セラピストのための解剖学 3 【肩甲骨の解剖学】前編 | OTPLUS*a |作業療法士・アロマセラピストのブログ|

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【セラピストのための解剖学】

今回のテーマは「肩甲骨」です。



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「肩甲骨美人」とか「肩甲骨はがし」

などさまざまな角度から注目されている

肩甲骨について解説します。


 

肩甲骨は28肋骨の高さに位置し

鎖骨とともに上肢を体幹に引きつける

役割をしています。

私たちの腕が自由に大きく動かせるのは

上腕骨と肩甲骨(さらには鎖骨)の

緻密な協調運動によるものです。

裏を返せば、肩の動きの不具合の多くは

肩甲骨の問題であるともいえるのです。

またいかり肩やなで肩・巻き肩など

その人それぞれの姿勢の特徴(異常)にも

肩甲骨の位置が大いに関係しています。


 

そんな重要な役割をもつ「肩甲骨」の

◆部位と名称を覚えながら

正しく触れること

◆運動方向や左右の肩甲骨の

位置関係をみること

◆肩甲骨周囲の筋群とはたらき

から肩の動きや姿勢など

いろいろなことがわかるようになります。

肩甲骨の部位と名称


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(上図)左肩甲骨の背側面

1.棘上窩 2.肩甲棘 3.棘下窩4.上縁 

5.上角 6.内側縁 7.下角 8.外側縁 

9.外側角 10.肩峰11.烏口突起 

12.大円筋起始部 13.小円筋起始部


最低限知っておきたいのが

*上角と下角

*肩甲棘と肩峰

*内側縁と外側縁

の部位と名称でしょうか。

肩のリハビリテーションや治療の

臨床においても重要な部位です。

肩甲骨の触診法

これらの部位を正しく触れられると

左右の肩甲骨の位置関係を見る

肩甲骨周囲の筋肉を触知する

ことが可能になります。


➊肩甲棘~肩峰の触れ方

肩甲骨に大きく手を触れてみると

真ん中よりやや上に触れる骨が肩甲棘です。

肩甲棘を体側に向かって辿っていき

外側の先端部分が肩峰です。

肩峰のすぐ下に触れるのが上腕骨頭です。


❷肩甲棘~上角の触れ方

肩甲棘を背骨方向に辿っていき

肩甲骨のエッジに沿って少し上に

手を動かしていくと上角に触れます。


❸肩甲骨下角の触れ方

腕を背中に回してみてください。

肩甲骨の内側縁~下角が浮き上がり

簡単に触れることができます。

肩甲骨の運動方向と位置異常

肩甲骨がどの方向に動くのか
実際に見ていきましょう。


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❶内転と外転

背骨側へスライドする動きを内転

体側へスライドする動きを外転

といいます。


❷挙上と下制

上下方向の運動のことをいいます。

❸上方回旋と下方回旋

下角が上外方へ回旋する動きを上方回旋

下角が下内方へ回旋する動きを下方回旋

といいます。


❹前傾と後傾

あまり知られていない運動方向です。

肩甲骨の上部が上前方へ傾く動きを前傾

肩甲骨の下部が下後方へ傾く動きを後傾

といいます。

 

上記からわかるように肩甲骨の運動は

3Dで捉える必要があるのです。

肩甲骨の位置や動きは

◆後方から

◆体側から(横方向から)

◆左右の比較から

捉えていくことが大切です。



少し長くなってきたので

この続きは次回にいたします。


●肩甲骨の位置異常の見方

●肩甲骨周囲の筋群の触診法


いよいよ本題に入ります、乞うご期待!



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作業療法士とアロマセラピスト
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