メンテナンスの必須アイテム!スポーツ自転車のおすすめチェーンオイル6選

メンテナンス・修理・調整

最終更新日: 2020.11.26

スポーツ自転車チェーンオイルの選び方とおすすめメーカー6選

ロードバイクのクロスバイクのチェーンは剥き出しになっているので汚れやすいです。どんなにかっこいいロードバイクやクロスバイクも、チェーンがドロドロに汚れていたら残念な感じになりますね。

汚れがひどくなったら滑らかに動かなくなりますし、ひどくなればサビてしまう事も・・。基本的に300km~400km走るごとに汚れをきれいにしてオイルを差してやるといいですね。

そこで、チェーンオイルの選び方と、定番商品からロードレースにも使えるものまで、おすすめのチェーンオイルを6つ紹介します。

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チェーンオイルの選び方

チェーンオイルを選ぶポイントを4つ挙げました。自転車をサイクリングに使うのかロードレースに使うのか、または晴れの日だけ使うのか雨の日も使うのかなど、目的に応じて選びましょう。

ウェット or ドライ or ワックス

チェーンオイルの種類は、大きく分けて「ウェット系」「ドライ系」「ワックス系」の3タイプに分けられます。中にはウェット系とドライ系の中間の性能を持ったハーフウェットタイプなどがあります。

【ウェット系】

チェーンに塗布した後でも、濡れた状態を保つチェーンオイルです。空気中のホコリなどを取り込んで汚れやすいですが、雨にぬれても潤滑油としての性能が落ちないのが特徴です。

また、耐久性が高いので、チェーンメンテナンスの頻度も抑えられるメリットがあります。山道などの悪路や、通勤通学で雨の日も走る人、メンテナンスが面倒な人はウェットタイプを選ぶといいでしょう。街乗り用の自転車にもこのタイプが向いています。

チェーンオイル ウェットタイプ

【ドライ系】

チェーンに使用することで乾いた状態になるチェーンオイルです。雨にぬれると落ちやすく機能を保てないことと、耐久性がやや低いので300kmに1回はチェーンメンテナンスが必要なのが難点です。

ただ、汚れにくく粘度が低いので摩擦抵抗が少ないのが特徴といえるでしょう。晴れの日だけのロングライドやロードレースで走る人におすすめです。

チェーンオイル ドライタイプ

【ワックス系】

ドライ系よりさらにサラサラで汚れにくいチェーンオイルです。ただ、耐久性が非常に低く頻繁にメンテナンスが必要なので、どちらかといえば上級者向けですね。ロードレースや本格的に走る人におすすめです。

チェーンオイル ワックスタイプ

スプレー式 or ボトル式

【スプレー式】

シューッと吹き付けるようにオイルを塗布できるスプレー式はお手軽で便利です。作業時間を短くできるので初心者でも気軽にメンテナンスできますね。

吹き付けるだけなので、チェーンの1コマの内部までオイルがいきわたらない可能性がありますが、最近ではチェーンの奥までオイルが届くように高圧浸透タイプのスプレー式が多くなっています。

チェーンオイル スプレータイプ

【ボトル式】

手でボトルを握って、細くなったボトル口からオイルを押し出してチェーンに塗布するタイプです。ボトルタイプはメンテナンスに時間がかかりますが、1コマずつ丁寧にオイルを塗布できるのでチェーンの細部までオイルがいきわたります。その結果、チェーンの耐久性や回転性能が向上します。

チェーンオイル ボトルタイプ

自転車用チェーンオイル スプレー式とボトル式の違い

成分

チェーンオイルに含まれる特別な成分に「セラミック」や「PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)」「フッ素加工」があります。チェーンオイルを購入するときは、これらの成分が入っているかチェックしてみるといいですね。

