西暦1600年

関ヶ原の戦いで
良くも悪くも活躍した武将を
観ていると

自分はどのタイプの人物なのかと
考えてみたくなる。


もちろん僕は
深慮、遠望の徳川家康でもなく
怜悧だけど戦下手な石田三成でもなく
直情型だけど戦上手な福島正則でもないし
どのタイプの人物に当てはまるか
わからない。

天下分け目の戦いに
なすすべもなく
自分を見失い
逃げ惑う
名もなき者だろう。

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今回は
真田太平記8を読んだ。


関ヶ原の戦いが
始まろうとする頃から
終わるまでの
それぞれの武将の
心理的な葛藤を含んだ
言動が詳しく描かれている。


真田昌幸(父親)
真田幸村(次男)のように
物事を好き嫌いで判断して
自分を活かそうとするタイプ。

真田信幸(長男)のように
長いものに巻かれ
自分を殺しているように見えながら
その実
自分も周りも活かそうとするタイプ。


さだめに逆らいまくる
生き方と

さだめを受け入れる
生き方

どちらも
あり
である。


どちらも
事にあたって
精一杯
自分を輝かせた
美しい生き方である。

なればこそ
この親子の歴史物語に
後世の者が
惹かれるのだろう。