末摘花。

常陸宮の御息女。
この身分高き女性は
全国どの学校のどのクラスにもいるところの
不思議な少女です。


空気を読まない。
機微を理解しない。
いささか古びたマニュアルで
ある意味
強引に生きておいでです。


むやみと卑屈になられないのが
美質だよなー
読むたびに微笑ましく読んでおります。


だからこそ
女房も
あれこれと助けたく思うし
光君も
お世話を考えもいたします。



○末摘花  紅花です



身分に
豊かさが合わせてあれば
さしたる苦労もない。


そこを思いますと
女性の才覚って言われてもなー
平安の世でございます。


それを存分に振るわれたかに
思われますのが
儚き夕顔の御息女であるのが
なんとも不思議な
また
考えるべきことかもしれません。


それは、
蛍に
書きますとして、
不器用なお姫様に話を戻します。




末摘花の君は
お気の毒になるほどの醜貌を
取り上げられる姫です。

だから、
帖の名も相俟って
〝みにくいお姫様〟
イメージが強うございます。



ですが、
一番の特徴は
それが
怒りや憎しみや悲しみに
とんと結び付かず、
〝もう
    姫様ったら!〟
言えてしまう明るい鈍感力にある。

そう感じております。




源氏物語で
〝醜い〟
されますのは、
弘徽殿女御様、
そのお父上の右大臣、
権力と御身分に固執される方々です。


ある意味、
お父上のお屋敷に住もうとなさる末摘花の君も
御身分に拘るかに
見えます。


が、
なぜか愛らしい。





それは、
その拘りが御身分ではなく
生まれ育ったお屋敷に対するものと
感じられるからかもしれません。



  
さて、
とはいえ、
お約束のように笑いを提供してくださる
末摘花の君です。


ここで、
心優しいスケーターのどなたかに
お話を振るのは
少々躊躇われます。




で、
自らに振らせていただきます。




空気を読むことなきブロガー
すずきでございます。

ときに、
それはフィギュアスケートブログ界隈では、
少々の異物感覚あるらしく、
読者の皆様には
ご迷惑をおかけしています。



その
異物感覚の大元は二つと思っております。


一つは、
〝主張が強いと退会させられちゃう〟
御感想をいただく文体かと
存じます。




本人さほど過激なことを申してはおりませんが、
文末に曖昧さが少々不足気味かもしれません。

あ、
一番
強く呼び掛けておりますのは、
思いの尊重でございます。


それぞれの大切がございます。

この〝羽生選手に思う〟
羽生選手に様々を思います。




世界に悲しみが走るとき、
お若い世代が生きる時代を思うとき、
美しいものに心震わせるとき、
自らの人生に思い迷うとき、

わたしは
羽生選手に思います。




その豊かな思いこそ
何よりも
いただいたものと思います。

それは
どんな記事も物語も
そこに思うわたしが綴っているからです。




もったいない。
もったいないです。
せっかく命をいただきました。
稀有のアスリートに出会い
日々深くものを思うようになりました。

思うことは
書くこと。

そう思っております。
曖昧に恣意的にぼかしたくもなく
自身の思いでないものを載せることも
したくはございません。




アメブロに残る気は満々です。
が、
本末転倒は如何なものか
考えております。


羽生選手は
スケートを見るときだけ
心にある方ではないのだから。







二つに物語でございます。
これを上げておりますことから
様々な大嫌いに
格好のネタを提供しております。




書くモチベーションは
人それぞれ。
わたしの場合は
毎日
登場人物と人生を生きております。

何かを訴えるため
人物像やストーリーを
構成した作品ではございません。


それぞれの考え方をもった人物たちが
その置かれた環境や
発達段階に応じて
生きていきます。

テーマは
その人物が生きたいと願う生き方です。
ただ共に生きています。
その生を
皆様に受け止めていただいています。

読んでくださる皆様が
人物の願いを感じてくださるからこそ
共に悲しみ共に喜ぶことが
できると
日々感謝申し上げております。




名誉と栄光は関係ないもの。
願いは
そこにありません。

フィギュアスケートブログ界の末摘花。
赤鼻は情報の一つもない
古ぼけた店構え。
そこに
ただ思い一つを並べております。





その純情を
可愛いと思っていただけましたなら、
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よろしくお願い致します。

なーんて
フィギュアスケートというより
古本屋存続支援キャンペーンみたいに
なりました。


失礼いたしました。
どうか
なにとぞ
よろしくお願い致します。


画像はお借りしました。
ありがとうございます。



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