親父と息子の口喧嘩(インド、最重量ロケット打ち上げ 有人飛行を想定、さて日本は?) | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

親父「インド宇宙研究機構(ISRO)は5日、南部アンドラプラデシュ州スリハリコタの宇宙センターから、人工衛星打ち上げ用ロケット「GSLV」の最新型の打ち上げに成功したそうだ(産経ニュ-ス2017.6.5 23:01更新)。

PTI通信によると、インドでは過去最重量のロケットといい、将来の有人宇宙飛行での使用を想定しているそうだな。

日本も、そろそろ有人飛行に本腰を入れて取り組まないと、世界の趨勢から大きく遅れをとってしまうぞ。」

 

 

息子 「そうだな。現在まで、有人宇宙飛行に成功しているのは、ロシア・アメリカ・シナ共産党国家だけだ。

 

普通に考えれば、日本もその中に入っていて良いと思うがね。やはりアメリカに止められていたというような経緯があるのかね。」

 

親父「大元の原因は戦争に負けたことだね。

そのため、ロケット研究が中断し、戦後も出遅れたことにあるね。

特に液体燃料ロケット技術や衛星打ち上げ技術は米国からの技術移転に頼るところが大きかった。

だから、国産のH2Aロケットにしても、自前の技術蓄積の浅さが、有人飛行移行を躊躇わせている。

そのうえ、過度な人命尊重思想が大きな障害となっているな。

だけど最大のネックは予算の面だ。

宇宙技術の発達と拡大が、どれほどの経済効果をもたらすかが、今ひとつ政治家連中に分かっいないのさ。」

 

親父「国産の有人宇宙船を作る準備がJAXAで、2010年頃から進められてはいるんだよ。

ただ、実際に有人宇宙開発に乗り出すには政治決断が必要なんだが、政府側の態度は微妙だな。

だから、優先順位はだんだん下げられていく。

現在の無人貨物船『HTV』(愛称こうのとり)をステップにして有人化を目指す計画はこの当時から既成事実化はしていたのだよ。

『こうのとり』は現在、国際宇宙ステーションに貨物を運んだ帰り道は、ゴミを積み込んで機体ごと廃棄されている。

その一部を回収できるようにするのが『HTV―R』(回収機能付加型宇宙ステーション補給機)だ。

2025年からの運用を目標に現在、宇宙飛行士が乗る『有人宇宙船』や、その宇宙船を宇宙まで送り届けるための『有人打ち上げ用ロケット』の研究は続けられていることは間違いない。」