いやー今日の北海道は大雪です。
私の住んでいる北海道の富良野地方でも30cmは降ったと思います。
さて、踵のこととどこから足を着くかということについて書いてきました。
前回の「踵について(着足) Part 1」 の投稿を読んでいない方は、先にそちらを読んでみてくださいね! URLは以下です。
https://ameblo.jp/rxq03350/entry-12333387455.html
その続きになりますが、今日は「踵を着く」について書いていこうと思います。
結論から言うと「着く場合と着かない場合がある」です。
当たり前といえば当たり前の結論です。
普通考えて、速く走るときには踵は着きませんが、ゆっくり走ったときは踵が着く感じがしませんか?
100m走で踵を着いて走っている姿はあまり見ませんね。
ここで、「踵が着くとか着かない」とかという現象にとらわれてしまうと、思考的に錯覚してしまうのです。
武道には「踵を踏む」という表現があります。
剣豪宮本武蔵の「五輪書」の中の「足つかひの事」には次のように書かれています、
「足のはこびやうの事、つまさきを少うけて、きびすをつよく踏むべし。足つかいは、ことによりて大小遅速はありとも、常にあゆむがごとし。」
※ 踵は「きびす」「くびす」「かかと」と読む。
要約すると・・・・・。
「つま先の方から着足し、踵を踏みなさい。歩幅が小さくても、スピードが遅くても速くても、常にこの方法を使うのです」
って感じになるでしょうか?
これは、短距離だろうと長距離だろうと、どのようなスポーツでも移動するときはこの方法を使うということだと思います。
足の使い方は、踵を踏むことが必要だということです。
「踵」という字は、「足」に「重み」と書く。漢字は動作を表しているといえます。
では、なぜ踵を踏む必要があるか?
つま先で蹴るということは
踵から着足したとしても「踵→つま先→伸び上がり(蹴り)」
つま先から着いたとしても「つま先→踵→伸び上がり(蹴り)」
というように、どうしても予備動作が必要となります。
予備動作があると相手に察知されてしまうので、武道家にとっては致命的になってしまいます。
踵を踏むということは「つま先→踵」
踵を着いた瞬間に、アキレス腱やふくらはぎの筋肉の伸長腱反射と自分の体が倒れる重心移動が起こるので、予備動作がなく動くことになり相手は対処が難しくなります。
つまり伸長腱反射と地球が引っ張ってくれる力を使うので、力が出るし、疲れないのです。
これって裸足で身につく身体の使い方そのものですよね!!
最近、剣道や柔道、いや、色々なスポーツ種目の練習を見ることがありますが、多く人が、踵から着足したり、拇指きゅうで蹴る動きを使っています。
これは力が出ないだけでなく、膝に負担がかかりすぎて膝を痛めてしまうことにもつながります。
だから、裸足を練習に取り入れて、裸足で身につく身体の使い方を習得する必要があるんですね!
前回のブログで、「どこの部分で着足するか」ではなく「どこに着足するか」が大切だということを書いてきました。
それを同じように「どこに踵があるときに踏むか」ということがかなり大切となります。
下の図を見てください。点線の部分が横から見た身体の重心線になります。
踵はこの点線の前で「着けば」ブレーキとなり、点線より後ろで「踏めば」アクセルとなります。
では【実験】です!
両足でも片足でも良いのですが、上の図の点線の延長線上の床につま先立ちになってください。
重心をつま先に残したまま踵をストンと落としてみましょう。
どうです?? 軽い伸長腱反射と重心移動がおこり、前に身体が進みませんでしたか?
たぶん筋力は使っていないのに身体が前に進んだはずです。
これが、裸足で身につく身体の使い方であり、これを身につけた場合、筋力以上の重力も使った力を出すことができ、筋力もそんなに使わないので疲れにくいのです。
昔の日本の飛脚などはこの身体の使い方を使っていたんじゃないかと思います。
想像ですけど。
あれ? これと同じような実験を1年前にもやってました!!
「裸足はキックしない!」
https://ameblo.jp/rxq03350/entry-12224036648.html
こおやって書いてきたのですが・・・・・・・。
「踏む」という言葉も私的には誤解を招く言葉ではないかと思っています。
「着く」のでもなく「踏む」でもなくなんか良い言葉はないでしょうか??
陸上競技を専門にやってる方は、踵を着くことに疑問を持ってる方も多いと思います。
どんな場合に踵は着いて、どんな場合に着かないのかを次回に説明していきたいと思います。
次回「Part 3」をお楽しみに!
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