親父と息子の口喧嘩(首相がモスクワに到着 日ロ首脳会談) | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

親父「安倍首相は日本時間の27日夜、ロシアに到着し、このあとプーチン大統領との日ロ首脳会談に臨むことにしていて、北方領土での共同経済活動として実施する事業の選定を進めるため、来月にも共同で現地調査を行う方向で、合意を目指すことにしているそうだ(NHK NEWS WEB4月27日 19時00分)。

安倍さんもご苦労様ですが、気合を入れてお願いします。

一つプ-チンさんを手玉に取って、国益追求に邁進して下さい。」

 

 

息子 「北朝鮮がらみの、この混沌とした状況で、当事者の一人であるプーチン氏と話す機会は、貴重だろう。

 

米韓は、どんな情報を安倍首相が引き出して持って帰るか、そこを注視しているだろう。

 

ロシアは、この件に関してはあまりコメントもせず、静観している。ただ、黙って北朝鮮との国境に向けて装備や部隊を移動させているだけだ。

 

アメリカとしては、ロシアがどう考えているのか、それを知りたいはずだ。」

 

親父「そうだな。トランプさんとプ-チンさんの仲を取り持つのは、安倍さんしか居ない。

それにしても、この時期に安倍さんがロシアや英国訪問ができるというのは、その間には米側の軍事行動はないという確約が取れたからだろうね。」

 

親父「ところで、NHK(4月28日 4時40分)によれば、ロシアを訪れている安倍総理大臣はプーチン大統領との首脳会談に臨み、北方領土での共同経済活動の実現に向けて来月にも共同で現地調査を行うことや、北方領土の元島民による航空機を使った特別墓参を実施することなどで合意したそうだな。

また、両首脳は、緊張が高まる北朝鮮情勢への対応で、国連の場を含めて協力していくことで一致したようだ。

まあ、予想されたとおりの結果だが、この北朝鮮情勢への対応については、ロシア側の真意を確かめることを含めて相当突っ込んだ話し合いが行われたと観るべきだが、お前さんの意見が知りたいな。」

 

 

息子 「ロシアとしては、実は有事を少し期待していた節もあったのじゃないだろうかね。

 

ロシアは、北朝鮮に隣接していながらも、当事者であって当事者でない、絶妙のポジションをキープしていたからね。

 

もし、北の体制が崩壊して共同管理になるというケースでも、うまく漁夫の利を得ていい立場になる形だった。

 

混乱に陥るケースでも、米中の軍とまともに衝突することなく、国境を押し込めるような立場でもあった。

 

つまり、プーチン側は、絶好のチャンスを失ったと感じているのではないだろうかね。安倍さんには、そこを正直には言わないだろうけども。

 

ただ、まだ可能性は失われていないので、そちらの方へ持っていくように仕向ける動きや発言があるかもねぇ。」

 

親父「プーチン氏は北朝鮮核問題に関する6カ国協議の再開を提唱したそうだ(産経ニュ-ス2017.4.28 07:14更新)。

だが、これはロシア側の時間稼ぎだね。

なにしろ、 ロシアは5月に貨客船「万景峰号」を極東ウラジオストクと北朝鮮の羅先を結ぶ新定期航路に就航させる予定じゃないか。

中国が油断ちをしても、ロシアが北へ原油の輸出をしかねない。

プ-チンさんは、北朝鮮問題を日本との取引材料にしかねないお人だ。

なかなかの曲者ぶりだな。」

 

万景峰92