【セラミック】

セラミックはチェーンの摩擦抵抗を減らしくれる成分です。セラミックが入っているチェーンオイルは価格が若干高くなりますが、走りにこだわりたい人にはおすすめです。

チェーンオイル セラミック入り

【PTFE & フッ素加工】

PTFEとフッ素加工はチェーンをコーティングして耐久性を向上させる成分です。また、摩擦抵抗を軽減する働きもあります。

チェーンオイル フッ素入り

粘度

トロトロとしたオイルは粘度が高く、チェーンに塗布すると摩擦抵抗が大きくなりやすいです。逆にサラサラの粘度が低いオイルは摩擦抵抗が小さくなります。

本当に微々たる差なので、普通に走る人はそこまで気にしなくていいですが、本格的な長距離ロードレースとかになると見逃せないですね。基本的にウェット系は粘度が高く、ドライ系やワックス系は粘度が低いです。

チェーンオイル ロードレース向け

おすすめチェーンオイル

それでは、ロードバイクやクロスバイクに最適な人気チェーンオイルを紹介します。目的に応じて選んでみてください。

ワコーズ(WAKOS) チェーンルブ

ワコーズ(WAKOS) チェーンルブ

スプレー式なので扱いやすく、どんな自転車にも対応する定番オイルです。初心者から中級者まで、迷ったときはコレを購入しておけば間違いないでしょう。「水置換性」という特性を持っていて、雨でぬれても水を排除して潤滑性能を保ちます。

また、フッ素を配合しているので耐久性が高く、ウェットとドライの特徴を併せ持ったハーフウェット系なので、汚れにくいですが長持ちします。とにかくバランスがよく使いやすいチェーンオイルです。価格は高めですが、その分内容量が多いのでコスパは高いです。

  • ハーフウェット系
  • スプレー式
  • フッ素配合
  • 内容量:180ml
  • 目安価格:¥1,900

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フィニッシュライン

フィニッシュライン ロードバイクのチェーンオイル

フィニッシュラインも定番チェーンオイルとして認知度が高いですね。使用目的に合わせていくつかある種類から選べるのも特徴です。赤色のパッケージ「ドライ」は文字通りドライ系で万能タイプなので普段使いに最適です。雨に若干弱いですが、汚れにくく走りも軽快です。

緑のパッケージ「ウェット」は汚れやすいですが、耐久性が高く水に強いです。普段使いよりシクロクロスやマウンテンバイクで山道を走るなど特殊な使い方に向いています。茶色のパッケージの「セラミックワックス」は、ロードレースなどの本格的な使い方に向いています。水に弱く持続時間は短いですが、摩擦抵抗が最も低いレベルとなっています。

  • ウェット or ドライ or ワックス
  • ボトル式
  • 内容量:120ml
  • 目安価格:¥870

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KURE(呉工業) 自転車専用チェーンルブドライ

KURE(呉工業) 自転車専用チェーンルブドライ

テレビCMでおなじみの工業用潤滑剤「KURE5-56」を製作しているメーカーのチェーンオイルです。その技術を応用して、ナノセラミックスとフッ素配合はもちろん、防錆性能や防汚性にも優れています。また、高品質を保つために製造をすべて日本国内で行っているのもポイントです。自転車用のオイルの開発には2年かかったとか・・。

  • ドライ系
  • ボトル式
  • ナノセラミックス、フッ素配合
  • 内容量:130ml
  • 目安価格:¥1,220

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AZ 自転車用 チェーンルブ

AZ 自転車用 チェーンルブ

AZは、低価格でコスパが非常に良い自転車メンテナンス用品を数多く販売しているメーカーです。スプレー式を含めると、AZのチェーンオイルは用途や状況に合わせて10種類以上もリリースされています。とにかく安くてちゃんとしたチェーンオイルが欲しい人にはおすすめですね。

  • ドライ系 or ウェット系
  • ボトル式 or スプレー式
  • 内容量:110ml
  • 目安価格:¥500~

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ナスカルブ(NASKALUB)潤滑剤

ナスカルブ(NASKALUB)潤滑剤

耐久性より潤滑性能を重視した、どちらかといえばロードレースなどに向いているチェーンオイルです。水置換性があり水に強く、配合された超極圧剤が摩擦熱によって被膜をつくり抵抗を軽減してくれます。内容量が20mlなのに高価なので普段使いとしては難しいですが、ここぞという時に使えるチェーンオイルです。

  • ドライ系
  • ボトル式
  • 内容量:20ml
  • 目安価格:¥1,250

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