ああ
どんなスポーツでも
通ずるものはあるものだと
改めて思いました。


アスリートの抱くイメージ。




羽生選手は、
そのイメージにおいて、
トップ集団の中でも
さらに抜きん出たものをお持ちです。



理想の先へ

理想の先へと
進もうとする若き王者。



ただ〝勝つ〟ではない
その先の地平は
その目には
見えているのだ。


見えて
そして
そこを目指している。


ずっと
誰もが
そう感じてきたことではありますが、
見えてるんだなぁ
なんだか
リアルに感じた講演でした。




源氏物語には
出自が上流であるがゆえに
評価も厳しく出される女人方が
何人か
おいでです。


トップアスリートには
求められるものが
本当に
多い。

それを
2015中国杯からグランプリ・ファイナルまでの期間に
痛感しました。


トップを生きる厳しさは
二重三重に
あるものです。




それでも
なお




あなたは
高みを
目指す………。


厳しさに触れるごとに
その
これまでの様々に胸は痛みます。


その厳しさは
でも
物語の上流女性のそれとは
大きく趣の違うもの。

頭を上げて
あなたが選び取った厳しさだから。





ああ
辛かったね

頑張ったね

頑張ってるね






自らの意志で
大好きなスケートの道を
元気に進んでいくあなたを
見詰めます。


スケートが楽しい!

その言葉を喜びながら
あなたの
歩みを
見詰めます。



高みにあるがゆえの苦しみも
含め
ときに胸は痛みますが、
苦しいときこそ
応援しましょう。


そんなことを
思わせていただきました。


画像はお借りしました。
ありがとうございます。


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