台湾地震
日本の専門家チームが現場入り
安倍首相のメッセージに蔡総統
「 まさかの時の友は真の友 」
【 花蓮=田中靖人 】
台湾東部の地震で、日本政府が派遣した警察庁や消防庁などから
の専門家チーム7人は8日午後、生命反応を探索する機材を携え、
集合住宅兼ホテルが倒壊した花蓮市の現場に入った。
7人は海外から唯一の支援要員。
中国政府も救難チームの派遣など災害援助を打診したが、8日、
台湾総統府の黄重諺 ( ホアン・ジョンイエン ) 報道官は感謝の意
を表しつつも申し出を断った。
また、安倍晋三首相は8日、台湾の蔡英文総統宛てに
「 東日本大震災の際に台湾の皆様から心温まる支援を頂いたこと
を日本国民は今でも良く覚えている 」
とするお見舞いのメッセージを発表した。
これを受け、蔡氏はツイッターに日本語で
「 まさかの時の友は真の友 」
と謝辞を書き込んだ。
【北京時事】
台湾東部の地震で、蔡英文政権が中国ではなく日本の救援チーム
を受け入れたことに中国国内で反発が出ている。
共産党機関紙 ・人民日報系の環球時報は8日、
「大陸を拒絶しながら日本の援助を受けるのか?」
と題する記事を配信した。
中国ではもともと台湾独立志向の民進党 ・蔡政権への警戒心が
強い。
中国のインターネット交流サイト( SNS )は、今回の地震で改めて
浮き彫りになった日台の親密ぶりに 「 台湾独立分子の目には、
中国は敵で、日本は身内と映っている 」 などと、台湾を非難する
書き込みであふれている。
中国メディアは、安倍晋三首相が毛筆で 「 台湾加油 ( 頑張れ )」 と
慰問のメッセージを書いたことも併せて伝えている。
【北京・浦松丈二、花蓮・林哲平】
中国外務省の耿爽(こう・そう)副報道局長は9日の定例記者会見で、
日本政府が、台湾の地震被災地に救援隊を派遣したことについて
「 直ちに誤りをただし、中日関係に新たな妨害を作らないよう促す」
と批判。
日本側に厳正な申し入れを行ったことを明らかにした。
中国当局は、各国政府が台湾の被災地に救援隊や支援物資を送る
際などに、中華人民共和国が台湾を含む全中国を代表するとの「一
つの中国 」 原則から中国側の同意が必要との立場を取ってきた。
しかし、行方不明者の捜索にあたっている救援隊派遣を巡り、台湾
でも放映される記者会見で批判したのは異例だ。
日本だけでなく台湾でも波紋を広げそうだ。
耿氏は 「日本側は被災者救援の名目で国際社会に公然と( 中台分
裂の )『 一中一台 』 を作り出し、『 一つの中国 』 原則と台湾問題で
の日本の承諾に背いた 」 との認識を示した。
中国側が日本を批判したのは、台湾と日本が連携して、震災を政治
利用したと受け止めたためとみられる。
地震後、中国政府は救援隊派遣を申し出たが台湾当局は受け入れ
を見送った。
一方、日本には災害救援を要請し、救援隊を受け入れた。
台湾で対中国政策を主管する大陸委員会の、邱垂正副主任委員兼
報道官は 「日本の高度な人命探査装置と技術スタッフは台湾になく、
探査する必要があるのは1カ所しかない。 行き過ぎた政治的連想を
しないよう望む 」 とコメントした。
だが、中国大陸では、台湾独立を党綱領に掲げる民進党の蔡英文
政権に警戒感が根強い。
中国紙、環球時報( 電子版 )は 「大陸を拒絶しながら日本の援助を
受けるのか?」 と題する論評を掲載。
インターネット交流サイト( SNS )も台湾独立派への批判があふれ
ている。
普通の人々の感想
○ 非常時にナニイッテンダ感スゴイ・・・。
○ 昨年の朝鮮半島緊迫化のどさくさに紛れ、中国軍機が
台湾周辺の周回飛行を増加させているんです。
そんな中で、支援など要請したら、支援という名の侵攻を
許しかねない…そう考えるのは当然のことでしょう。
○ 大国を自称してるのに小物感半端ない。
○ まぁ~、直ぐに埋めちゃう国が来てもね~。 それに過去に
要請もしてないのに救助隊を送り込まれた上に そいつらが
火事場泥棒してたんだからハブられて当然だよな~。
文句言う前に自分達の過去の行いを顧みなよ。
○ 自分達がどう思われているか理解できないなんて、呆れるのを
通り越して憐みを感じるな。だが同情はしない。因果応報って事だ。
良い事にしろ悪い事にしろ、自分達がやってきた事に対する結果。
それがこうやって如実に差が出た訳だ。
○ 信用されてない、嫌われてる現実を黙って受け入れてろ。
○ 「 日本がー!」 ってより、弱ってる時に 「 お前んとこの土地は
うちのもんやで 」 と常々言ってるところから援助は受けないだろ。
これが本音の意見。
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