大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

東林院精進料理体験と退蔵院枝垂れ桜

2017年04月12日 | 催事
昨日、妙心寺塔頭東林院での精進料理体験へ。
沙羅双樹の寺として名高い東林院へは、沙羅双樹を観に行ったことがありましたが、精進料理体験ができることは知りませんでした。

高大同窓会の皆様5名と相棒とで行って来ました。
出掛けに降っていた雨も上がり車窓からは満開の桜を堪能しJR花園駅着。

庫裏の一室で受け付けを済ませエプロン着用して台所へ。
本日のスケジュール、
10:00 和合茶礼(レシピ説明)
10:30 料理作り開始
11:40 終了・盛付・整理・配膳
12:00 試食並びに昼食会
12:40 片付け
13:00 分散茶礼

西川住職より、テキスト「寺のおばんざい」に沿って
まず精進料理とは修行僧の簡素な食事であって単に肉や魚を殺さない(不殺生戒)だけではなく、口にする野菜果物を大切にするという心、つまり生かす心に目覚める。そして精進本来の意味「物事に精魂込めてひたすらに道に進む」を理解し「食事五観文」を自覚し食事に関わる全ての人とモノに感謝と反省をする。

次いで、本日のレシピ
①五目豆腐のキャベツ包み②竹の子のピリ辛炒め③大和芋とワケギの酢の物の説明。

本日の参加者15名(男性4人うち1名は外人)を4班に分け各班ごとの割り当てられた材料の調理開始です。
私以外の相棒を含む女性3名は、何の相談をすることなく各々近くにある材料を手にし調理開始。
調理をしたことのない私は、ほとんど傍で見ているだけでしたが材料がどんどん変身していき、材料のままでは口にできないものが完成品として器に盛り付けられたのを目の前にした時には思わず「デキタ!!」。
本当に驚き感動し女性の力の偉大さを感じた瞬間でした。
調理の間、ご住職と手伝いの女性からの叱咤を受けながら黙々?と手を動かし続けた方達には頭が下がります。

配膳後別室にて昼食会。
私達の作った料理の他にも数品あり、美味しく頂き満腹。
食後、五観文を唱和。
五観文
①一つには、功の多少を計り彼の来処を量る。(食事には多くの手が費やされていることを知りその恩恵を忘れるな)
②二つには、己が徳行の全欠をはかって供に応ず。(自分の人格の完成を目指し又務めを成しとげるため食事をする)
③三つには、心を防ぎ過貪等を離るるを宗とする。(食べ物に不平不満を抱かず過食過飲の心を起さず食事は心の修業である)
④四つには、正に良薬を事とするは形枯を療せんが為なり。(食事は飢えや渇きをいやし心身の枯死を免れる良薬と思い、決しておろそかに食べない心平和な心持ちで食す)
⑤五つには、道業を成ぜんが為に将にこの食をうくべし。(正しく生きることを成就するための食事に対し反省と感謝を心に持ち新たな誓いを心を持ち行う)

食後、同じ塔頭の退蔵院へ。
雨の中でしたが余香苑内の見事な満開の紅枝垂れ桜・山吹・紅花トキワマンサクに出会うことが出来、方丈では狩野元信作の枯山水の庭園と水琴窟や如拙が画いた国宝瓢鮎図(レプリカ)を鑑賞してきました。
瓢鮎図ー日本の初期水墨画を代表する画僧・如拙作の絵画。国宝。室町幕府将軍足利義持の命により、ひょうたんでナマズを押さえるという禅の公案(禅宗において修行者が悟りを開くための課題として与えられる問題)を描いたもので画面上半には、大岳周崇の序と玉畹梵芳など30人の禅僧による画賛がある。

梅田に戻ってティータイムでも楽しい一時を過ごし相棒もご満悦。
ご一緒頂いた歴考M氏・カルチャーのN・A・O・Iさんご参加頂き有難うございました。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 関西花の寺第2回 楞厳寺・... | トップ | 背割り桜・石清水八幡宮 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしいですね (永井 聖)
2017-04-13 17:09:39
東林院は沙羅双樹を観に行ったことがあります。
夕方までぼんやりとガクごと落ちる花を見つめていたことがあります。
このことを知った時に、学生時代にこういう話を先生がしてくれたら、もっと興味をもてたろうと思ったものです。

食事もできるとは思いませんでした。
Unknown (akisetsu)
2017-04-13 21:20:30
広大な妙心寺、色々な塔頭があり楽しめますね。
調理体験後、頂く食事は時期によってメニューは変わりますので何度も訪問される方もありました。

コメントを投稿

催事」カテゴリの最新記事